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【2025年版】国内メーカー別最新ドライブレコーダーカタログ

2024年6月~2025年5月登場の国内メーカー最新ドラレコを一堂に紹介

 自動車メーカー各社が積み重ねている安全技術の取り組みが成果を挙げ、近年は交通事故の発生件数や死傷者数などの減少傾向が続いているが、一方で高齢ドライバーの増加などを背景とした逆走車による事故など、ヒューマンエラーに起因する回避が難しい事故がメディアを賑わせるケースも増えてきている。

 道路はさまざまな人や車両が混在して利用するインフラだけに、公道でクルマを運転する際に交通事故の危険性を100%排除することは、残念ながら難しいというのが現状かもしれない。できる限りの自衛策として、安全運転を心がけるのはもちろんのこと、万が一の事故発生時に自分に非がないことを証明する手段として、ドライブレコーダーを愛車に設置することは有効な手段になるだろう。

 本記事ではお盆休みなどの長期休暇で帰省するときのロングドライブ前に、愛車にドラレコを新規導入したり、進化したドラレコに買い替える際の手助けになるよう、国内メーカーから2024年6月~2025年5月の1年間に発売された新製品を、リリース記事などのリンクと合わせてまとめて紹介する。


メーカーインデックス(クリックすると各メーカーにジャンプします)

パイオニア】【ケンウッド】【アルパイン】【ユピテル】【コムテック】【デイトナ


パイオニア

デジタルミラー型ドライブレコーダー「VREC-MS700D」

パイオニア「VREC-MS700D」

採用技術

 パイオニアの「VREC-MS700D」は、11V型高輝度IPS液晶ディスプレイを備えるデジタルミラーと370万画素の高解像度カメラを車両の前後に設置して構成する前後2カメラタイプのデジタルミラー型ドライブレコーダー。

 前後のカメラには高解像度WQHDカメラ(2560×1440ピクセル)を採用し、細部まで確認できる高精細な録画を実現。高感度・高画質を実現するソニー製CMOSセンサー「STARVIS 2」を使い、HDR機能とも組み合わせることで、夜間の走行中や暗闇の駐車場、トンネルの出入り口付近といった明暗差が激しい状況でもノイズが少なく鮮明で見やすい画像を記録できる。

 フロントとリアのカメラでそれぞれ明るさ設定を9段階調整でき、リアウィンドウがスモークガラスとなっている場合でも鮮明な映像で後方確認や録画を行なえるようにしている。

 デジタルミラーの撮影にも使われるリアカメラには、ディスプレイの表示映像を1~3倍まで拡大表示できる「後方画像ズーム機能」を搭載。通常のアナログミラーと比較して1倍ではワイドな広角表示になり、より幅広い多くの視覚情報を得ることが可能になる半面、後続車両が小さく見えて距離感が異なる。デジタルミラー表示を2.5~3.0倍に拡大すると表示内容がアナログミラー同等になり、違和感なく利用できるようになる。後方画像をズームした際も高解像度の採用により、劣化の少ない自然な表示を可能としている。また、本体の下側にある「画面OFFボタン」を押すことで表示を切り、アナログミラーとして使うことも可能となっている。

デジタルミラーの11V型高輝度IPS液晶ディスプレイをドラレコの表示画面にも利用
接続端子の配置を工夫し、ケーブルの接続コネクターをL型にして配線の露出を低減。ケーブルが目立たず車室内にフィットする外観を実現している
リアカメラの映像をデジタルミラーとドラレコの両方で利用
表示映像を1~3倍まで拡大表示できる「後方画像ズーム機能」搭載

 高輝度IPS液晶を採用する11V型ディスプレイのデジタルミラーでは、液晶モニターの「保護ガラス」や「タッチパネル」と、映像を表示する「液晶モジュール」のあいだにできるわずかな隙間を樹脂素材で埋めて貼り合わせる「エアギャップレス構造」を用い、空気層で光が乱反射して起きるにじみを抑えて隅々まで明るくクリアな映像を表示する。

 運転中に配線が目に入って目障りにならないよう、ケーブルにはL型コネクターを使い、接続端子の位置を背面の中央寄りに設定。純正装着品のようなすっきりとした取り付けを実現している。また、GPSアンテナをフロントカメラに内蔵して、ダッシュボード上にGPSアンテナを設置する必要もないという。デジタルミラーは純正装着のルームミラーに固定バンドハンガーで取り付けるだけで、多くの車種でサンバイザーの使用に影響しにくい横幅サイズ(257.6mm)を実現している。

 電源供給するシガー電源ケーブルにはUSB タイプCを採用し、万が一の事故による衝撃で電源ケーブルが外れたりして電源供給が絶たれた場合でも、録画データを保存するまで動作を続け、撮り逃しを防ぐスーパーキャパシターを内蔵している。

 このほか、別売の駐車監視ユニット「RD-DR003」(6600円)を利用することで、エンジンがOFFの状態でも衝撃を検知することで映像を記録する「駐車監視機能」を採用。スーパーやショッピングモールといった不特定多数が利用する駐車場で起こり得る当て逃げや、自宅などの駐車場での車上荒らしなど、駐車中に起きるトラブルを最大24時間まで監視。駐車監視中の衝撃検知感度は通常時とは別に7段階から選択できる。記録した動画を見落とさないよう次回乗車時に画面表示と警告音で通知を行ない、駐車監視中にはLEDインジケーターを点灯させることも可能で、車上荒らしなどの抑止にも貢献する。

保護ガラスと液晶モジュールの隙間を樹脂素材で埋める「エアギャップレス構造」採用
従来より光の取り込み量が増加した「STARVIS 2」を採用し、暗所性能が向上

製品仕様

型式:VREC-MS700D
本体サイズ(突起物除く):本体257.6×72.9×19.5mm(幅×高さ×奥行き)、カメラ65.0×57.9×25.3mm(幅×高さ×奥行き フロント/リア共通)
重量:本体362g、フロントカメラ51g(ブラケット含む)、リアカメラ:45g(ブラケット含む)
ディスプレイ:11V型高輝度IPS液晶
撮像素子:CMOS(フロント/リア共通)
レンズ画角:水平134度、垂直70度、対角190度(フロント/リア共通)
F値:F2.2(フロント/リア共通)
画素数:370万画素(フロント/リア共通)
画像解像度:2560×1440P、1920×1080P(フロント/リア共通)
フレームレート:27.0fps
録画フォーマット:MP4(H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/256GB(class10対応)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

ケンウッド

フロント1カメラ型ドライブレコーダー「DRV-R30S」

ケンウッド「DRV-R30S」

採用技術

 ケンウッドの「DRV-R30S」は本体デザインを従来のシャープなフォルムから丸みを帯びた形状に一新して、曲線が用いられることの多いクルマのキャビン空間にマッチしやすいデザインを採用したフロント1カメラタイプのドライブレコーダー。ケンウッドが展開している3種類のシリーズのうち、エントリーモデルに位置付けられるRシリーズのドラレコ製品となっている。

 逆光や街灯、トンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」による映像の乱れを抑える「HDR(ハイダイナミックレンジ)機能」を搭載し、明暗差が強い状況でも明瞭な録画を可能とするほか、ケンウッドがこれまでの製品開発で長年に渡り培ってきた映像技術と光学技術、車載技術などを組み込んで独自のチューニングを行なった「Hi-CLEAR TUNE(ハイクリアチューン)」で総合的に画質を調整し、自然でクリアな映像表示を実現した。

クルマのキャビン空間にマッチしやすい丸みを帯びた形状を採用
本体背面のディスプレイに2.7V型の高画質液晶パネルを採用

 ハード面ではカメラに対角約144度の広視野角レンズを採用し、広い撮影範囲をカバー。万が一のときに周囲で起きた事象をしっかりと録画に残せるようにしている。また、本体背面のディスプレイには2.7V型の高画質液晶パネルを搭載して、視野角が広く色再現性が高い、鮮やかな映像表現を実現している。

 また、車両電源にアクシデントが起きるような万が一の際にもファイル破損を防ぐため、バックアップ電源としてスーパーキャパシターを搭載。SDメモリーカードに書き込みエラーが起きにくい独自の記録システムを採用して、定期的なカードフォーマット(初期化)を不要としている。

 そのほか、エンジンOFF後に作動する「駐車監視機能」はGセンサーで衝撃を検知したときに加え、フロントカメラの画角範囲内で動体を検知したときに、検知前の3秒と検知後17秒の計20秒の映像を記録する「動体検知対応 駐車監視録画」にも対応。別売の車載電源ケーブル「CA-DR100」(2750円)を使用すれば、最長24時間の駐車監視も可能となる。

カメラに対角約144度の広視野角レンズを採用
「HDR(ハイダイナミックレンジ)機能」で明暗差が激しい環境でも明瞭な録画を実現
「駐車監視機能」はGセンサーと動体検知の両方に対応

製品仕様

型式:DRV-R30S
本体サイズ(突起物除く):86×56×37mm(幅×高さ×奥行き)
重量:101g
ディスプレイ:2.7V型フルカラーTFT液晶
撮像素子:1/2.7型フルカラーCMOS
レンズ画角:水平約121度、垂直約64度、対角約144度
F値:F1.8
画素数:約207万画素
画像解像度:1920×1080
フレームレート:27.5fps(標準)、13.7fps(長時間1)、1fps(長時間2)
録画フォーマット:MP4(H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB
HDR:○(常時ON)
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:○

「後方急接近警告」採用の前後2カメラドライブレコーダー「DRV-G50W」

ケンウッド「DRV-G50W」

採用技術

 ケンウッドの「DRV-G50W」は、前方と後方を同時録画する前後撮影対応2カメラドライブレコーダー。ケンウッドが展開している3種類のシリーズのうち、ミドルレンジに位置付けられるGシリーズのドラレコ製品となっている。

 前後のカメラそれぞれに高感度CMOSセンサー「STARVIS」を採用し、画像処理の「HDR(ハイダイナミックレンジ)」機能と組み合わせることで、夜間などの周囲が暗いシーンや、トンネルの出入り口付近のような明暗差の激しい環境でも明瞭な映像を録画できることが大きな特徴。さらにケンウッド独自の映像・車載技術でチューニングを行なう「Hi-CLEAR TUNE」によって総合的に画質を調整し、自然でクリアな映像表示を実現する。

 夜間やトンネル内などの走行時に露出を自動調整するほか、前後の2カメラそれぞれで明るさを7段階調整できる「明るさ調整機能」を搭載。リアウィンドウがスモークガラスの場合でも、リアカメラ側の明るさ調整を事前に補正しておくことで明るく鮮明な映像を録画できる。

高感度CMOSセンサー「STARVIS」や対角149度の録画に対応する広角レンズを前後カメラそれぞれに採用
メインユニットの背面に2.7V型フルカラーTFTディスプレイを搭載

 リアカメラで後方車両の急接近を検知した場合に警告を発してドライバーに危険を知らせ、自動的に映像をイベント記録フォルダに保存する「後方急接近警告」を運転支援機能として採用。車両電源にアクシデントが起きるような万が一の際にもファイル破損を防ぐため、バックアップ電源としてスーパーキャパシターを搭載している。また、ボディが大きいミニバンなどで使用することも想定して、前後のカメラを接続する長さ9.0mの「リアカメラ接続ケーブル」が製品に付属する。

 そのほか、エンジンOFF後に作動する「駐車監視機能」はGセンサーで衝撃を検知したときに加え、フロントカメラの画角範囲内で動体を検知したときに、検知前の3秒と検知後17秒の計20秒の映像を記録する「動体検知対応 駐車監視録画」にも対応。別売の車載電源ケーブル「CA-DR100」(2750円)を使用すれば、最長24時間の駐車監視も可能となる。

明暗差の激しい環境でも明瞭な映像を録画できる「HDR(ハイダイナミックレンジ)」機能を搭載
2カメラそれぞれで明るさを7段階調整できる「明るさ調整機能」を採用
「後方急接近警告」を運転支援機能として採用
「駐車監視機能」はGセンサーと動体検知の両方に対応

製品仕様

型式:DRV-G50W
本体サイズ(突起物除く):メインユニット86×56×37mm(幅×高さ×奥行き)、リアカメラ60×25×29mm(幅×高さ×奥行き)
重量:メインユニット104g、リアカメラ28g
ディスプレイ:2.7V型フルカラーTFT液晶
撮像素子:1/2.8型フルカラーCMOS(フロント/リア共通)
レンズ画角:水平約122度、垂直約63度、対角約149度(フロント/リア共通)
F値:F1.9(フロント/リア共通)
画素数:約207万画素
画像解像度:1920×1080
フレームレート:27.5fps(標準)、13.7fps(長時間1)、1fps(長時間2)(フロント/リア共通)
録画フォーマット:MP4(H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB
HDR:○(常時ON)
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:○

アルパイン

「ジムニーノマド」「ジムニーシエラ」「ジムニー」専用ドライブレコーダー搭載デジタルミラー「DVR-DM1000A-IC-JI-64-2」

アルパイン「DVR-DM1000A-IC-JI-64-2」

採用技術

「DVR-DM1000A-IC-JI-64-2」はアルパインが多彩な用品をラインアップしている「ジムニーノマド」「ジムニーシエラ」「ジムニー」専用品シリーズのドライブレコーダー搭載デジタルミラー。

 車両のルーフにルームミラーを固定するアームごと純正ミラーから交換する製品となっており、専用設計されたケーブルカバーによって配線が露出しないスマートな取り付けが可能となっている。また、従来よりも形状を改良したショートアームを採用したことで、従来品よりもミラー位置を25mm高く、25mm前に変更して前方視界を遮りにくくしている。

 デジタルミラーは10型フルラミネーションディスプレイを採用して、解像度は1280×320ピクセルとなっている。鏡面の下側に画面表示のON/OFFを切り替える電源ボタンとマニュアル録画を開始する手動録画ボタンを用意して、画面表示をOFFにしているときは通常のアナログミラーとして利用可能。このほかの操作は鏡面に表示するタッチパネルを使い、明るさ表示やカメラアングルなどを調節したり、表示するカメラの切り替え、再生する録画ファイルなどの選択を行なう。画面表示の明るさは「昼表示」と「夜表示」の2種類が用意され、いずれかに固定するほか、車内の明るさに連動するオートディマーの「自動」も選択できる。

 カメラはデジタルミラーとは独立したフロントカメラとリアハッチのガラス面内側に設置するリアカメラの2つが用意され、レンズ画角はフロントが対角160度、リアが対角135度の広視野角設定となり、撮像素子には裏面照射型CMOSセンサー「STARVIS」を採用。HDR機能も搭載して、夜間走行中やトンネルの出入り口付近といった状況でも車両周辺の状況を見やすい映像で録画する。

 また、駐車録画モードは別売りのケーブルなどを使わず製品付属の配線のみで利用可能となっており、Gセンサーで衝撃を検知した場合、駐車録画モードで事前に設定した録画方式で別ファイルに録画を保存する。駐車録画モードの補機用バッテリ負荷が高くなりすぎないよう、5段階で変更できる設定電圧よりもバッテリ電圧が下まわったときに電源をOFFにする「低電圧ブロック」、駐車録画モードのタイマー設定を行なう「オフタイマー」の2種類を用意している。

 このほか、エンジン始動と連動してミラー内に各モデルの車名ロゴとフロントマスクを印象的に使った「車種専用オープニング画像」を表示して、ドライブの雰囲気を盛り上げる演出を行なう。

製品仕様

型式:DVR-DM1000A-IC-JI-64-2
本体サイズ(突起物除く):ミラー265×80.9×34.5mm(幅×高さ×奥行き)、カメラ45.4×52.0×31.0mm(幅×高さ×奥行き フロント/リア共通)
重量:本体375g、カメラ40g(フロント/リア共通)
ディスプレイ:10型フルラミネーションディスプレイ 1280×320
撮像素子:CMOS
レンズ画角:水平137度、垂直73度、対角160度(フロント)、水平110度、垂直55度、対角135度(リア)
F値:F1.8(フロント/リア共通)
画素数:200万画素(フロント/リア共通)
画像解像度:-
フレームレート:28fps
録画フォーマット:TS
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10以上)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

純正ミラー交換型ドライブレコーダー搭載デジタルミラー「DVR-DM1246A-IC」「DVR-DM1246A-OC」「DVR-DM1046A-IC」「DVR-DM1046A-OC」

200系ハイエースに装着した「DVR-DM1246A-IC」

採用技術

「DVR-DM1246A-IC」「DVR-DM1246A-OC」「DVR-DM1046A-IC」「DVR-DM1046A-OC」の4製品は、ジムニーシリーズ専用の「DVR-DM1000A-IC-JI-64-2」と同じく純正ミラー交換型のドライブレコーダー搭載デジタルミラー。純正装着されているルームミラーを取り外し、別売りされている車種専用取り付けキット(2025年1月7日時点で130車種に対応)でデジタルミラーを車両に固定する。

 4製品の違いはミラーのサイズとリアカメラの設置方法で、1246Aの2製品が12型ディスプレイ、1046Aの2製品が10型ディスプレイを備え、末尾がICの2製品は車内のガラス面内側などに設置する車内用リアカメラ、末尾がOCの2製品は車外に設置する防水仕様の車外用カメラを採用している。

 デジタルミラーはカバーガラスと画面を完全に密着させたフルラミネーションディスプレイを採用し、12型は1920×440、10型は1280×320の解像度で高精細な液晶表示を実現する。また。1400カンデラの高輝度バックライトを搭載して、昼夜を問わず見やすい映像を表示する。

 鏡面の下側には画面表示のON/OFFを切り替える電源ボタンとマニュアル録画を開始する手動録画ボタンに加え、中央に発光色や点灯、点滅などでドラレコの作動状態を知らせる「インテリジェントクリスタルキー」を設置。LEDで青(常時録画中)、緑(録画停止中)、赤(イベント録画中:衝撃録画/手動録画/駐車録画)の3色を切り替え、録画状態がひと目で分かるようにしている。

 また、3つのボタンは明るさ設定の変更が可能で、「明るめ」「暗め」「常時消灯」「自動調光」の4種類から選択可能。また、インテリジェントクリスタルキーの短押しでもボタン消灯できる。

車種専用取り付けキットを利用することで、デジタルミラーをスマートでしっかりと取り付けられる
鏡面下側の「インテリジェントクリスタルキー」はドラレコの作動状態に応じて3色の発光を切り替え。駐車録画の作動中は赤く光り、防犯効果も期待できる

 デジタルミラーとフロントカメラを独立させた構造により、ADAS(先進運転支援システム)などのセンサーユニットを避けて適切な画角でのカメラ配置が可能。レンズ画角はフロントが対角160度、リアが対角108度の広視野角設定となり、撮像素子にはフロントカメラに「STARVIS」、リアカメラに「STARVIS 2」を採用。HDRや防眩機能も搭載して、夜間走行中やトンネルの出入り口付近といった状況でも車両周辺の状況を見やすい映像で録画する。

 駐車録画は別売りのケーブルなどを必要とせず、製品に付属する配線だけで利用可能となっており、Gセンサーで衝撃を検知した場合、事前に設定した録画方式で別ファイルに録画を保存する。駐車録画モードの消費電力が補機用バッテリの負担になりすぎないよう、駐車録画モードの作動時間をタイマー設定する「オフタイマー」、5段階で変更できる設定電圧よりもバッテリ電圧が下まわった場合にシャットダウンする「低電圧ブロック」の2種類を用意している。

 また、車種専用取り付けキットのあるモデル向けに、エンジン始動と連動してミラー内に各モデルのフロントマスク写真と車名ロゴを浮かび上がらせる「車種専用オープニング」を用意。アルパインのWebサイトからデータをダウンロードして利用できるようにしている。

 このほかにも同様の製品で、2023年2月に発売された純正ミラーカバータイプの「DVR-DM1000B-IC」(車内用リアカメラ)と「DVR-DM1000B-OC」(車外用リアカメラ)も販売されている。

フロントカメラを設置する自由度が高いデジタルミラーと分離した構造を採用

製品仕様

型式:DVR-DM1246A-IC、DVR-DM1246A-OC
本体サイズ(突起物除く):ミラー301.7×49.4×94.5mm(幅×高さ×奥行き)、フロントカメラ45.4×53.6×34.6mm(幅×高さ×奥行き)、リア車内カメラ45.4×55.4×34.6mm(幅×高さ×奥行き)、リア車外カメラ40.0×31.1×42.4mm(幅×高さ×奥行き)
重量:ミラー520g、フロントカメラ40g、リア車内カメラ40g、リア車外カメラ49g
ディスプレイ:12型フルラミネーションディスプレイ 1920×440
撮像素子:CMOS
レンズ画角:水平137度、垂直73度、対角160度(フロント)、水平91度、垂直52度、対角108度(リア車内/車外共通)
F値:F1.8(フロント)、F2.2(リア車内/車外共通)
画素数:200万画素(フロント/リア共通)
画像解像度:-
フレームレート:27.5fps(フロント)、30fps(リア車内/車外共通)
録画フォーマット:TS
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10以上)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

型式:DVR-DM1046A-IC、DVR-DM1046A-OC
本体サイズ(突起物除く):ミラー264.2×49.4×89.0mm(幅×高さ×奥行き)、フロントカメラ45.4×53.6×34.6mm(幅×高さ×奥行き)、リア車内カメラ45.4×55.4×34.6mm(幅×高さ×奥行き)、リア車外カメラ40.0×31.1×42.4mm(幅×高さ×奥行き)
重量:ミラー460g、フロントカメラ40g、リア車内カメラ40g、リア車外カメラ49g
ディスプレイ:10型フルラミネーションディスプレイ 1280×320
撮像素子:CMOS
レンズ画角:水平137度、垂直73度、対角160度(フロント)、水平91度、垂直52度、対角108度(リア車内/車外共通)
F値:F1.8(フロント)、F2.2(リア車内/車外共通)
画素数:200万画素(フロント/リア共通)
画像解像度:-
フレームレート:27.5fps(フロント)、30fps(リア車内/車外共通)
録画フォーマット:TS
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10以上)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

ユピテル

“人検知A.I.”搭載2カメラドライブレコーダー「marumie ZQ-60AI」

ユピテル「marumie ZQ-60AI」

採用技術

「marumie ZQ-60AI」はユピテル初となる「人検知A.I.」を搭載する前後2カメラタイプのドライブレコーダー。フロント360度カメラとリアカメラで構成され、車両前方の全周囲と後方の状況を記録する。

 新技術の「人検知A.I.」は、徐行時や低速走行中に歩行者の接近を検知して、接触の危険性があると判断した場合に音声や警告音、画面表示などを使って危険を通知。住宅街などの細街路、商業施設の駐車場などで歩行者との接触回避をサポートする。

 さらに駐車監視モードの作動中にも「人検知A.I.」が機能して、車両周辺で人を検知した場合に記録を実施。状況に応じてフロントカメラ背面のディスプレイに監視中の警告表示を点滅表示して不審者に警告を行ない、いたずらや車上荒らしといったリスクを低減させる。

 従来は駐車監視モードを利用するために、専用ケーブルや外部バッテリといった電源オプションを利用する必要があったが、marumie ZQ-60AIでは「電圧監視機能」を新たに搭載。新設計の「+B/ACC電源直結コード」を標準採用して、通常の取り付けだけでそのまま駐車記録が利用できるようになっている。また、「+B/ACC電源直結コード」を使うことで車両のアクセサリー電源のON/OFFとの連動も実現。駐車監視モードと常時録画が自動的に切り替わり、駐車監視モードを開始する手間を省いている。

 このほかにオプションとして、マイクロ波を使って車両周辺を監視する「接近検知マイクロ波センサー」に対応。このオプションを追加すると、駐車監視モードの作動中でもドラレコは省電力モード状態で待機して消費電力を抑え、マイクロ波センサーが車両に接近してくる不審な動きを検出するとドラレコを起動させて周囲の録画を開始する。これにより、従来の動体検知と比較してバッテリ負荷を約98%低減するという。

徐行時や低速走行中に「人検知A.I.」が歩行者の接近を検知して、音声や警告音、画面表示などで危険を通知
駐車監視モードの作動中にも「人検知A.I.」が不審者を検知して映像を記録
マイクロ波で車両周辺を監視する「接近検知マイクロ波センサー」にオプション対応

 フロントカメラ背面に搭載する2.4インチのフルカラーTFT液晶は、大きめのディスプレイで記録した映像を車内ですぐに確認できるほか、実際の映り方を画面上で確認しながら装着時に画角を調整したり、各種セッティング変更なども行なえる。また、運転中に画面表示が気になる人のために、操作が行われない状態が一定時間続くと自動的に画面表示をOFFにする「画面自動オフ」機能も搭載している。

 カメラでは、フロント・リアの両方で撮像素子に高感度センサーである「STARVIS」を搭載。映像が不鮮明になりがちな夕方や夜間、照明が少ない屋内駐車場などのシーンでも鮮明な記録が可能となっており、画像処理としてトンネルの出入り口付近などの明暗差が大きい場面や、夜間走行中に後続車からのヘッドライトの影響などで生じやすい黒つぶれや白とびを大幅に抑制するHDR(ハイダイナミックレンジ)を搭載している。また、リアカメラではスモークガラスの影響で映像が暗くなることを踏まえて映像感度をチューニング。夜間でも車両後方の状況をより明瞭に記録する。

フロントウィンドウに設置して全周囲の360度を監視するフロントカメラ

 安全運転をサポートするADAS機能として、リアカメラで捕捉した後続車との車間距離を自動判別する「後方異常接近 記録・警告」を搭載。判別システムが後続車の接近が一定時間以上続き、あおり運転(車間距離不保持)と判定した場合に音声案内でドライバーに知らせ、映像を常時録画とは別のフォルダに保存する。

 このほかにもADAS機能では、停車中に前方車両が走り出しても再スタートしない場合に通知する「前方車発進警告」、走行中に走行車線からはみ出した場合に通知する「車線逸脱警告」、走行中に自車と前方車両が接近しすぎている場合に通知する「前方車接近警告」などを採用している。

「後方異常接近 記録・警告」のイメージ
「前方車発進警告」のイメージ
「車線逸脱警告」のイメージ
「前方車接近警告」のイメージ

製品仕様

型式:ZQ-60AI
本体サイズ(突起物除く):フロントカメラ69×76×42mm(幅×高さ×奥行き)、リアカメラ57×30mm(幅×直径)
重量:フロントカメラ約160g(microSDカード含む)、リアカメラ約28g
ディスプレイ:2.4インチフルカラーTF液晶
撮像素子:CMOS
レンズ画角:水平360度、垂直240度(フロント)、水平130度、垂直67度、対角158度(リア)
F値:F2.0(フロント/リア共通)
画素数:最大340万画素(フロント)、最大200万画素(リア)
画像解像度:1856×1856(フロント魚眼)、2048×1536(フロント2分割)、1920×1080(リア1080P)、1280×720(リア720P)
フレームレート:28fps、14fps、1fps
録画フォーマット:MP4
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10以上)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:○

コムテック

「割り込みお知らせ機能」採用の前後2カメラドライブレコーダー「ZDR065」

コムテック「ZDR065」

採用技術

 コムテックの「ZDR065」は、フロントカメラに370万画素のWQHD(2560×1440ピクセル)センサーを搭載して周囲の状況を鮮明に記録可能な前後2カメラタイプのドライブレコーダー。

 撮像素子には夜間などの低照度下でも低ノイズ&高鮮明な映像を撮影できるソニーの「STARVIS 2」技術搭載センサーをフロント&リアカメラともに採用。また、白とびなどの明暗差を補正するHDR機能を搭載して、逆光などの状況下でも安定した映像を記録する。

 安全で快適なドライブをサポートする運転支援機能では、従来からある「後続車接近お知らせ機能」「先行車発進お知らせ機能」「先行車接近お知らせ機能」「先行車接近継続お知らせ機能」「前方信号お知らせ機能」「ドライブサポート機能」「車速アラーム機能」の7つに加え、走行中に自車前方に割り込んできた車両を検知して音声とアラームで知らせるとともに、設定により「割り込み録画データ」として映像を記録する「割り込みお知らせ機能」を新たに追加している。

フロントカメラに370万画素のWQHD(2560×1440)センサーを搭載
低照度下でも低ノイズ&高鮮明な映像を撮影できる「STARVIS 2」採用

 また、万が一の事故発生時に録画した映像をしっかりと残す保護機能として、事故などの衝撃で電源供給が絶たれてもスーパーキャパシタに蓄えた電気で映像を記録し、ファイルが破損しないよう保護する「バックアップ機能」、事故などで大きな衝撃を受けたときに録画を自動停止して、重要な映像が上書きされないよう保存する「緊急録画停止機能」、起動時にmicroSDカードをチェックして、カードが破損しているような場合は液晶表示で異常を知らせる「SDカードチェック機能(撮り逃し防止)」などを用意している。

 このほか、別売りの駐車監視・直接配線コード「HDROP-14」を使用することで、オプションの「駐車監視機能」も利用可能。駐車中の車両を設定時間(30分~24時間/常時ON)監視して映像を記録するモードに加え、Gセンサーによって衝撃を検知して映像を記録する「衝撃クイック録画」、記録するフレームレートを抑えて最大67時間の記録が可能になる「タイムラプス録画」、通常はOFF設定の駐車監視機能を一時的に利用する「ワンライム駐車監視モード」などを用意。車両のバッテリ電圧が設定以下になると時間内でも自動で動作を停止させる「電圧監視機能」も搭載している。

運転支援機能に「割り込みお知らせ機能」を新たに追加
運転支援機能の「後続車接近お知らせ機能」
運転支援機能の「前方信号お知らせ機能」
運転支援機能の「先行車発進お知らせ機能」
運転支援機能の「先行車接近お知らせ機能」

製品仕様

型式:ZDR065
本体サイズ(突起物除く):フロントカメラ92.4×58.4×29.2mm(幅×高さ×奥行き)、リアカメラ39×29×24.7mm(幅×高さ×奥行き)
重量:フロントカメラ112.2g、リアカメラ28.2g
ディスプレイ:2.4インチフルカラーTFT液晶
撮像素子:1/2.8型CMOSセンサー(フロント/リア共通)
レンズ画角:水平134度、垂直70度、対角160度(フロント)、水平138度、垂直70度、対角168度(リア)
F値:F1.8(フロント/リア共通)
画素数:最大370万画素(フロント)、最大200万画素(リア)
画像解像度:2560×1440(フロントWQHD)、1920×1080(フロントフルHD)、1280×720(フロントHD)、1920×1080(リアフルHD)、1280×720(リアHD)
フレームレート:27.5fps、17.5fps
録画フォーマット:AVI(MPEG-4 AVC/H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10推奨)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

対角168度の超広角2カメラドライブレコーダー「ZDR027」

コムテック「ZDR027」

採用技術

 コムテックの「ZDR027」は前後カメラともに対角168度の超広角レンズを採用する前後2カメラドライブレコーダー。同じく前後カメラでソニー製CMOSセンサー「STARVIS」を搭載し、低照度性能を向上させて夜間でもノイズの少ないクリアな映像を撮影可能。また、HDR(ハイダイナミックレンジ)で白とびなどの明暗差を補正して逆光にも強く、さまざまなシチュエーションで安定した映像を記録できる。

前後カメラに対角168度の超広角レンズを採用し、車両周辺のできごとを幅広く記録する
ソニー製CMOSセンサー「STARVIS」を搭載して夜間でもノイズの少ないクリアな映像を撮影可能
HDRで明暗差を補正して白とびなどに対応

 運転支援機能も搭載し、後方から接近する車両を検出してアラームで知らせつつ、設定に応じて「後続車接近録画データ」として記録する「後続車接近お知らせ機能」をはじめ、前方車両に継続して接近していることを検出してアラームで知らせる「先行車接近継続お知らせ機能」、前方車両への接近を検出して知らせる「先行車接近お知らせ機能」、前方車両の発進を検出して知らせる「先行車発進のお知らせ機能」、信号が青信号になったことを検出して知らせる「前方信号お知らせ機能」、急加速や急減速、急ハンドルを検出して知らせる「ドライブサポート機能」、設定した車速を超えた場合に知らせてくれる「車速アラーム機能」など、安全で快適なドライブをサポートする7つの機能を採用している。

 また、万が一の事故発生時に録画した映像をしっかりと残す保護機能として、事故などの衝撃で電源供給が絶たれてもスーパーキャパシタに蓄えた電気で映像を記録し、ファイルが破損しないよう保護する「バックアップ機能」、事故などで大きな衝撃を受けたときに録画を自動停止して、重要な映像が上書きされないよう保存する「緊急録画停止機能」、起動時にmicroSDカードをチェックして、カードが破損しているような場合は液晶表示で異常を知らせる「SDカードチェック機能(撮り逃し防止)」などを用意している。

 このほか、別売オプションの駐車監視・直接配線コード「HDROP-14」を接続すると「駐車監視機能」が使用できるようになり、駐車中でも常時録画のほか、衝撃を検出した場合に衝撃前/衝撃後の映像を記録したり、低フレームレートで最大50時間の記録が可能になる「タイムラプス録画」などで駐車場での当て逃げなどの映像を記録できるようになる。

運転支援機能の「後続車接近お知らせ機能」
運転支援機能の「前方信号お知らせ機能」
運転支援機能の「先行車接近お知らせ機能」
別売オプションの「HDROP-14」を接続すると「駐車監視機能」が使用可能になる

製品仕様

型式:ZDR027
本体サイズ(突起物除く):フロントカメラ70.8×56.5×26.4mm(幅×高さ×奥行き)、リアカメラ38×30×27.3mm(幅×高さ×奥行き)
重量:フロントカメラ110.6g、リアカメラ29.3g
ディスプレイ:2.0インチフルカラーTFT液晶
撮像素子:1/2.8型CMOSセンサー(フロント/リア共通)
レンズ画角:水平138度、垂直70度、対角168度(フロント)、水平138度、垂直70度、対角168度(リア)
F値:F1.8(フロント/リア共通)
画素数:最大200万画素(フロント/リア共通)
画像解像度:1920×1080(フロントフルHD)、1280×720(フロントHD)、1920×1080(リアフルHD)、1280×720(リアHD)
フレームレート:27.5fps、17.5fps
録画フォーマット:AVI(MPEG-4 AVC/H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10推奨)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

前後200万画素の2カメラドライブレコーダー「ZDR018」

コムテック「ZDR018」のフロントカメラ

採用技術

 コムテックの「ZDR018」はフロント/リア共通で200万画素のカメラを採用し、7項目の運転支援機能を搭載する前後2カメラドライブレコーダー。

 運転支援機能ではあおり運転対策となる「後続車接近お知らせ機能」「先行車接近お知らせ機能」を備え、後方から車間距離を近づけてきたり、追い越しからの急ブレーキといったあおり運転をされた場合にアラームが鳴り、「後続車接近お知らせ機能」では録画データを記録する。また、前方を走るクルマに継続して接近していることを検出してアラームで知らせ、自車による意図しないあおり運転を防止する「先行車接近継続お知らせ機能」も採用している。

 そのほかにも前方車両の発進を知らせる「先行車発進お知らせ機能」、信号機が青信号になったことを検出して知らせる「前方信号お知らせ機能」、急加速や急減速、急ハンドルを検出して知らせる「ドライブサポート機能」、設定車速を超えた場合に知らせる「車速アラーム機能」を備え、計7種類の運転支援機能によって安全で快適なドライブをサポートする。

録画データの記録も行なう「後続車接近お知らせ機能」
自車による意図しないあおり運転を防止する「先行車接近継続お知らせ機能」
前方車両の発進を知らせる「先行車発進お知らせ機能」
信号機が青信号になったことを検出して知らせる「前方信号お知らせ機能」

 背面に2.0インチフルカラーTFT液晶を備えるフロントカメラは、67×49.3×30.9mm(幅×高さ×奥行き)のコンパクトサイズ。フロント/リア共通で画素数は200万画素、レンズ画角は水平114度、垂直59度、対角139度、F値はF2.1といった性能を備える。また、HDR(ハイダイナミックレンジ)で白とびなどの明暗差を補正。逆光にも強く、さまざまなシチュエーションで安定した映像を記録できる。

 設定変更などの操作にはディスプレイ脇に設置された「プッシュレバースイッチ」を使用。上下左右に動かしたり、押し込むことでさまざまな操作を行なう。

 万が一の事故発生時に録画した映像をしっかりと残す保護機能として、事故などの衝撃で電源供給が絶たれてもスーパーキャパシタに蓄えた電気で映像を記録し、ファイルが破損しないよう保護する「バックアップ機能」、事故などで大きな衝撃を受けたときに録画を自動停止して、重要な映像が上書きされないよう保存する「緊急録画停止機能」、起動時にmicroSDカードをチェックして、カードが破損しているような場合は液晶表示で異常を知らせる「SDカードチェック機能(撮り逃し防止)」などを用意している。

 別売の駐車監視・直接配線コード「HDROP-14」を接続することで「駐車監視機能」にもオプション対応。駐車中でも常時録画のほか、衝撃を検出した場合に衝撃前/衝撃後の映像を記録したり、低フレームレートで最大50時間の記録が可能になる「タイムラプス録画」などで駐車場での当て逃げなどの映像を記録できるようになる。

フロントカメラ背面に2.0インチフルカラーTFT液晶を搭載
リアカメラも39×47.7×28.2mm(幅×高さ×奥行き)というコンパクト設計
別売の駐車監視・直接配線コード「HDROP-14」を接続して「駐車監視機能」も利用可能

製品仕様

型式:ZDR018
本体サイズ(突起物除く):フロントカメラ67×49.3×30.9mm(幅×高さ×奥行き)、リアカメラ39×47.7×28.2mm(幅×高さ×奥行き)
重量:フロントカメラ108.9g、リアカメラ28.8g
ディスプレイ:2.0インチフルカラーTFT液晶
撮像素子:1/2.7型CMOSセンサー(フロント/リア共通)
レンズ画角:水平114度、垂直59度、対角139度(フロント/リア共通)
F値:F2.1(フロント/リア共通)
画素数:最大200万画素(フロント/リア共通)
画像解像度:1920×1080(フロントフルHD)、1280×720(フロントHD)、1920×1080(リアフルHD)、1280×720(リアHD)
フレームレート:27.5fps、17.5fps
録画フォーマット:AVI(MPEG-4 AVC/H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/128GB(class10推奨)
HDR:○
GPS:○
駐車監視機能:○
移動体検知機能:-

デイトナ

オートバイ専用ドライブレコーダー「Mio MiVue M802WD」

デイトナ「Mio MiVue M802WD」

採用技術

 デイトナが販売する「Mio MiVue M802WD」は、映像の記録に機能を特化させてコストを抑えたオートバイ専用ドライブレコーダーのベーシックモデル。

 Mioシリーズのドラレコ製品は、開発・製造を台湾のMiTAC デジタルテクノロジーが行ない、デイトナは日本市場でのフィードバックと販売・プロモーションを担当。さらに本田技研工業の「レブル 250」や「GB350」、カワサキモータースの「Z900RS」や「エリミネーター」などに対応する車種専用装着キットも開発している。

 Mio MiVue M802WDは車体の前後を撮影する2つのカメラに高感度CMOSイメージセンサーを採用するフルHD(200万画素)モデル。雨水などに晒されることもあるオートバイに装着するため、小型化を推し進めて防塵・防水性能を高めたIP65の本体ユニット、スリムなIP67のGPSアンテナ内蔵リモコンスイッチでシステムを構成。スッキリとした取り付けが可能となっている。

コンパクトな本体ユニットやリモコンスイッチで車体に取り付けやすい
Gセンサーで接触などの衝撃を検知した場合に加え、リモコンスイッチのボタン操作で映像ファイルの任意ロックが可能

 前後カメラは高感度CMOSイメージセンサーを搭載することに加え、F値はF1.8の大口径となり、夜間でも明るく鮮明な記録が可能。さらにフレームレートは29fpsのほか、コマ数を増やして速い動きにも対応する58fpsを用意している。

 機能面では衛星信号の受信に対応し、映像と合わせて自車位置や日時、速度情報などを記録。4種類のGNSS衛星(GPS、GLONASS、GALILEO、BeiDou)と準天頂衛星みちびきからの信号を同時受信して、受信の精度と速度を向上させている。

前後カメラに高感度CMOSイメージセンサーを搭載
4種類のGNSS衛星と準天頂衛星みちびきからの信号を同時受信

 本体ユニットなどにはディスプレイを持たず、映像の確認などにはiOSとAndroidに対応するスマートフォンアプリ「MiVue Pro」を利用。映像の再生と同時にGoogle Mapでルート表示したり、YouTubeに映像をアップロードすることも可能となっている。

 録画フォーマットはiOSやAndroidなどでも再生可能なSuperMP4(H.264)を採用し、録画データを毎秒ごとに保存。事故などで電源が断たれる直前のデータまで確実に保存して、ファイルが再生不能となることを防止する。さらにスーパーキャパシターを本体ユニットに内蔵して、電源供給にトラブルが発生した場合でもファイルを破損することなく保存できる。記録メディアは256GBのmicro SDXCカードまで対応して、長時間上書きされない録画を可能としている。

スマートフォンアプリ「MiVue Pro」で映像を確認したり、走行ルートをGoogle Mapに表示できる

製品仕様

型式:Mio MiVue M802WD
本体サイズ(突起物除く):本体ユニット64×65.8×22.6mm(幅×高さ×奥行き)、カメラ28×28×36.9mm(幅×高さ×奥行き)、GPS多機能コントローラー57.5×18.6×26.4mm(幅×高さ×奥行き)
重量:本体ユニット135g、カメラ65g、GPS多機能コントローラー94g
ディスプレイ:-
撮像素子:高感度CMOS
レンズ画角:水平115.6度、垂直61.6度、対角136.6度(フロント/リア共通)
F値:F1.8(フロント/リア共通)
画素数:200万画素
画像解像度:1920×1080(フロント/リア共通)
フレームレート:58fps、29fps(フロント/リア共通)
録画フォーマット:Super.mp4(H.264)
記録媒体/最大対応サイズ:microSD/256GB(class10、UHS-III、V30以上)
HDR:-
GPS:○
駐車監視機能:-
移動体検知機能:-