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トヨタ自動車東日本、カローライベントで新型カローラクロス GRスポーツを初公開 先週生産されたできたてほやほや

トヨタ自動車東日本岩手工場で初公開された新型カローラクロス GRスポーツ量産車

トヨタ自動車東日本が岩手工場で新型カローラクロス GRスポーツを初公開

 トヨタ自動車東日本は7月27日、同社岩手工場(岩手県胆沢郡金ケ崎町)においてカローラのオフラインミーティングと同工場でのカローラクロス生産開始を祝うイベントを開催した。

 カローラクロスは2025年の改良モデルから日本向けのモデルはすべてがハイブリッドモデルになり、さらに生産もトヨタ自動車の高岡工場からトヨタ自動車東日本の岩手工場に移管されている。25年の改良モデルでは、2.0リッターハイブリッドの新型車であるカローラクロス GRスポーツも追加され、ラインアップも豊富になった。

外観もGRスポーツとしてのものに変更されているが、何よりパワートレーン、足まわりなどGRが取り組む「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」で得た知見が取り入れられている

 この25年型カローラクロスは岩手工場で5月から生産を開始。2WDモデル、4WDモデルとも人気になっており、フル生産が続いているという。さらに追加モデルとなったカローラクロス GRスポーツは7月から生産が始まり、このイベントでは先週生産されたばかりとなる「できたてほやほや」(カローラ関係者談)のGRスポーツが展示された。

リアまわり
GRスポーツならではのホイールと車高の10mmダウンにより、スポーティさが増している
コクピットまわり
GRスポーツならではのシート

 つまり、カローラクロス GRスポーツの量産車が公開されるのは本邦初となるイベントとなっていた。

 展示されたGRスポーツは、乗り込みやエンジンフードの開閉、リア電動ゲートの開閉は可能となっており、スポーツシートの乗り心地なども確認でき、多くのお客さんが通常モデルと見比べていたのが印象的。2.0リッターハイブリッドシステムによるシステム最高出力は146kW(199PS)に到達しており、「フロントロアアームNo.1、No.2ブッシュ高硬度化」「リバウンドスプリング内蔵式ショックアブソーバ採用」「コイルスプリングばね定数変更」「車高10mmダウンによる低重心化」など変更点も多岐にわたっている。また、このスペックに現われない微少な変更も行なっており、ショックアブソーバについては後輪側の摩擦力を増やすことで、荷重変動時に微少ながら前輪に荷重が移動しやすくなっている。これにより、前輪のグリップ力を上げステアリングの応答性を上げるなどの工夫もされているとのことだった。

 変更が多岐にわたりながら、価格も389万5000円と400万円を切るプライス。標準車との価格差を納得できる人が多かったためか、受注開始後注文が殺到して納期が未定な状況である。そういった意味でも実車が見られるのはとても貴重な機会となっていた。

カローラシリーズがすべて展示されており、カローラのラインアップを一堂に見られる機会となっていた