ニュース
ブリヂストン、サステナブル材料を用いたタイヤをST-Qクラスのルーキーレーシング28号車とマツダスピリットレーシング12号車に提供
2025年11月14日 23:18
- 2025年11月14日 発表
ブリヂストンは11月14日、「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦 S耐FINAL大感謝祭」(11月15日~16日開催)に参戦するST-Qクラスの28号車 TGRR GR86 Future FR conceptと、12号車 MAZDA SPIRIT RACING RS Future conceptに、再生資源・再生可能資源を用いたサステナブルタイヤを提供すると発表した。
同日に、スーパー耐久最終戦の会場となる富士スピードウェイで取材会を実施。ブリヂストン 常務役員 グローバルモータースポーツ管掌 今井弘氏が説明を行なった。
今回、ST-Qクラスに提供するサステナブルタイヤは、235/620R17のワンサイズで、ドライタイヤのみの提供となる。サステナブルタイヤにはブリヂストンの「リニアに反応し、予測可能な領域を広げる」というタイヤの極限に挑戦する「ENLITEN」技術に加え、天然ゴム農園の持続可能な運営や代替材料の探索、使用済みタイヤのリサイクル活動といった取り組みから生まれた新たなサステナブル材料を導入。現在、ブリヂストンができる限りの再生可能材料や再生材料をゴム、繊維、スチールなどに織り込んでいるとのこと。
具体的には、補強材として使われるカーボンブラックには、使用済みタイヤから再生されたオイルを使用して製造した「サステナブルカーボンブラック」を使用。このサステナブルカーボンブラックは、見た目はこれまでの石油から製造されるものと同じであっても、カーボンブラックが持つ特性が異なるといい、その特性の違いを理解し、タイヤとして求める性能を引き出すためにはどうすればよいのか、パートナー企業とともに「共創」「協業」して作り上げたという。
今井氏は、今回の目標は「これまでのモータースポーツタイヤと同じ基準のサステナブルタイヤが作れるか」を試し、新しい材料を使って同じ性能が引き出せるのかを検証することだと説明。まだ多くのサステナブルタイヤを製造できないことに加え、新しい取り組みであることから、まずは同じ235/620R17サイズのタイヤに絞って開発を行ない、同サイズを使っている2チームにサステナブルタイヤを提供することから始め、今回の結果を持ち帰って検証することで今後の活動を拡大していく考えであると示した。
そして、今回のサステナブルタイヤを用いたスーパー耐久での実証は、2025年8月に開催されたワールドソーラーチャレンジで供給したサステナブル技術を織り込んだタイヤから得た知見をさらに発展させ、2026年シーズンからフォーミュラEに供給する多くのサステナブル材料を詰め込んだタイヤに向けて技術を試し、発展させるための重要なステップと位置付けていると説明した。
また、今井氏はスーパー耐久の理念とブリヂストンの基本的な理念である「走る実験室」「モータースポーツ文化の発展を支える」「極限への挑戦」と通じるものがあると述べ、スーパー耐久とブリヂストンの取り組みは親和性が高いと紹介。ブリヂストンは「走る実験室」として今後もモータースポーツを活用し、文化としてのモータースポーツの発展にも貢献していくとともに、モータースポーツタイヤの極限に挑戦していきたいという思いがあると語った。
なお、ブリヂストンは「Bridgestone E8 Commitment」を掲げ、心を動かすモビリティ体験を提供する「Emotion」や、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支える「Energy」の領域など、バリューチェーン全体でサステナブルな未来に貢献しようと活動していると説明。今回のスーパー耐久へのサステナブルタイヤの提供もその活動の一環であり、持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じて、よりよい地球を将来世代へ引き継ぐことをコミットするという考えで活動していると紹介した。
最後に今井氏は「私たちとしては非常に思いが詰まったタイヤです。走ってきたタイヤからはいろいろな入力があり、さまざまなメッセージや表情が見えてきます。今日から走行が始まっております。明日、明後日と走行を重ねて戻ってきたタイヤがどんな表情を見せてくれるか、戻ってきたタイヤと会話したいと思います」と、サステナブルタイヤの走行から得られる情報に期待を述べた。






