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中東日産のプロジェクトで使われるSUV「パトロール」、テイン製高性能4×4ダンパー採用

2025年12月15日 発表
中東日産が推進する「PROJECT SAFARI」で使われる「パトロール」にテインの高性能4×4ダンパーが採用された

 テインは12月15日、中東日産(Nissan Middle East FZE)が推進する「PROJECT SAFARI」において、日産のフラグシップSUV「パトロール」(Y61/Y62/Y63)向けとして車高調整式サスペンション「4×4 DAMPER GRAVEL 2」をベースとした高性能4×4ダンパーが採用されたと発表した。2026年より中東市場を皮切りに、グローバル市場でパトロール向けの高性能アフター製品として提供が始まるとしており、初年度でのグローバル販売企画セット数は1000セットを予定する。

 パトロールは世界各地域で高い評価を得ている本格的大型オフロードSUV。中東、アメリカを主要マーケットとする3列シート8人乗りのモデルとなり、ボディサイズは5350×2030×1945mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3075mmと大柄な体躯が特徴となる。特に中東地域においては王族をはじめ、政府機関や国境警備・警察車両まで高い評価と信頼を得て幅広く採用されているという。日本においても、日産は「ジャパンモビリティショー 2025」でパトロールを2027年度前半に日本市場へ投入することを明らかにしている。

「ジャパンモビリティショー 2025」で展示されたパトロール。2027年度前半に日本市場へ投入される

 今回採用されたテインの高性能4×4ダンパーは、優れたオフロード走破性と舗装路での快適な乗り心地を両立した専用設計が高く評価され、同車両の走行性能アップグレードに大きく貢献。ベースモデルである「TEIN 4x4 DAMPER GRAVEL 2」はモンゴルや中国内蒙古などのオフロードで、冬は-40℃にもなるという過酷な環境で3年間テストを重ね、2024年よりアジア地域で販売開始。中国では鄭州日産「パラディン」の最上級グレードモデルにも標準装着される実績を持っている。

 なお、今回の高性能4×4ダンパーは中東最大級の4×4オフロードイベントであるアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開催された「Liwa Festival(リワ・フェスティバル)」において、「SAFARI PRO SHOCKS BY TEIN」として正式にお披露目されたもの。

 同イベントは4×4車両の走破性や耐久性を砂漠実地で評価するもので、日産パトロールが主役となる象徴的な舞台としても知られている。王族や政府関係者をはじめ、経験豊富で目の肥えたオフロードファンが多く来場し、テイン製品を装着した日産パトロールの試乗車も体験試乗で高評価を獲得したという。

「TEIN 4x4 DAMPER GRAVEL 2」ベースの「SAFARI PRO SHOCKS BY TEIN」