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マレリ、ガソリン、フレックス燃料、CNGに対応する「新世代ポート燃料噴射エンジン制御ユニット」を開発

2026年3月10日(現地時間) 発表
マレリの「新世代ポート燃料噴射エンジン制御ユニット」

 マレリは3月10日(現地時間)、ガソリンやフレックス燃料(エタノール、メタノール、合成燃料)および圧縮天然ガス(CNG)など、さまざまな燃料に対応できる「新世代ポート燃料噴射エンジン制御ユニット(PFI ECUs:Port Fuel Injection Engine Control Units)」を発表した。

 新型エンジン制御ユニット「PFI ECUs」は、インフィニオン(Infineon)製の自動車用マイコン「AURIX TC3x」を搭載していて、高速処理、マルチタスク、堅牢な信頼性を実現するほか、アンチチューニング保護やISO26262 ASIL(自動車安全性レベル)Dの機能安全規格(ECUアプリケーションではASIL B/Cに準拠)など、優れたセキュリティも確保した制御コンピュータ。

 多数の入出力チャンネルを備え、インジェクター、バルブ、リレー、アクチュエータの精密な制御を可能にしつつ、最大で8つのガソリン・インジェクター・ドライバーと、4つのCNGインジェクター・ドライバーを搭載可能。マレリの20年以上にわたるフレックス燃料・バイフューエル技術の知見と特許戦略を活用し、統合された燃焼アルゴリズムと排ガス制御プログラムによって法規遵守も実現するとしている。

 またPFI ECUsには、O2センサーによるエンジン空燃比の正確なモニタリングや、OBDIIによる精密診断、さらに多数の演算を行なうことで、ガソリン、フレックス燃料、バイフューエルなど多様な燃料に対応できるという。

 さらに、オープン・アーキテクチャにより、他メーカーのアプリとの統合やファームウェアのOTA(オーバー・ジ・エア)アップデートも可能としているほか、キャリブレーションや認証、顧客ごとのチューニングも可能としている。現在はブラジル、インド、EMEA地域など、各地域の自動車メーカーのニーズに合わせた製品をラインアップしている。

 マレリ推進技術事業部R&D責任者Giovanni Mastrangelo氏は、「推進技術の普及スピードが地域によって異なる中、マレリはパワートレーンのあらゆる領域でお客さまを支え続けています。内燃機関が依然として重要な市場に向けては、この新しいエンジン・コントロール・ユニットによって、より高い効率、排ガスの低減、そして柔軟性を実現します。これは車両制御や各種燃料噴射技術、トランスミッション・システムにおける弊社のシステム主導型アプローチと深いノウハウを反映したものです」と述べている。