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豊田章男会長、世界ラリー選手権を優勝した勝田貴元選手について「それはもう、うれしい、うれしい、うれしい!」とうれしいを3連発

スーパー耐久開幕戦もてぎには、日本自動車会議所会長としてやモリゾウ選手として参加したトヨタ自動車代表取締役会長 豊田章男氏

 3月21日~22日の2日間にわたってモビリティリゾートもてぎでスーパー耐久開幕戦が行なわれた。スーパー耐久未来機構の理事長である豊田章男氏は開幕戦ということもあり、このもてぎ戦にモリゾウ選手として参戦。イベントの盛り上げに力を入れていた。

 21日にはモリゾウ選手の走行後、豊田章男氏が囲み取材に対応。日本自動車会議所会長として取り組んでいることの1つであるモータースポーツを支える人たちの働き方について触れた。

日本自動車会議所会長として「モータースポーツオープニングセレモニー」にも参加

 詳細な活動については、関連記事でも紹介しているように日本自動車会議所 モータースポーツ委員会 加地雅哉委員長から説明が行なわれているが、自動車会社のトップとして、レーシングチームのオーナーとして、レーシングドライバーとして、モータースポーツをサステナブルなものにしたいというもの。合言葉である「クルマをニッポンの文化に!」に沿い、モータースポーツを文化にしていくために、モータースポーツに関わる人の働き方をよりよいものにするための取り組みを行なっている。

 また、この日はちょうどWRC(世界ラリー選手権)を日本人として34年ぶりに優勝した勝田貴元選手が「Red Bull Tokyo Drift 2026」のために来日しており、(トヨタ自動車会長でもあり、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの会長でもある)豊田章男氏の生の声として勝田貴元選手の勝利について聞くことができた。

 豊田章男氏は、勝田選手のWRC優勝については「それはもう、うれしい、うれしい、うれしい! それとね、彼もよく11年がんばった。がんばったでしょ」と、うれしいを3連発、がんばったを2連発で、心からうれしそうだった。

「特に今回のケニアは、最初チョンと落ちたあとでしょ? 今までああいうこと、しょっちゅうあるじゃないですか。速かったっていうけど、リタイアとか」と、ラリーの模様はモリゾウ選手として沖縄のラリーチャレンジ参加中にも追いかけていたようで、ラリーの展開を解説。TGR-WRT会長としては、「今年はとにかく『全戦走り切れ』って言ってるんです」とアドバイスを行なっていたという。

 この「全戦走り切れ」というアドバイスについては、勝田選手もモリゾウさんのアドバイスが力になったと語っており、勝田選手は開幕戦から第3戦まですべて完走。得意としているWRC第3戦ケニアでは、見事優勝という結果をつかみとり、豊田章男会長の期待に応えた。

 豊田会長としての公式祝福コメント「“世界で勝てる日本人ラリードライバー”が日本の子供たちの憧れになる日が来てほしいとずっと思っていました」はすでに発表されているが、そこでは語られなかったこととして「何よりうれしかったのは、貴元が勝ったときのまわりのよろこび方ね! ヌービル(ティエリー・ヌービル選手)しかり、タナック(オィット・タナック選手)しかり。それからもちろんうちの(TGR-WRTの)チームのチャンピオンを獲ってる人。ああいう祝福を得るってことは、やっぱり貴元の普段の彼らとの接し方だと思いますね。だからこのあとラリージャパンもありますし、ぜひ盛り上げていただきたい!」と語り、貴元選手のこれまでの戦い方を伝えるとともに、ラリージャパンへの取り組みにも期待した。

 勝田貴元選手がWRCを優勝した際、父であり全日本ラリーで活躍する勝田範彦選手(ノリさん)は、モリゾウ選手のコドライバーとして沖縄で一緒におり、ノリさんについても「お父さんは泣いて喜んでた。あとね、親父が事故すると、必ず子供も事故するんですよ。2人とも。ノリさんがやると貴元もやる。沖縄でドラム缶にぶつけたでしょ? ドラム缶にはぶつけたんだけど『セーフ!』とか言って。そのあとのわれわれの期待のコメントは、『貴元行くかもしれない』。貴元行くかもしれないって言ってからは、ノリさんの頭は『ケニア』ですね。頭ケニア。もうペースノートのこともまったくケニアだった」(豊田氏)と、最後は頭ケニアのコメントとなった。

 勝田貴元選手がRed Bull Tokyo Driftの関連で来日していることもあり、スーパー耐久終了後に会う予定もあるとのこと。その模様は別途発信されるかもしれないが、豊田章男氏が社長時代に下したWRC復帰という決断、次世代ドライバーを育てたいというTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム開設の決断が、34年ぶりの日本人ドライバーWRC制覇を実現するための大きな要因となったのは間違いない。