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2025年の交通事故死者数は2547人、前年比116人減で統計開始以降最少に

交通事故死者数推移(昭和23年~令和7年)

2025年の交通事故死者数は116人減に

 4月6日から15日の10日間にわたって「春の全国交通安全運動」が行なわれているが、それに先立つ1月6日、警察庁交通局交通企画課は令和7年中(2025年1月~12月)の交通事故死者数を発表している。発表によると交通事故死者数は2547人で116人減となり、統計が残る昭和23年以降で最少となっている。

 1970年ごろには1万6000人を超えていた交通事故死者数は、1996年以降1万人を下まわるようになり、2016年には4000人以下と、それ以降は確実に減少。コロナ禍が始まった2020年は初めて3000人を下まわった。

 直近3年間を比較すると、2023年は2678人と、5月より5類感染症移行が行なわれたことなどにより前年比68人増と大幅に増加したものの、2024年からは減少に転じており、2024年は2663人と前年比15人減少。1年を通じてコロナ禍の影響がなかった2019年の3215人と比較しても552人の減少となる。

 2025年はさらに116人減となり、統計開始以降の最少を記録した。

 月別で見た場合、5月、6月、7月、8月、9月で大きく減少しているが、国家公安委員会委員長のコメントにあるように、第11次交通安全基本計画において掲げられた令和7年までに死者数を2000人以下とする目標については達成に至らなかった。この4月から交通反則通告制度が導入される自転車の交通ルール遵守のための交通安全教育の充実、飲酒運転や「ながらスマホ」等の悪質・危険な交通違反の取締り等の多角的な取組を、効果的かつ強力に推進していくよう警察を指導していくとしている。

交通事故死者数推移

西暦和暦交通事故発生件数(件)負傷者数(人)死者数(人)死者数増減(人)
1948年昭和23年21,34117,6093,848
1949年昭和24年25,11320,2423,790-58
1950年昭和25年33,21225,4504,202412
1951年昭和26年41,42331,2744,429227
1952年昭和27年58,48743,3214,696267
1953年昭和28年80,01959,2805,544848
1954年昭和29年93,86972,3906,374830
1955年昭和30年93,98176,5016,3795
1956年昭和31年122,691102,0726,751372
1957年昭和32年146,833124,5307,575824
1958年昭和33年168,799145,4328,248673
1959年昭和34年201,292175,95110,0791,831
1960年昭和35年449,917289,15612,0551,976
1961年昭和36年493,693308,69712,865810
1962年昭和37年479,825313,81311,445-1,420
1963年昭和38年531,966359,08912,301856
1964年昭和39年557,183401,11713,3181,017
1965年昭和40年567,286425,66612,484-834
1966年昭和41年425,944517,77513,9041,420
1967年昭和42年521,481655,37713,618-286
1968年昭和43年635,056828,07114,256638
1969年昭和44年720,880967,00016,2572,001
1970年昭和45年718,080981,09616,765508
1971年昭和46年700,290949,68916,278-487
1972年昭和47年659,283889,19815,918-360
1973年昭和48年586,713789,94814,574-1,344
1974年昭和49年490,452651,42011,432-3,142
1975年昭和50年472,938622,46710,792-640
1976年昭和51年471,041613,9579,734-1,058
1977年昭和52年460,649593,2118,945-789
1978年昭和53年464,037594,1168,783-162
1979年昭和54年471,573596,2828,466-317
1980年昭和55年476,677598,7198,760294
1981年昭和56年485,578607,3468,719-41
1982年昭和57年502,261626,1929,073354
1983年昭和58年526,362654,8229,520447
1984年昭和59年518,642644,3219,262-258
1985年昭和60年552,788681,3469,261-1
1986年昭和61年579,190712,3309,31756
1987年昭和62年590,723722,1799,34730
1988年昭和63年614,481752,84510,344997
1989年平成元年661,363814,83211,086742
1990年平成2年643,097790,29511,227141
1991年平成3年662,392810,24511,109-118
1992年平成4年695,346844,00311,452343
1993年平成5年724,678878,63310,945-507
1994年平成6年729,461881,72310,653-292
1995年平成7年761,794922,67710,68431
1996年平成8年771,085942,2049,943-741
1997年平成9年780,401958,9259,642-301
1998年平成10年803,882990,6769,214-428
1999年平成11年850,3711,050,3999,012-202
2000年平成12年931,9501,155,7079,07361
2001年平成13年947,2531,181,0398,757-316
2002年平成14年936,9501,168,0298,396-361
2003年平成15年948,2811,181,6817,768-628
2004年平成16年952,7201,183,6177,436-332
2005年平成17年934,3461,157,1136,937-499
2006年平成18年887,2671,098,5646,415-522
2007年平成19年832,7041,034,6525,796-619
2008年平成20年766,394945,7035,209-587
2009年平成21年737,637911,2154,979-230
2010年平成22年725,924896,2974,948-31
2011年平成23年692,084854,6134,691-257
2012年平成24年665,157825,3924,438-253
2013年平成25年629,033781,4924,388-50
2014年平成26年573,842711,3744,113-275
2015年平成27年536,899666,0234,1174
2016年平成28年499,201618,8533,904-213
2017年平成29年472,165580,8503,694-210
2018年平成30年430,601525,8463,532-162
2019年令和元年381,237461,7753,215-317
2020年令和2年309,178369,4762,839-376
2021年令和3年305,425361,7682,636-203
2022年令和4年300,839356,6012,610-26
2023年令和5年307,911365,0272,67868
2024年令和6年290,792343,7562,663-15
2025年令和7年287,236338,2942,547-116
月別交通事故死者数

「令和7年中の交通事故死者数について」国家公安委員会委員長コメント

昨年の交通事故による死者数は、2,547人で、前年比116人減少し、統計が残る昭和23年以降で、最少となりました。これは、政府を始め、関係機関・団体や国民の皆様一人一人が交通事故の防止に向け、積極的に取り組んできた結果だと考えております。

しかしながら、今もなお多くの尊い命が交通事故で失われていることには変わりなく、また、第11次交通安全基本計画において掲げられた、令和7年までに死者数を2,000人以下とする目標については、残念ながら、達成できませんでした。このような交通事故情勢を踏まえ、新たに策定される第12次交通安全基本計画に基づき、関係機関・団体と連携しながら、こども、高齢者を始めとする歩行者の安全の確保、本年4月から交通反則通告制度が導入される自転車の交通ルール遵守のための交通安全教育の充実、飲酒運転や「ながらスマホ」等の悪質・危険な交通違反の取締り等の多角的な取組を、効果的かつ強力に推進していくよう警察を指導してまいります。

 我が国の交通事故死者の約半数は歩行中と自転車乗用中の方です。ドライバーは、歩行者の優先の徹底や自転車の走行状況に注意し、また、歩行者や自転車利用者は、夜間でも目立つよう反射材を着用し、交通ルールを遵守するなど、それぞれが、交通安全のための行動を実践するようお願いします。