ニュース

ジェイテクト、ステアバイワイヤシステム「シンカステア」など「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」でモビリティ、環境、ものづくりの3つの領域でソリューションを紹介

2026年5月27日~29日 開催
ステアバイワイヤシステム「Syncusteer(シンカステア)」を中心にさまざまな技術を紹介するジェイテクトブース

 ジェイテクトは、5月27日~29日にパシフィコ横浜で開催されている「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」に出展。5月7日に「Syncusteer(シンカステア)」と命名されたステアバイワイヤシステムなどについて、ブース内で紹介している。

 シンカステアは、高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy(リバディー)」、新ステアリング制御システム「Pairdriver(ペアドライバー)」に続き、ブランド化されたジェイテクトの技術。ジェイテクトは1988年に電動パワーステアリングの量産化を実現して以来、正確で信頼できるステアリングシステムを開発、提供し続けてきた。2025年10月にはレクサス「RZ」へのステアバイワイヤシステムの搭載を発表しており、今後、ステアバイワイヤシステムは運転だけでなくクルマの設計そのものを新しくしていく技術であるとしている。

1988年に電動パワーステアリングを量産開始
1995年にはステアバイワイヤシステムの開発が開始された
2006年には、E-VGR(電子制御タイプギヤ比可変ステアリング)とEPS(電動パワーステアリング)を用いたステアバイワイヤシステムを開発
2005年にクラッチ付きステアバイワイヤ角度制御ロジックを構築
従来のシャフトによる機械的なつながりを持つEPSから、電気信号によって操舵を制御するリンクレス構造のステアバイワイヤシステムへと進化
レクサス「RZ 550e“F SPORT”」や、トヨタ自動車「e-Palette」といった量産車にステアバイワイヤが搭載され始めている

 ジェイテクトブースでは、「共創で、課題は可能性に変わる」をコンセプトに、モビリティ、環境、ものづくりの3つの領域でソリューションを紹介。メインテーマのシンカステアのコーナーでは、レクサス RZの量産車に搭載された量産品の展示をはじめ、コクピットのVR体験を通じて、技術とともに価値も理解できる展示としている。

ジェイテクトブース
ステアバイワイヤシステムのシンカステア
シンカステアには高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy(リバディー)」が用いられている
操舵ユニット
転舵ユニット
モビリティの領域では、新ステアリング制御システム「Pairdriver(ペアドライバー)」を用いた自動駐車システム「Interactive Parking Assist」も紹介。これまでの自動駐車では、センターディスプレイで駐車位置を指定する手間がかかったり、自動で駐車すると位置が枠の中央になるため、隣のクルマとの間隔が狭くなって乗り降りがしづらくなったりするという課題があった。Interactive Parking Assistではこれを解決すべく、ステアリング操作だけで駐車枠や駐車枠内の位置を指定できるようにしているのが特徴となる。さらにこの技術は、ステアバイワイヤシステムではない、機械式電動パワーステアリングに搭載可能としているとのこと。自動駐車システムの普及に貢献するソリューションになるのではないだろうか
環境領域では、水素社会に貢献するモビリティ向け水素ソリューションを紹介。乗用車向けの高圧水素供給システムで培った高精度加工技術による減圧弁や高圧水素オンタンクバルブの技術を活用し、小型モビリティに搭載できるサイズのポータブル水素カートリッジ用バルブを開発。まだ実証実験の手前の技術であるとしつつも、2024年のパリオリンピックではポータブル水素カートリッジを用いたデモンストレーションが行なわれた
高圧水素供給システムの構成イメージ
ものづくりの領域では、現場の作業と作業環境をデジタル化し、「TPS(Toyota Production System:ムダの徹底排除と価値創造を追求するトヨタ生産方式)」に基づき、改善点を抽出する方法を紹介。特別な機械や高価な設備を使わずに、すでに普及している技術を組み合わせることで自動化を進めるとともに、人の作業と現場環境を見える化し、作業効率の改善を行なっているという。例えば、工場での新人とベテランの動きを3D化して比較することで、自分の動きを客観的に見てより効率的な作業ルーティンを構築できるようにしているとのこと

 開幕日にプレゼンテーションを行なったジェイテクト 自動車事業本部 領域長 近藤美雄氏は「ジェイテクトは新ブランド『シンカステア』を立ち上げました。これは単なる技術だけではなく、新しい価値を提供する取り組みです。ジェイテクトは人とクルマの関係を進化させるステアリング、『シンカステア』を提案していきます」と話していた。

株式会社ジェイテクト 自動車事業本部 領域長 近藤美雄氏
ジェイテクトの歴史
ジェイテクトの目指すソリューション型ビジネス
ジェイテクトが進めるソリューションプロバイダーへの変革
シンカステアの名称コンセプト
シンカステアのロゴコンセプト
社会のニーズに応えるステアリングのシンカ