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ブリヂストン、次世代タイヤ「エアフリー」が社会実装へ 滋賀県の道の駅「奥永源寺渓流の里」で出発式開催
2026年7月7日 16:04
- 2026年7月7日 開催
ブリヂストンは7月7日、これまで日本各地で実証実験を行なってきた次世代タイヤ「AirFree(エアフリー)」の全国初となる社会実装を開始すると発表。同日、滋賀県東近江市にある道の駅「奥永源寺渓流の里」において出発式を開催した。
エアフリーは専用形状のホイールに熱可塑性樹脂の基本骨格、ゴムによるトレッドで構成され、通常のタイヤと異なり空気を必要としないことから“パンクしない次世代タイヤ”と呼ばれる。第3世代まで進化したエアフリーは、地域が抱える交通に関する課題の解決策として注目されている超小型EV(グリーンスローモビリティ)をターゲットの1つとしており、複数の地域で実証実験を進めている。
エアフリーの基本骨格で使われる熱可塑性樹脂は熱で溶かして再原料化ができ、トレッドは張り替え可能なリトレッドに対応するサステナブルデザインとなっている。基本骨格で使われるブルーカラーは視認性が下がる夕暮れどきでも目立つことから選定されたという。
これまで2025年1月に滋賀県東近江市、2025年2月に富山県富山市、2025年11月に福岡県久留米市、2026年3月に東京都杉並区と連携協定を締結し、各地でエアフリーの実証実験を実施。今回、各自治体とのグリーンスローモビリティでの実証実験を通じて得られた検証結果から、モビリティとの親和性・有効性が確認できたため滋賀県東近江市で全国初となる社会実装を開始するに至ったという。
エアフリーを装着するのは道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点とする、自動運転が可能なゴルフカートタイプの車両「けい流カー」。中山間地域における生活交通の確保を目的に2021年4月から運行を開始しており、約4.8kmの距離を運行。土曜日と日曜日は毎週運行し、それ以外の日は月によって異なる。運賃は片道150円、往復300円、1日乗車券350円などとなっている。
なお、「けい流カー」に装着されるエアフリーのトレッドはサマータイヤ仕様となっており、オールシーズンタイヤ仕様も視野に入れているという。現状ではサマーとオールシーズンをリトレッドで替えることまでは想定していないものの、ニーズが多ければオールシーズンタイヤの開発・商品化も準備していく方針を示している。
出発式では滋賀県東近江市長の小椋正清氏が冒頭にあいさつを行ない、道の駅が都市部のスーパーやコンビニから離れた場所にあり、地域住民の日用品調達拠点として機能していることを説明するとともに、エアフリーについて「空気がないタイヤは私も初めてなのですが、これがどの程度の効果が出るかどうか、これからの運行に非常に大きな期待を寄せさせていただいております。ある意味で全国の公共交通の将来のあるべき姿の1つのモデルとして、国民の皆さんに提供できたら幸いかなとも思っております。この取り組みをまず地域の皆さまにしっかりご理解いただき、地域とともにこの公共交通が実効性のあるもの、そして採算がとれる営業ベースでサステナビリティが確保できるように、市としても応援してまいりたいと思っております」とコメント。
続いて登壇したブリヂストン 常務役員 BSJPタイヤ販売事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン 代表取締役社長の蓮沼利幸氏は、地域の移動手段である「けい流カー」の足下をエアフリーで支えることができ非常にうれしく思うと述べるとともに、「ブリヂストンは『タイヤは、生命を乗せている』という大前提のもと、安心・安全を最優先に事業を営んでおります。このエアフリーも安心・安全は元より、サステナビリティでありますとかあるいはメンテナンスの効率化といった新しい付加価値をご提供できる。そういった次世代のタイヤとして、この奥永源寺の皆さま方のお足下をこれからも支えてまいります」と述べた。
また、東近江市議会 副議長の青山孝司氏は、今回の取り組みが中山間地域における先進的な事例として注目されており、交流人口の拡大や地域活性化に期待していると述べたほか、国土交通省 近畿地方整備局 滋賀国道事務所長の田崎祥二氏は奥永源寺地域での自動運転サービス継続運行を地域に根ざした持続可能な交通モデルとして高く評価し、エアフリータイヤの導入が中山間地域の交通課題解決に大きく寄与することへの期待感を示した。















