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股関節手術を行なったトヨタ 豊田章男会長、術後約1か月でS耐オートポリスの予選に登場 今後、長く走り続けるための手術

トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏(右)。オートポリス戦での定番弁当は山田水産の「山田のうなぎ」弁当。常に商品をアピールすることを心掛けている自動車業界最強のインフルエンサー

 スーパー耐久第5戦が7月25日~26日の2日間にわたってオートポリス(大分県日田市)で開催されている。トヨタ自動車は、ルーキーレーシングと組んだ「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(以下、TGRR)」としてニュルブルクリンク24時間レース仕様の32号車 TGRR GRヤリス DATを持ち込み25日の予選に挑んだ。

 この32号車のAドライバーとして予選を走ったのがモリゾウことトヨタ自動車 豊田章男会長。豊田会長は自身が会長を務めるTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの第8戦アクロポリス・ラリー・ギリシャに関しての祝福コメント発表時(6月29日)に「実は…モリゾウは故障を直す手術をしていました。まだまだ闘病中。」と、手術をしたことを明かしており、手術後約1か月でのスーパー耐久参戦となる。

モリゾウ選手こと豊田章男会長は、予選終了後は手術後約1か月の股関節が痛むのか歩行用ストックを用いつつ囲み取材のテントに登場。自分の体の状況を注意深く見ているようだった

 記録したタイムは2分5秒563(昨年のオートポリスは2分5秒782なので、昨年よりよいタイム)。仕様違いの104号車 GRヤリス DATが2分4秒080を同じAドライバーのセッションで記録しており、手術後約1か月とは思えないほどのタイムをラップごとに記録し続けていた。

予選走行後、豊田章男会長はモリゾウ選手として囲み取材を実施

 予選後、豊田章男会長の囲み取材が行なわれた。豊田章男会長に予選アタック後の感想について質問が飛んだが、豊田会長は「モリゾウはね、もうこれね股関節なんです。果たして運転できるかどうか。今までの評価ドライバーではなくて、運転できるかどうか分からないぐらいのつもりだから。まだ本当はね、2か月くらい本当はダメなの。お医者さんだけは、主治医だけは何やってもいいでしょと。主治医は、『痛かったらやめるでしょっ』てね(笑)。普通の人は、2か月は無理じゃないっていう言い方をされてるから」と、主治医の許可を取り、自身の回復具合の確認の意味合いもあって予選に挑んだという。

 予選ではよいタイムを記録したものの、走行後の判断としては「やっぱり1回ね、まだ無理だね(笑)。まだ無理(笑)。まだ無理だと思う、本当に(笑)」と、決勝レースへと挑むのは難しいとの判断。予選では6周の周回を記録したが、5時間レースの決勝に本格的に挑むのは難しいとの感触を持ったようだ。

 実際、金曜日は歩行用のストックなしで歩いていたものの、予選後はちょっと痛みが出ているようで、歩行用ストックを用いて囲み取材に答えていた。「ここへ来た金曜日は、これ(歩行用ストック)なしで歩いてた。それで昨日の練習走って、今日走って、そうするとちょっとこれがないと不安だなと。だからこその、『あ、ここまでやったらダメだな』とかさ。だから今回クルマっていうよりも僕だね。モリゾウの」と、モリゾウがクルマのポテンシャルを引き出せていないと語る。

 今回の手術は、モリゾウとして今後も長く走って行くための人工股関節手術と言われていたが、これを機に骨盤のズレなどいろいろな箇所も治したとのこと。「そうなると今まで使ってなかった筋肉を、本当に使い始めてるのかなと。今までこんなとこ痛くなかったよねっていうね(笑)。今までの歩き方とかね、今までの生活では使ってない筋肉が使われてんだなと思って」と、体のメンテナンスを行なった結果、各所の調整も必要になっている模様だ。

 日常的な生活には問題がないものの、レーシングドライバーのモリゾウ選手として決勝レースを走るまでの復帰には手術後2か月から3か月かかるとの判断を下しており、本格的な復帰は秋以降になるかもしれない。

 ただ、そんな状況でもピットウォーク時にはサイン会に参加するなど、オートポリスに訪れたファンとのコミュニケーションを楽しんでいたほか、お昼ご飯時にはオートポリスの定番としている山田水産の「山田のうなぎ」弁当をしっかりアピール。モリゾウ選手として豊田章男会長としてレースの楽しさを伝えていた。