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本田技術研究所がCEATEC初出展、AIサポート搭載アバターロボットと自転車向け安全支援アプリを公開
2026年10月19日 06:00
- 2026年10月13日~16日 開催
JEITA(電子情報技術産業協会)が主催する「CEATEC 2026」と自工会(日本自動車工業会)が主催する「Japan Mobility Show Bizweek 2026(ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026、以下JMS)」が幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で10月13日~16日の4日間にわたって同時開催された。
本田技術研究所はCEATEC側のエリアに出展。本田技研工業としてJMSにも出展しているが、ホンダの研究開発を担う会社としてCEATECに初出展した(本田技研工業としては過去にCEATEC出展例あり)。
CEATECに初展示の本田技術研究所
本田技術研究所 チーフエンジニア モビリティ統合戦略企画室 技術訴求・渉外ブロック 佐野成夫氏によると、本田技術研究所としてJMS側のエリアではなく、CEATEC側のエリアに出展したのはより広い協業を求めてとのこと。本田技術研究所はクルマの研究開発だけでなく、さまざまな研究開発を行なっており、CEATEC側に出展しているITやAI企業とのビジネス的な出会いを狙っている。
ホンダは不思議な会社で、本当にクルマと関係のない開発を延々と行なっている。実際、本田技術研究所を設立した2年後の1962年から飛行機の研究開発を開始しており、それが量産飛行機としてホンダジェットとして結実した。
ロボットについても1986年に人間型ロボットの開発を開始。「E0」というロボットからスタートしており、E0からE6まで要素技術を進化。その後、本格的な人間型ロボットとして「P1」を開発。1996年12月に、その進化型である「P2」の映像が公開され、世界初の人間型自立2足歩行ロボットとして世界的な反響を巻き起こした。当時、専門家を含め誰もが不可能と語っていた「2足歩行」を実現し、世界的に普及し始めたインターネットとともに、その映像が大きく拡散していったのを覚えている。
その後、「P3」「ASIMO(アシモ)」と発展していったが、ホンダが世界的に与えた影響は大きく、今では世界中で人型2足歩行ロボがさまざまな形で開発されている。2025年のCES基調講演では、NVIDIA ジェンスン・フアンCEOがフィジカルAIの提唱とともに人型ロボをエンディングの目玉として多数公開。その影響が、現在のフィジカルAI+人型ロボという流れを作り出している。
アバターロボットをメインに展示した本田技術研究所
そんな本田技術研究所が、CEATEC2026に展示を行なったのはアバターロボット。ホンダはこれまで、自動車で二次元のモビリティを、ホンダジェットで三次元のモビリティを実現してきており、アバターロボットでは時間と空間を超えた四次元のモビリティを実現したいとする。
このアバターロボットは裏から遠隔操作されており、ものをつかむ指の部分にはAIサポート機能を装備。このサポート機能により、ネジをつかみ変えつつ適切な場所に入れたり、ドライバーを容易に操ったりといったデモを行なっていた。人の操作を最終的にAIがアシストするという機能を備えており、そのことをAIサポートとして訴求していた。
開発を担当する本田技術研究所 チーフエンジニア 統合研究センター フロンティアロボティクス研究ドメイン 水谷了氏に、来場者からの多くなされる質問を聞いたところ、「ホンダがロボットをやっていたのですね?」というのが一番だという。
P2の2足歩行の衝撃を受けたものとしては、来場者の変化を感じるとともに、人型ロボの潮流を作り出した企業の代表格であるホンダのアピール不足を感じる答えだった。
アシモの動的展示は2022年3月末日で終了しており、ホンダはその3月に開催された「2022国際ロボット展」にアバターロボットを展示。ホンダロボティクスの方向性の変化を示していた。
2輪車の事故を減らしたいという「CI運転支援スマホアプリ」
ホンダらしい展示としては、2輪に関連する事故死者を減らそうという取り組みが訴求されていた。ホンダは4輪において、世界で初めてレベル3自動運転を実用化し、現在も「Honda SENSING 360+」といった取り組みを行ない、交通事故死者数の低減を目指している。
一方、2輪、特に自転車においてはハードウェアリソースの問題もあり、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems、先進運転支援システム)などはほとんどと言ってよいほど装備されていない。
今回、展示された「CI運転支援スマホアプリ」は、スマートフォンのリソースと後付けカメラを使って、少しでも交通事故の低減を図ろうというものだ。具体的には、自転車の前後に後付けでカメラユニットを装着。その映像をスマートフォンに送って、スマートフォンで自動車の接近などを解析し、後続車が追い抜きをかける際など、危険な状況が迫ったと判断した場合にワーニングを表示するというもの。
カメラの映像をスマートフォンのAIプログラムによって解析し、危険の方向やレベルに応じて光や音で自転車の運転者に知らせていく。誰もが持っているスマートフォンを利用するため、後付けのハードウェアリソースとしては前後のカメラだけでよい。
実際の実証実験についても本田技術研究所のある埼玉県和光市で11月から始まり、和光市職員の利用する自転車に取り付けるとのことだ。展示してある自転車がその自転車だといい、リアホイールカバーには和光市のイメージキャラクター「わこうっち」が描かれていた。












