ルノー、250台超のカングーが集結した「第3回カングージャンボリー」 |
ルノー・ジャポンは7月10日、「第3回カングージャンボリー」を開催した。
カングーを中心としたルノーオーナーだけが参加できるイベント。一昨年に初めて開催され、第1回は東京 有明、第2回は静岡県裾野市の富士教育研修所、そして今回は山梨県富士吉田市にある富士カームで行われた。本来であれば5月に開催する予定だったが、東日本大震災の影響により開催を延期していた。しかし「日本を元気にしたい」との想いから、今回の開催に至っている。
当日は入場料や駐車場代はすべて無料なうえ、事前申し込みなどの手続きが不要なこともあり、イベントが始まる10時前から多くのカングーが会場内に並べられた。
前回は雨天での開催にも関わらず、約240台(うちカングーは192台)のルノー車が参加。今回は天候に恵まれたこともあり、参加台数は314台(うちカングーは257台)にのぼった。
ルノーは今年に入ってから「メガーヌ」(5ドア)、その高性能版「メガーヌ ルノー・スポール」(3ドア)、「トゥインゴ」のゴルディーニ・バージョン「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール」、「ウィンド」、「カングー クルール」など多数の新型モデルを投入しており、会場ではそれらが展示された。
また、同社は東日本大震災の被災地である宮城県石巻市や福島県南相馬市に行ってボランティア活動などを実施しているが、会場にはその活動を共にしているNPO法人4001fieldに寄贈するカングーを展示。このカングーは被災地での支援活動時の移動に使われるクルマで、来場者に被災地へ向けたメッセージを車体に書き込めるようになっており、イベント終了時にはコメントで埋め尽くされていた。
オープニングセレモニーで登場したカングー クルール、メガーヌ ルノー・スポールなど | ||
カングー クルール。手前はピンクの「ローズ」カラーで、限定30台 | 2シータークーペのウィンド | 3ドアハッチバックのトゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール |
4001fieldに寄贈されるカングーには多くの来場者がメッセージを書き込んでいた |
イベント終了時にはメッセージで埋め尽くされていた | キーの贈呈式も行われた |
会場には、ノーマルからカスタムモデルまで多種多様なカングーやルノー車がズラリと並べられた。一部だがピックアップして紹介しよう。
個性的なカラーリングやカスタムを施したモデルが多数いた |
カングー以外のルノー車は別の駐車場に並べられた | ルノー4(キャトル)GTL | ルノーアヴァンタイム |
メガーヌ ルノー・スポール | ルノーコレオス | ルノー5(サンク)ターボ |
ルノーエクスプレス | ルノー4(キャトル) F4 | ルノースポール・スパイダー |
会場には、大極司COOやマーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレン氏を筆頭とするルノーの関係者に加え、先般発売されたカングーの特別仕様車「カングー クルール」の広告ビジュアルに登場する建物(巣鴨信用金庫志村支店)を設計したエマニュエル・ムホーさん、お笑い芸人のアンバランスらがスペシャルゲストとして登場、トークショーを行った。
トークショーではブレン氏が「(会場に並べられた)カングーのボディーカラーやドレスアップが個性的で、皆さんがそれぞれカングーを楽しんでいるのが嬉しい」と述べたほか、カングーのボディーカラーや、ムホーさんが手がけた巣鴨信用金庫志村支店の建物がカラフルであることから“カラー”についての話題になり、ムホーさんは「フランスは街並みはグレー基調だが、家の中では色を積極的に使っている」ことからカラーに対する慣性が培われているのではないかと分析。また、ブレン氏は「例えばトゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールで使われるブルーは青空をイメージしたもの。フランスでは夏にならないと青空が見れないので、ブルーには憧れがある」と言い、フランス独特の環境からフランス車の色使いの巧みさが生まれているとの所見を語っていた。
大極司COO | マーケティング部商品計画グループ フレデリック・ブレン氏 | 「カングー クルール」の広告ビジュアルに登場する巣鴨信用金庫志村支店を設計したエマニュエル・ムホーさん |
お笑い芸人のアンバランス(左がボケ役の山本栄治氏、右がツッコミ役の黒川忠文氏) | 写真右は「カングー クルール」の広告ビジュアル。トークショーでは“カラー”について話題になった |
そのほか、カングー用のドアミラーやフロアマット、「メガーヌ」「コレオス」ミニカー、各種アパレルグッズなどを販売するルノースペシャルショップが設置されるとともに、じゃんけん大会、来場者によるフリーマーケット、カングーオーナーだけが画像を投稿できる「カングー 日本の道をゆく」のフォトコンテスト、体力測定ができる健康チェックラリー、子どもが参加できるペーパークラフト工作教室、ネイルサロンなど、多数の催し物が開かれていた。
富士カームは自然に囲まれた静かな場所で、雄大な富士山も望めた。来場者は家族連れが多く、テントやキャンピングテーブルをたてて食事や会話を楽しんだり、同じカングー乗りとの会話を楽しんだりしていた。
フランス本国ではクルマを使ってバカンスに出かける人が多くいるそうだが、参加者はカングージャンボリーを通じてその雰囲気を楽しめたのではないだろうか。
(編集部:小林 隆)
2011年 7月 11日