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トヨタ、マイナーチェンジした新型「ヴィッツ」は1.3リッターの1NR-FKEエンジン搭載車で25.0km/Lを実現

ボディーカラーは新色8色を設定する全17色のラインアップ

新色「ルミナスイエロー」のヴィッツ F
2014年4月21日発売

115万5600円~199万4073円

 トヨタ自動車は4月21日、コンパクトカー「ヴィッツ」をマイナーチェンジして発売した。価格は115万5600円~199万4073円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
F“M パッケージ”直列3気筒DOHC 1.0リッターCVT2WD(FF)1,155,600円
F1,293,055円
F“SMART STOP パッケージ”1,372,582円
Jewela1,365,709円
Jewela“SMART STOP パッケージ”1,445,237円
F直列4気筒DOHC 1.3リッター2WD(FF)1,450,145円
4WD1,558,145円
Jewela2WD(FF)1,595,455円
4WD1,703,455円
U2WD(FF)1,698,545円
4WD1,806,545円
直列4気筒DOHC 1.5リッター2WD(FF)1,739,782円
U“SMART STOP パッケージ”1,819,309円
RS1,914,545円
5速MT1,831,091円
RS“SMART STOP パッケージ”CVT1,994,073円
新型「ヴィッツ」紹介ムービー

 今回のマイナーチェンジでは内外装を一新したほか、4月10日に先行発表(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140410_643767.html)した新開発ガソリンエンジンを採用。4月14日に同じくマイナーチェンジを実施(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140414_644227.html)した「パッソ」にも搭載する直列3気筒DOHC 1.0リッター「1KR-FE」と、アトキンソンサイクル機構などを採用して最大熱効率38%を実現した直列4気筒DOHC 1.3リッター「1NR-FKE」をラインアップに追加した。エンジンラインアップは従来から搭載している直列4気筒DOHC 1.3リッター「1NR-FE」、直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」との計4種類で、トランスミッションにはCVTのほか、RSグレードでは5速MTも用意している。

新開発された「1NR-FKE」直列4気筒DOHC 1.3リッターガソリンエンジン

 新しく登場した1NR-FKEガソリンエンジンは、同社のハイブリッドカーで採用しているアトキンソンサイクルに加え、クールドEGR、VVT-iEなどを採用。燃焼改善と損失低減を追求し、世界トップレベルという最大熱効率38%を達成した。この新型1.3リッターエンジン搭載車は全車でアイドリングストップ機能を標準装備し、高効率なCVTと組み合わせることでJC08モード燃費で従来型から3.2km/Lの向上となる25.0㎞/Lを実現。「平成27年度燃費基準+20%」を達成し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせてエコカー減税の免税(100%減税)対象となっている。

 また、新型1KR-FEエンジンの搭載車にもアイドリングストップ機能を採用する“SMART STOP パッケージ”を設定し、アイドリングストップ車のJC08モード燃費は24.0㎞/Lでエコカー減税の「重量税75%」+「取得税80%」減税対象と自動車グリーン税制おおむね50%、そのほかは21.6㎞/Lでエコカー減税の「重量税50%」+「取得税60%」減税対象となっている。

「チェリーパールクリスタルシャイン」の1.0Jewela“SMART STOPパッケージ”
リアコンビランプの形状を変更し、メッキ加飾のリアガーニッシュを左右に広げている
リアコンビランプのサイドに「エアロスタビライジングフィン」を追加
RSグレードのフロントマスクはロアグリル大型化してをノーズ先端のネッツエンブレムまで連続させ、末広がりの踏ん張り感を演出する
スーパーUVカット&IRカット機能付フロントドアガラスを全車に標準装備
運転席・助手席エアバッグを標準装備。サイドエアバッグ(運転席・助手席)&カーテンシールドエアバッグ(前後席)は4万3200円で全車にオプション設定

 内外装デザインは「Lively(元気な、生き生きとした)」をテーマにイメージチェンジを実施。フロントアッパーグリルで左右のヘッドライトを連続させ、ロアグリルも大型化してワイド感が強調されている。また、「F」「Jewela」「U」「RS」の4種類のグレード体系ごとに個性を際立たせるデザインを与えている。ボディーカラーは新規開発色の「ルミナスイエロー」を追加したほか、7色の新色を新設定する全17色のラインアップとなった。

新色の「ルミナスイエロー」
新設定された「ダークレッドマイカメタリック」
新設定された「ブロンズマイカメタリック」
新設定された「カッパーマイカメタリック」
新設定された「ジェイドグリーンメタリック」
「ボルドーマイカメタリック」
新設定された「ベージュマイカメタリック」
新設定された「ブルーメタリック」
「クールソーダメタリック」
「スーパーレッドV」
「チェリーパールクリスタルシャイン」
「ダークブラウンマイカメタリック」
「シルバーメタリック」
「グレーメタリック」
「ブラックマイカ」
「ホワイトパールクリスタルシャイン」
「スーパーホワイトII」
Fグレードが装備する樹脂フルキャップ付14インチスチールホイール
Jewelaグレードが装備する樹脂フルキャップ付14インチスチールホイール
Uグレードが装備する樹脂フルキャップ付15インチスチールホイール
RSグレードが装備する16インチアルミホイール

 インテリアでは内装色を変更し、Jewelaのバーガンディー、RSのストライプとコンビネーションのブラックなど個性的なデザインを取り入れている。また、ボディーではスポット溶接の増加、床下補強材の大型化、ショックアブソーバーの改良などを実施。操縦安定性と乗り心地を高めている。このほか、「VSC」「TRC」「緊急ブレーキシグナル」が全車に標準装備となった。

Fグレードのアイボリー内装
Uグレードのブラック内装
Jewelaのバーガンディー内装
RSのブラック内装はフロントシートに白のストライプを使ったコンビネーションタイプとなっている

 内装ではメーターデザインも変更し、アイドリングストップ車ではメーター右下に「TFTマルチインフォメーションディスプレイ」を設定。燃費や航続可能距離などのほか、エコドライブを100点満点で評価する「エコジャッジ」、これまでのエコドライブ履歴をランキング形式で紹介する「燃費ランキング」などを表示できる。

TFTマルチインフォメーションディスプレイ(エコジャッジ)
TFTマルチインフォメーションディスプレイ(エコウォレット)
TFTマルチインフォメーションディスプレイ(エコウォレット履歴)
TFTマルチインフォメーションディスプレイ(燃料履歴)
TFTマルチインフォメーションディスプレイ(燃費ランキング)
TFTマルチインフォメーションディスプレイ(1分間・5分間燃費+瞬間燃費)
新たにグローブボックス上部に「助手席アッパーボックス」を追加。内部のトレイは3段階に高さを変更できる

 ベース車両のマイナーチェンジに伴い、ヴィッツのスポーツコンバージョンモデル「ヴィッツ RS“G’s”」もマイナーチェンジされた。価格はRS“G’s”が204万4145円、RS“G’s”スマートパッケージが214万7237円で、両グレードとも同価格で5速MTとCVTを設定している。

 エクステリアではヘッドランプ形状とグリル加飾を変更してスポーティイメージを強調。インテリアはインパネやシフトレバーベゼルにカーボンパターン加飾を装着している。さらに内装では専用シートのシート形状と表皮を変更してホールド性や車内の質感を高めた。このほか、ヴィッツのマイナーチェンジで行われているスポット溶接の打ち増し処理に加え、センタートンネルブレースの改良、リアフロアのブレース追加装着などでボディー剛性をさらに高めている。また、前後サスペンションとEPSを専用チューニングして優れた走行性能を実現している。

フロントマスクを中心に外観デザインをリファイン
リアフロアにブレース(補強材)を追加装着して走行性能を引き上げている
シート形状の変更による実用性、カーボンパターン加飾の装着による質感向上などを実施
標準装備されるブラック塗装の7J G’s専用アルミホイールと205/45 R17タイヤ
G’s専用メーカーオプションのダークスパッタリングホイール。タイヤサイズは同一
ウェルキャブは7月発売予定。助手席リフトアップシート車のAタイプとBタイプ、フレンドマチック取付用専用車などが用意され、価格は149万円~185万1709円(非課税)

(編集部:佐久間 秀)