英マクラーレン、想定出力1000PSのサーキット専用モデル「P1 GTR」を発表

　英マクラーレン・オートモーティブは6月13日（現地時間）、同社の「マクラーレン P1」をベースとしたサーキット専用モデル「マクラーレン P1 GTR」を発表。375台限定のマクラーレン P1の生産が完了次第、台数限定で製造をスタートさせる。価格は198万ポンド（6月16日時点の日本円で約3億4200円）を予定。

　歴代マクラーレンモデルの始祖となる「マクラーレン F1」をベースとしたサーキット走行向けモデル「マクラーレン F1 GTR」がル・マン24時間レースで勝利してから20年が経過したことを受けてリリースされるマクラーレン P1 GTRでは、パワートレーンの出力をマクラーレン P1の916PSからさらに高めた1000PSを想定。これに合わせてトレッド幅の拡幅、レースで実績のあるスリックタイヤの装着などによって足まわりを強化する。

　また、公道走行に対応するための規制から解き放たれるP1 GTRは、サーキットで最高のドライバーズカーとなるよう設計・開発を実施。パフォーマンス、グリップ、エアロダイナミクス、ダウンフォースをロードカーのP1からさらに向上させ、よりアグレッシブで独自のボディーフォルムを採用する。

　このP1 GTRの価格には、ドライバビリティーを高めるため各ユーザーにフィッティングさせる「カスタム・プログラム」、デザインディレクターのフランク・ステファンソン氏やマクラーレン・ドライバー・フィットネスチームによる専門的なコンサルティング「マクラーレン・レーシング・シミュレーター」を利用できる特典が含まれ、さらにF1の開催サーキットで開催されるP1 GTRオーナー限定の国際的なドライビングイベントに、最低6回参加する権利も与えられる。生産台数は現時点では未定だが、“非常に限定された数となる見込み”とのこと。