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鈴鹿8耐、MotoGPチャンピオン ケーシー・ストーナーの参戦が決定!

「MuSASHi RT HARC-PRO.」から高橋巧とマイケル・ファン・デル・マークとともに参戦

2015年3月27日開催

元MotoGPライダーのケーシー・ストーナー氏の参戦が発表された鈴鹿8耐記者発表会(写真:参戦する主要チームのライダー、監督ら)

「2015 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカコーラ・ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会(以下、鈴鹿8耐)」の記者発表会が3月27日、東京ビックサイトで開催の東京モーターサイクルショー2015の会場内で行われ、元MotoGPライダーでシリーズチャンピオンを2回達成しているケーシー・ストーナー氏の参戦が発表された。

 2015年の鈴鹿8耐は7月23日に開幕し、24日は公式練習と公式予選、25日はフリー走行と最終公式予選(TOP10トライアル)が行われ、決勝レースは26日11時30分からスタートする。前売りチケットは5月9日から発売開始。観戦券は大人5700円、中高生1700円で、別途指定席・指定エリア券として、B・Qエリア(3100円)、V1エリア(5200円)、V2指定席(8300円)の3種類が設定される。後述する各種割引、無料キャンペーンも用意している。

ケーシー・ストーナー参戦に、各チームも気合

 発表会では参戦する主要チームとライダーが登場し、鈴鹿8耐に向けた意気込みを語ったが、そこで明かされたのは、元MotoGPライダーで2度シリーズチャンピオンに輝いたケーシー・ストーナー氏が鈴鹿8耐に参戦するというニュースだった。所属チームは2013年、2014年の鈴鹿8耐で2年連続優勝している「MuSASHi RT HARC-PRO.」チーム(ホンダ)。同チームのライダーには高橋巧選手とマイケル・ファン・デル・マーク選手が決定しており、そこにケーシー・ストーナー氏が3人目として加わることになる。

チームを引っ張りたい、と自信を見せる高橋巧選手

 ケーシー・ストーナー氏は2012年シーズンをもってMotoGPから現役を引退しているが、2013年よりホンダのテストライダーとして契約しているなどブランクはなく、同チームの3連覇に向けて強力な助っ人となることは間違いない。高橋選手は「すごい楽しみ。テストではたまに一緒に走る機会もあったが、スーパーバイクは自分が何年も乗っているので、少しでも役に立ちたいし、しっかり引っ張っていきたい」とコメントし、3人で力を合わせ優勝することを誓った。

同郷のケーシー・ストーナー氏はヒーローだと話すジョシュ・フック選手

「F.C.C. TSR Honda」チーム(ホンダ)は、全日本ロードレース選手権JSB1000にフル参戦するジョシュ・フック選手を中心に、万全の体制で鈴鹿8耐に挑む。2014年は転倒で大きな遅れを取り40位に終わったが、同選手は「(同じオーストラリア出身の)ケーシーは自分にとってヒーローで、そのヒーローとライバルとして戦えるのは楽しみ。もちろん僕らも優勝を目指すけれど、8時間の耐久レースは何があるか分からない。プロフェッショナルなチームと最後まで頑張りたい」と語り、リベンジに向け決意を新たにした。

復活2年目のカワサキの中心ライダーである、ベテランの柳川明選手

 2014年の鈴鹿8耐で13年ぶりの復活参戦を果たしたカワサキモータースジャパンの「Team Green」は、2015年も引き続き参戦する。ライダーは昨年と同じくJSB1000などで活躍する柳川明選手と、渡辺一樹選手。もう1名は現在検討中としている。2014年の12位という結果について柳川選手は、「(2014年の鈴鹿8耐は)自身も13年ぶりだったので不安もあり、いろんな部分で経験のなさが出たレースだった」。上位進出の難しさを実感しつつも、「それを踏まえて今年に向かって動かしていく。もっと面白いレースができると思うので期待してほしい」と控えめに語った。

予選でスピードを証明した津田拓也選手は、2位に甘んじることなく、表彰台の頂上を目指す

 2013年、2014年と2年連続2位表彰台のプライベーター「YOSHIMUA SUZUKI Shell ADVANCE RACING TEAM」は、JSB1000などで実績のある津田拓也選手らが参戦。2014年は予選トップタイムを叩き出し、他チームを凌駕するスピードがあることを証明した。津田選手は「(予選の走りは)まだ自分の中で染みついていて、あれを毎回できることを目標にしている。力のあるチームを2位で終わらせてしまっているのは自分の責任。いろいろ経験させてもらって3年目を迎えるので、その経験を存分に発揮させてフルに力を出し切り、圧倒的な強さで勝ちたい」と、勝利宣言した。

話題作りで鈴鹿8耐を盛り上げるTeam KAGAYAMAの加賀山就臣選手。2015年のライダーにも期待したい

 2013年はケヴィン・シュワンツ選手、2014年は当時Moto2で勢いのあったドミニク・エガーター選手をそれぞれ鈴鹿8耐に招き、話題を振りまいてきた「Team KAGAYAMA」。残念ながら現時点では詳細な参戦体制は発表されていないが、「僕の義務みたいになっているので、3年目も鈴鹿8耐で組める面白いパッケージを考えている最中」と、チーム代表でもある加賀山就臣選手。「ヨシムラのチューニングしたエンジンを使わせてもらって、上を目指したい」と述べ、2014年の3位表彰台に満足することなく、優勝を狙う。

マシンを前にした記念撮影。加賀山選手の愛すべきキャラがここでもにじみ出ていた

盛りだくさんの参加型イベント。コカコーラゼロの鈴鹿8耐キャンペーンも

 鈴鹿8耐においては、他にもさまざまなイベントが開催される。国内メーカーのオートバイが勢揃いするニューモデル試乗会や、未経験者やビギナーに向けた「ファーストバイク体験」、毎年恒例の「バイクであいたいパレード」が実施されるほか、7月25日(土)19時の前夜祭ではホンダRC213V-Sや2015年モデルのヤマハYZF-R1がデモランを行う。

 若年層やファミリーに向けたキャンペーンも用意している。「8tai! ヤング割0円!キャンペーン」では、18~22歳の事前申し込みした人について、観戦料金(通常5700円)とV1観戦エリアチケット(5200円)の両方が無料となる。さらに「8tai! 子どもと一緒に!キャンペーン」では、大人の通常観戦チケット(5700円)を購入すれば、5名までの幼児~中高生の観戦料金が無料になり、子供のV2指定席チケット(前売り通常8300円)が2100円に割引される。

 また、メインスポンサーであるコカ・コーラでは、鈴鹿8耐に向け、同社のドリンク製品であるコカ・コーラ ゼロを絡めたさまざまなキャンペーンを実施する。全国のスーパーマーケットなどで鈴鹿8耐オリジナルグッズを用いたキャンペーンを行うほか、全国各地にあるコカ・コーラの赤い自動販売機を黒い鈴鹿8耐デザインに変えるなど、積極的な認知活動を展開し鈴鹿8耐をバックアップする。

2015年東京モーターサイクルショーの会場で行われた発表会
鈴鹿8耐デザインとして、コカ・コーラ ゼロカラーの真っ黒な自動販売機を設置する

(日沼諭史)