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写真で見る ホンダ「フリード」「フリード+」

2016年9月16日 発売

フリード:188万円~272万8200円

フリード+:190万円~274万8200円

新型「フリード」。ガソリンエンジン車とハイブリッド車の外観上の違いはバッヂとフロントグリルのブルーメッキなどごくわずか

 ホンダ「フリード」はコンパクトサイズのミニバンだ。コンパクトなボディに3列シートを備えるというコンセプトは、2001年にデビューした「モビリオ」を祖に持ち、2008年に誕生する初代フリードに受け継がれた。一方で、モビリオをベースに2列シートと自由にアレンジ出来る広い空間を組み合わせたモデル、「モビリオ スパイク」もラインアップ。こちらも「フリード スパイク」として2010年にモデルチェンジを果たしている。

 そして、この秋登場するのが2代目となる新型フリード、そしてフリード スパイク後継となる「フリード+」だ。新型は「いつでも、どこでも、だれとでも7days Wonderful Mobility」をコンセプトに、パッケージをはじめデザイン、メカニズム、使い勝手や快適性を極限まで突き詰めたモデルとなっている。

 先代モデルでは、フリードとフリード スパイクはスタイリングで差別化が図られていたが、新型は基本的にほぼ同じルックスを採用しながら、ミニバンとして利用するファミリーをはじめ、スポーツを楽しむアクティブユーザーまで幅広くカバー。福祉車両まで含めると、なんと16通りものバリエーションが設定されている。

 今回、スタイリングを共通化したのは多くのユーザーに聞き取り調査を行ない、「わざわざ作り分ける必要はない」という答えが多かった結果だという。特にフリード スパイクでは後部ウィンドウをカバーする「目隠し」を不要とする声が多く、「デザインで差別化するのではなくそれぞれのユーザーに使いやすい機能を」と進化したのが、この新型なのだ。

 ただ、先に「基本的に同じルックス」と書いたが、実はまったく同じではなく微妙に異なっている。それがリアゲートまわり。開口部の地上高はフリード+が335mm(2WD車)まで下げられている。これは先代フリード スパイクと比較すると185mmも低い数字になる。その理由は車いす仕様車のスロープ高を考慮したためだが、もちろんノーマル仕様車においてもラゲッジスペースの拡大に繋がっており、多くのユーザーが歓迎する仕様と言える。

 ボディサイズはフリードの2WD車で4265×1695×1710mm(全長×全幅×全高)。先代より全長を50mm延長するとともに、車両構造を見直すことで40mm前後方向に室内スペースを確保。先代フリードと比較すると1~3列目のヒップポイント間では90mmもの余裕を手に入れている。

 一方のフリード+の2WD車は4295×1695×1710mm(全長×全幅×全高)と、フリードより30mm長いボディを持つ。これはテールゲートまわりのデザインに当てられており、縦に長いテールゲートを目立たせない工夫だという。ただし、4WD車はフリードと同じボディとなっている。

 パワートレーンはフリード、フリード+とも共通で、ガソリンエンジン車とハイブリッド車が用意される。

 ガソリンエンジンは直列4気筒1.5リッターの「L15B」ユニット。直噴DOHCのi-VTEC仕様で最高出力96kW(131PS)/6600rpm、最大トルク155Nm(15.8kgm)/4600rpmを発生。トランスミッションはCVTが組み合わされ、駆動方式は2WD(FF)と4WDが用意される。燃料は無鉛レギュラーガソリン仕様で、JC08モード燃費は19.0km/L(2WD車)となる。

 ハイブリッド車はアトキンソンサイクルを採用した直列4気筒1.5リッターのi-VTECユニットに、高出力モーターを組み合わせた「SPORTS HYBRID i-DCD」。スペックはガソリンエンジンが最高出力81kW(110PS)/6000rpm、最大トルク134Nm(13.7kgm)/5000rpm、モーターが最高出力22kW(29.5PS)/1313-2000rpm、最大トルク160Nm(16.3kgm)/0-1313rpmを発生する。トランスミッションは7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)で、ガソリンエンジン車同様、2WD(FF)と4WDを用意。燃料も同じく無鉛レギュラーガソリン仕様となるが、JC08モード燃費は27.2km/L(2WD車の一部)まで伸びる。

 福祉車両はフリード+に「車いす仕様車」、フリードに「サイドリフトアップシート車」「助手席リフトアップシート車」が設定される。助手席リフトアップシート車はガソリンエンジン車のみとなるが、そのほかのモデルにはガソリンエンジン車、またはハイブリッド車を選択することが可能となっている。

フリード

 全モデル、3列シートを持つのがフリードの特長。2列目がキャプテンシートとなる6名乗車モデルと、ベンチシートになる7名乗車モデルが用意される。6名乗車モデルは3列目へのウォークスルーが可能な半面、2列目を折り畳んで収納することができず、7名乗車モデルでは2列目を折り畳むことでより大きなラゲッジスペースを確保することができると、若干性格が異なる仕上がり。ただ、どちらも1列目&2列目、2列目&3列目でのフルフラット化が可能となっている。

 グレードはガソリンエンジン車が「B」「G」「G Honda SENSING」の3タイプ、ハイブリッド車が「HYBRID B」「HYBRID G Honda SENSING」「HYBRID EX」の3タイプ。G系グレードのみ7名乗車モデルが用意されるほか、「HYBRID EX」は2WDモデルのみの設定となっている。価格は188万円~272万8200円。

フリード
ラゲッジの開口部地上高は2WD車で480mm
ウインカー内蔵のサイドミラー
テールゲートのバッヂ
エンジンは直列4気筒の1.5リッターユニットを搭載
使用燃料は無鉛レギュラーガソリン。タンク容量は2WD車が36Lなのに対し4WD車は40Lと多め
タイヤサイズは全車185/65 R15。HYBRID EXのみアルミホイールが標準
ガソリン車&ベージュのインテリアカラー。上級グレードはインパネに木目調パネルを採用
ガソリン車&ブラックのインテリアカラー
ステアリングには多くのスイッチを配置。HYBRID EXとG系グレードの「Sパッケージ」装着車は本革仕様になる
プッシュ式スタート&ストップシステムを採用。エンジンが掛かっていると赤く光る
メーターはデジタルタイプ
メーターは照度の変更が可能
スピードメーター下のLEDは色の変化でエコ運転をサポート
上級グレードはメーターパネル左端にマルチインフォメーションディスプレイを装備
マルチインフォメーションディスプレイの表示例
ガソリンエンジン車のシフト
シフト横にアイドリングストップのON/OFFボタンなど
ペダルまわり。サイドブレーキは足踏み式
ステアリングコラム右側にスライドドアや安全装備系のスイッチが並ぶ
オーディオ&ナビゲーションはオプション。写真はメーカーオプションのHondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC車載器
こちらはディーラーオプションの「スタンダード インターナビ」VXM-175VFi
ナビゲーション下部には小さな収納スペースがある
フルオートエアコンが標準。上級グレードはプラズマクラスター機能付になる
ステアリングコラム横に運転席用のカップホルダーを装備
インパネ中央には引き出し式のミニテーブルとカップホルダー
テーブル下にはDC12Vのパワーアウトレットが備わる
メーター手前にはフタ付の小物入れ(インパネアッパーボックス)。開いたままにならないようダンパーは非装着
助手席前のトレー
グローブボックス。インターナビ用の通信ドングルが収納されている
ベージュカラーのシート
運転席のドアトリム
ベンチタイプの2列目シート。6:4分割式でスライドとリクライニングが可能
上級モデルのスライドドアにはロールサンシェードを内蔵
3列目は2名掛け
サイドにはアームレストとカップホルダー
ラゲッジスペース。3列目はサイドへの跳ね上げ、2列目は前方への収納が可能
6名乗車モデルの室内
ブラックカラーのシート
上級グレードの運転席&助手席シートバックにはスマホなどを入れておくことができるシートバックアッパーポケットを装備
2列目はキャプテンシート
2列目シート
3列目
2列目&3列目でのフルフラットシート。1列目&2列目でも可能
6名乗車モデルのラゲッジスペース
2列目は折り畳むことができないのでスペース的には不利
ウォークスルーのスペースを利用することで自転車を積み込むことが可能
テールゲート
バニティミラーが照明付か否かでマップランプ形状が異なる
室内確認ミラーはサングラスホルダー部兼用ではなく独立

フリード+

 こちらは全モデル、2列シートの5名乗車となる。2列目シートはベンチタイプで、座面を前方に跳ね上げ背もたれを倒すダブルフォールディング機構により、ラゲッジから続くフラットなスペースを生み出すことが可能。フリードでは3列目シートとなる部分はラゲッジスペースとなっており、ユーティリティボードにより上下2段に分割することができる。

 グレードはフリードと同じ6タイプ。ただし、4WD車はG系グレードのみの設定となる。価格は190万円~274万8200円。

フリード+
ホイールベースはフリードと変わらず2740mm
スライドドア部の開口部は先代フリードより20mmワイドに。ステップの幅も広くなっている
ハイブリッド車のグリルはブルーメッキタイプ
ホンダセンシング装着車はバックミラー前にカメラを装備
アンテナはロッドタイプ。リアエンド右側にオフセットして配置される
フリード+のバッヂ。「+」の角度が他の文字と若干変えてあるのがコダワリ
2WD車はバンパー部までガバッと開くロングテールゲートを採用。開口部地上高は335mmと、4WD車の開口部地上高505mmと比べて170mmも下げられている
ヘッドライトの点灯パターン
テールランプの点灯パターン
ハイブリッド車はアトキンソンサイクルを採用した1.5リッター直列4気筒のi-VTECユニットを搭載
タイヤサイズは185/65 R15
ハイブリッド車のインパネ
パワースイッチ。ドアを開けると白く、パワーONすると赤く光る
ハイブリッド車のシフトレバーは専用タイプになる
シフト横のボタンはECONのみ
ハイブリッド車のメーターパネル
マルチインフォメーションディスプレイにはハイブリッド専用項目を用意
ハイブリッド車のマルチインフォメーションディスプレイの表示例
メーターとエアコン部のカラーを好みに応じて変更可能。「乗るたびに変わる」なんて設定も
ブルー。ブルーとレッドはエアコン部のカラーはホワイト。これは温度の上げ下げ調整で該当色を使っているため
バイオレット
ピンク
レッド
アンバー
イエロー
メーカーオプションのHondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC車載器を装着したインパネ
USB端子やHDMI端子も同時装着される
HYBRID EXおよびSパッケージが装備するコンビシート&専用インテリア
2列目はベンチタイプで6:4分割分割可倒式になる
ラゲッジルームには荷物を2段で収納できるユーティリティボードを装備
ユーティリティボードを外せば背の高い荷物も積載可能
長尺物も積み込めるモード
2列目シートを収納した状態
シートバックのボードを展開するとフラットラゲッジスペースが誕生
ラゲッジスペース横にはM6ボルトを装着できるナットを10カ所に装備
フリード+のテールゲートにはランプを装備

無限

 エアロパーツをはじめアルミホイールやスポーツサイレンサーなど、走りをイメージしたアイテムを展開する。

無限パーツ装着車
新開発の「MD5」ホイール。サイズは16×6 1/2J。推奨タイヤサイズは185/55 R16
フロントアンダスポイラーとフロントスポーツグリル
カーボンドアミラーカバー
親水性広角ブルーミラー「Hydrophilic LED Mirror」
リアアンダースポイラー
ロアウイング
無限メタルロゴエンブレム
スポーツマット
カーボンセレクトノブ
スカッフプレート
カーボンルームミラーカバー

ホンダアクセス

 エアロパーツなどの機能パーツ加え、ラゲッジルームを快適に使うための「ラゲッジクッションマット」など、さまざまなアイテムが用意される。

アウトドアをイメージした純正オプション装着車