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写真で見る「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」

2019年11月16日~17日 開催

ポルシェが2018年9月に発表したサーキット走行専用車両「Porsche 935 Flatnose」が登場。ポルシェ「911 GT2 RS」をベースに1978年に登場した「935」のフラットノーズシルエットを再現。水平6気筒 3.8リッターツインターボエンジンを搭載して最高出力は700馬力、販売台数は77台限定

 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催された「SUZUKA Sound of ENGINE 2019」(11月16日~17日開催)。SUZUKA Sound of ENGINEは、モータースポーツが持つ歴史的価値を現代に伝え、現代から未来に向けてスポットライトを当てるイベントとして2015年に初開催され、2019年で5回目の開催。

 鈴鹿サーキットの国際レーシングコースとパドックを使ってエンジンサウンドを響かせた2輪・4輪の歴史的車両や貴重な車両などを、写真でお伝えする。

60's Racing Cars

 レーシングコースではさまざまなテーマの走行プログラムが展開され「60's Racing Cars」では、日本初の本格的な国際レーシングコースとして鈴鹿サーキットが誕生した1962年当時、創生期の鈴鹿サーキットを駆け抜けた名車たちが再び鈴鹿サーキットを走行した。

Formula 3000/Formula 2

「Formula 3000/Formula 2」では、日本国内トップカテゴリとして、数々のヒーローを誕生させた全日本F3000/F2選手権の車両が登場。モータースポーツを支えた懐かしいブランドロゴを纏ったフォーミュラカーが走行した。

FL500

「FL500」では、日本のモータースポーツの黎明期において、数多くのトップドライバーを輩出したジュニア・フォーミュラが集結した。

Group C

「GroupC」では、メーカーの威信をかけて開発されたモンスターマシンたちが登場。「1985 TOYOTA 85CL」「1986 NISSAN R86V」「1988 Porche 962C / ADVAN Alpha NOVA」「1989 MAZDA 767B」「1991 NISSAN R91CP」「1991 MAZDA 787B #202 JSPC Ver.」といった今なお伝説として語られるマシンたちがサーキットに復活した。

Historic Formula Register

「Historic Formula Register」は、フォーミュラカーの原点とも言える「葉巻型」スタイルのフォーミュラカーを中心とした、1960年代のフォーミュラカーによるヒストリック・レースが行なわれた。

LEGEND of Formula 1

「LEGEND of Formula 1」では、「1967 COOPER MASERATI T86」「1977 Lotus 78」「1981 Alfaromeo 179C」「1981 Lotus 88B」「1988 AGS JH23」「1988 Williams FW12」「1989 Benetton B189」「1989 Lotus 101」「1990 Tyrrell 019」「1990 Tyrrell 019」がエントリーした。

LEGEND DRIVERS DEMONSTRATION RACE

「LEGEND DRIVERS DEMONSTRATION RACE」では、過去に数々の栄光を手にしたレジェンドドライバーたちが鈴鹿サーキットに集結、フォーミュラカーのエントリーマシン「VITA-01」でのワンメイクレースが開催された。

MOTORCYCLE HERITAGE

「MOTORCYCLE HERITAGE」は、1972年までに製造されたロードレースマシンが鈴鹿に集結。古き良き時代のロードレースシーンがよみがえった。

NISSAN Legend

「NISSAN Legend」のプログラムでは、1964年の第2回日本GPに参戦した「スカイラインGT」などの車両が登場。現役ドライバーの松田次生選手のほか、レジェンドドライバーの星野一義氏、長谷見昌弘氏がステアリングを握って走行を披露した。

松田次生選手
星野一義氏
長谷見昌弘氏

Tyrrell P34 伝説のシックスホィーラー

「Tyrrell P34 伝説のシックスホィーラー」では、1976年第4戦スペインGPでデビューした6輪F1マシン「ティレル P34」と、同マシンのオーナーで元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニ氏が登場した。

スーパーカーの走行やオークションも開催

 モータースポーツ車両の他にも、会場内に展示されたスーパーカーやヒストリックカーが走行する走行プログラムも用意。

 会場内で行なわれたBH AUCTIONでは、佐賀県伊万里に本拠地を構え、自身のレース経験、メカニックとしての手腕から“GT-Rの神様”として名を馳せた故・渡辺茂氏に関するアイテムがオークションにかけられ、“GT-R Service Watanabe”に保管されていた貴重な純正パーツや、渡辺氏が愛用していた工具などが出品された。

GPスクエアのトークショー

 会場内GPスクエアでは、元F1ドライバー、ピエルルイジ・マルティニ氏とティエリー・ブーツェン氏をはじめとするレジェンドドライバーが登場するトークショーが行なわれた。

元F1ドライバー、ピエルルイジ・マルティニ氏(左)とティエリー・ブーツェン氏(右)が登場したトークショー

 2輪からは、世界グランプリ(WGP)で活躍した、ウェイン・レイニー氏、エディ・ローソン氏、ケニー・ロバーツ氏が登場した。

ケニー・ロバーツ氏
エディ・ローソン氏
ウェイン・レイニー氏

WGP US Legends -Wayne is Back-

 ウェイン・レイニー氏は、1993年第12戦イタリアGP決勝レース中に転倒して、頚椎損傷により下半身不随となりレーシングライダーから引退。今回、1993年WGP日本グランプリ以来、26年ぶりに鈴鹿サーキットを駆け抜けた。

タミヤ所蔵のTyrrell P34も登場した車両展示

 走行プログラム以外にもパドックやピットエリアに車両展示がされたほか、クラシックカー・ビンテージカーの魅力を伝える展示イベント「TIME TRAVEL PARKING」が行なわれた。

GPスクエアの展示
ピットエリア
パドックエリアの展示
タミヤ所蔵のTyrrell P34が国際レーシングコース内のセンターハウスにて展示された