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写真で見るアウディ「RS 7 スポーツバック」

 アウディ「A7 スポーツバック」のRSシリーズ版である「RS 7 スポーツバック」は、2013年10月に発表されたモデル。アウディの子会社であるクワトロ社が手がけるモデルとあって、ハイパワーだけでなく4輪すべてを駆動してエンジンパワーを路面に伝える4WDシステムを採用した高性能バージョンとなっている。

 エンジンはV型8気筒DOHC 4.0リッターツインターボで、最高出力は412kW(560PS)/5700-6700rpm、最大トルクは700Nm/1750-5500rpmを発生。気筒休止システムを搭載し、一定速走行時などに4気筒を休止する。燃費はJC08モードで10.4km/L。

 トランスミッションは8速ティプトロニック。4輪すべてを駆動し、トルク配分は通常時が前後比40:60となっているが、スリップ発生の際などは70:30~15:85まで自動的に配分される。これらのパワートレーンにより、メーカー測定による0-100km/h加速は3.9秒となる。

 サスペンションはスチール製のバネと油圧可変ダンパーの組み合わせであるDRC(ダイナミックライドコントロール)付きRSスポーツサスペンションプラスを採用する。ダンパー調整はアウディ ドライブセレクトにより3つのモードから選択できる。アウディ ドライブセレクトはサスペンションだけでなくスロットルバルブから電動パワーステアリングまで統合制御するため、モード選択によって走りを変化させることが可能だ。

 ボディーサイズは5010×1910×1425mm(全長×全幅×全高)で、A7 スポーツバックとはバンパー形状等が異なるため、外見の違いだけでなく全長が若干伸びている。軽量化技術としてはアルミハイブリッドボディーをはじめ、前後アクスルにもアルミを採用。バネ下重量の軽減を目的としてウェーブブレーキディスクやアルミ製ローターカバーを採用する。さらにオプションでセラミックブレーキも用意している。

RS 7 スポーツバックの標準価格は1570万円。ボディーサイズは5010×1910×1425mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2915mm、車両重量は2070kg。撮影車のボディーカラーはスズカグレーメタリック
フロントバンパーの大きなエアインテークがRSの特徴で、アルミマット調のシングルフレームグリルを採用。赤をあしらったRS7のバッヂもノーマルモデルとの違いを強調する
ホイールはオプションの5スポークブレードデザイン ハイグロスブラックアルミホイール(9J×21)。タイヤサイズは275/30 ZR21
約2tの車体を受け止める高性能のブレーキキャリパーとウェーブブレーキディスク
ヘッドライトはロービーム、ハイビームともにLED。スモールランプもターンシグナルランプもLEDで点灯する
サイドミラーにターンシグナルランプが備わる
エンジンはフロントにV型8気筒DOHC 4.0リッターツインターボを縦置きする。最高出力は412kW(560PS)/5700-6700rpm、最大トルクは700Nm/1750-5500rpm
エンジンカバーにはRSのバッヂを装着。直噴ターボ技術である「TFSI」の採用を示している
テールには自動昇降のリアスポイラーを搭載
「RS 7」のバッヂを装着
テールランプはすべてLEDで構成。スモールランプはUの字で点灯する。ブレーキランプはLEDによる点灯で、後部からの視認性も高い。バックランプもLEDで点灯する
オーバル形状の大径エキゾーストエンドは左右に1本ずつ。ディフューザーも装備する
リアゲートを開放したところ。荷室スペースは前後に長い
リアのラゲッジスペースの下にはスペアタイヤはない
スペアタイヤがあるべきスペースにはバッテリーとスピーカー(ウーファー)がある
RS 7 スポーツバックのインテリア
メーターパネル
シフトレバーとその手前にはMMI(マルチメディアインターフェース)タッチの操作パネルがある
ステアリングホイールの左右にはMMIタッチの操作ボタンが備わる
MMIタッチのメインの操作ボタンなど。右上の数字が並ぶ部分はタッチ操作となっており、状況に応じて表示が変わる
ダブルバーデザインのドアオープナーとパワーシートのメモリーボタン
撮影車はオプションのバング&オルフセンのスピーカーを装備
リアシートにもエアコンアウトレットと操作部が備わる
シートはレザーシートを標準装備。ハニカムパターンステッチを施した独特のデザインとなっている

(正田拓也/Photo:高橋 学)