写真で見るアウディ「A5 カブリオレ」 |
「A5 カブリオレ」は、エレガントなデザインと機能性、そして環境性能とドライビングプレジャーの両立を図った、4シーターオープンカー。オープンモデル専用に開発されたボディーには高張力鋼板が多用され、強化Aピラーのほか車体の横転を検知した際に、0.25秒以内にリリースを完了するポップアップ式ロールオーバーバーを装備し、高い安全性能を確保している。
エクステリアは、ボディーサイドにサイドシル上のダイナミックラインとショルダー部のトルネードラインの2本を走らせることで、明確なキャラクターを生み出した。フロントフェンダーには軽量のアルミニウムを採用し、張り出したホイールアーチ内には18インチホイールを標準装備する。バイキセノンヘッドライトと一体化のポジショニングランプや、リアのテールライトにはLEDが奢られたほか、左右バンパーからのぞくデュアルエキゾーストシステムはA5 カブリオレ独自のもの。
ボディーカラーはアイビスホワイト、アイスシルバーメタリック、ファントムブラックパールエフェクト、ガーネットレッドパールエフェクト、スフィアブルーメタリック、ディープシーブルーパールエフェクト、オーラムベージュメタリック、ティークブラウンメタリックの計8色が用意される。
ブルー、ブラウン、レッド、ブラックの4色を設定するソフトトップ(電動式)は、軽量化と低重心化に貢献するため採用された。リーフとリアエンドまわりにパネルギャップが生じる可能性があり、かつラゲッジスペースを占有してしまうといった理由から、メタルトップは選択肢に上がらなかったと言う。なお、ソフトトップのオープンにかかる時間は約15秒、クローズは約17秒。50km/h以下であれば、走行中でも開閉の操作を可能としている。
また、ルーフをクローズした状態のトランク容量は380リットル。一方、ルーフを格納するオープン状態でも320リットルを確保する。5:5分割可倒式のリアシートを倒せば、容量は750リットルに拡大する。トランクスルーの開口面積は700×300mm(幅×高さ)。
シートにはミラノレザーを採用し、シート表面には直射日光をうけても温度上昇を抑える特殊コーティングが施される。このコーティングにより赤外線を反射し、シート表面を最大で20度も低く保つことができると言う。
シートカラーはブラック、シナモン、カルダモンベージュ、デコラティブパネルはローレルナツメグまたはウォールナット、ヘッドライナーはスターシルバーまたはリネンベージュをそれぞれ設定する。
グレードはA5 カブリオレ 3.2 FSI quattroの1グレード設定で、ハンドルも右のみ。搭載エンジンはV型6気筒DOHC 3.2リッターで、最高出力は195kW(265PS)/6500rpm、最大トルクは330Nm(33.7kgm)/3000-5000rpm。トランスミッションは7速Sトロニックを採用し、駆動方式はやはりフルタイム4WD。車両サイズは4625×1855×1385mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2750mm。価格は784万円。
撮影車両のボディーカラーはファントムブラックパールエフェクト、ソフトトップはブラウン |
オープン状態のA5 カブリオレ |
バンパーからボンネットに走る2本のラテラルラインがシングルフレームグリルを一層協調するものとなっている | ポジショニングランプやリアのテールライトにはLEDを採用。フロントライトはステアリングの操舵角や車速にあわせてヘッドライトの照射角を調整し、カーブの内側を照らす「アダプティブヘッドライト」を装備 |
新形状のドアミラーにはLEDターンインジケーターが一体化 | ポップアップ式ロールオーバーバーは、堅牢なアルミニウムフレームを採用。横転のおそれを検知すると、即座にリリースし、乗員の生存スペースを確保する | 15スポークのスターデザインアルミホイールのサイズは8.5J×18、タイヤサイズは245/40 R18。ホイールの内側にはφ320mmの大径ブレーキディスクをレイアウトする |
V型6気筒DOHC 3.2リッターの最高出力は195kW(265PS)、最大トルクは330Nm(33.7kgm)。0-100km/hにかかる時間は6.9秒、最高速度250km/hとしている。10・15モード燃費は9.5km/L | 「3.2 quattro」のエンブレムは運転席側のテールランプ下に、「A5」のエンブレムは助手席側のテールランプ下にそれぞれ配置される |
3次元形状に仕上げられたドライバーエリアは、ドライバー側にオフセットされている。スピードメーターは280km/hまで刻まれる | 「シートベルトフィーダー」は、ドアを閉めてイグニッションをオンにすると前席用のシートベルトアンカーカバーが自動的にせり出し、シートベルトの着用を容易にする |
本革巻き3本スポークステアリングにはパドルシフトのほかオーディオなどの操作スイッチが備わる | トランスミッションは7速Sトロニック |
シートはミラノレザーを採用し、シート表面には温度上昇を抑える特殊コーティングが施される。カラーはブラック、シナモン、カルダモンベージュから選べる | 後席中央にはカップホルダーが2つ |
メーター中央に配置される「DIS(ドライバーインフォメーションシステム)」には、平均燃費や瞬間燃費、平均時速のほかドアの開閉状態、外気温、時間などが表示される |
後席は分割可倒式とし、トランク内のレバーでも操作できる。両側を倒せば最大で750リットルのスペースを確保できる |
トランクルームに備わる後席を倒すレバー | アンダートレイの下にスペアタイヤ | トランクルーム内の収納スペース |
ソフトトップをオープンにするところ。所要時間は約15秒 |
(編集部:小林 隆 Photo:堤晋一)
2009年 10月 13日