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写真で見る スズキ「ソリオ」「ソリオ バンディット」(マイルドハイブリッド)
(2015/8/26 10:30)
スズキ「ソリオ」はコンパクトクラスのハイトワゴン。そのルーツをたどると「ワゴンR」の派生車種である小型車「ワゴンR ワイド」に行きつく。その後「ワゴンR +(プラス)」「ワゴンR ソリオ」を経て、ついに独立してソリオを名乗り一国一城の主となった。そんな過去を持つ同車だが、2011年に登場した2代目は年間3万台強をコンスタントに販売。スズキにとっては小型乗用車として「スイフト」と並ぶ2本柱にまで成長するに至った。
そして、8月26日に登場したのが3代目だ。ソリオが代々ずっと守り続けてきた「コンパクトなボディーに広い室内空間」というコンセプトはそのままに、「ソリオを凌ぐソリオをつくる」を合言葉に開発された。
ボディーは基本骨格から見直された新プラットフォームを採用。ボディーサイズはほぼ2代目と同じ3710×1625×1745mm(全長×全幅×全高)ながら、ホイールベースを30mm延長して2480mmに。室内長は2代目より400mmもアップしたほか、前後乗員間距離を55mm、荷室長を25mm延長。さらに全高を20mmダウンしながら室内高は15mmアップするなど、室内空間を大幅に拡大している。同時にホイールベースを延長しながら最小回転半径は0.2m減少して4.8mと、小型車ならではの取り回しのよさにもさらに磨きがかかった。
パワートレーンも一新。エンジンは1.2リッターの排気量はそのままに、燃焼率の向上やフリクション低減、軽量&コンパクト化した改良型デュアルジェットエンジン「K12C」ユニットに。2代目では燃費向上技術「エネチャージ」が採用されていたが、新たにモーター機能付き発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。これは減速時のエネルギーをバッテリーに蓄え、その電力を使って発進後から約100km/hまでの加速時に最長30秒間のアシストを行うことでエンジンの負担を軽減し、燃費を向上させる仕組みだ。トランスミッションはCVTのみとなるが、駆動方式は2WD(FF)のほかフルタイム4WDも用意される。
また、新型ソリオでは前述した新開発プラットフォームに加え、ボディーやエンジン、足まわりに至るまで徹底的に軽量化のメスが入れられている。それにより、なんと2代目より100kgあまりの軽量化を実現している。マイルドハイブリッドシステムの採用と大幅な軽量化、これらを組み合わせた結果、JC08モード燃費は25.4km/Lから27.8km/Lにまで向上している。
安全装備では6月に一部改良を実施した「スペーシア」に搭載された「デュアルカメラブレーキサポート」が上級モデルにオプション設定されたことがトピック。これは2つのカメラで車両や歩行者を検知、衝突回避または被害軽減を実現するもので、同時に急発進急加速を抑制する「誤発進抑制機能」、車線からハミ出しを抑制する「車線逸脱警報機能」、車両の蛇行を認識して注意を促す「ふらつき警報機能」、信号などでの停車時に先行するクルマが動いたことを知らせる「先行車発進お知らせ機能」なども備わる。そのほか滑りやすい路面などで車両の横滑りを抑える「ESP」、坂道で車両が後退するのを抑制する「ヒルホールドコントロール」なども装備している。
車種構成は標準モデルのソリオのほかに、アグレッシブなスタイルが特長の「ソリオ バンディット」が用意されている。
ソリオ
幅広い層に親しまれるスタイリングを目指してデザイン。大型のメッキグリルと連続したヘッドライトなど、存在感を示しつつも嫌みのないスッキリとしたエクステリアになっている。
グレードはソリオが「G」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の3タイプ。グレード名からも分かるように、Gはハイブリッドシステムが非搭載となる。価格は145万4760円~196万7760円。