写真で見る

写真で見る フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI(6速MT)」

「ゴルフ GTI」は2013年から国内導入されているが、導入当初の変速機はDSGのみの設定だった。しかし、フォルクスワーゲン グループ ジャパンが2015年初頭にMT車の導入を発表し、期待されていたスポーツモデルの中心的存在である「ゴルフ GTI」にMT車が登場した。

 同時に導入された「ポロ GTI」が、既存の7速DSGモデルと異なるエンジンの出力特性を持たせたのに対し、ゴルフ GTIではMT化するにあたって特にエンジン特性やサスペンション特性を変化させたということはなく、DSG車と同等。直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジンは最高出力162kW(220PS)/4500-6200rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1500-4400rpmを発生する。

 変速段数はDSGでは7速となるのに対し、MT車では6速となり、トランスミッションはフォルクスワーゲン製で3軸構造を持つものとなる。燃費はJC08モードでDSG車が15.9km/Lなのに対してMT車は16.0km/Lと、わずかながら改善されている。

 なお、室内はDSG仕様のGTIに比べてMT化されている以外に大きな違いはない。GTIの伝統的なタータンチェックのシートに赤ステッチはそのまま。シフトレバーはMTのものとなっているが、パーキングブレーキはレバー式でなく他のゴルフシリーズと同様の電子スイッチ式を採用している。

 ボディサイズは4275×1800×1450mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2635mm、重量はスライディングルーフなしで1390kg。価格はDSG車よりも10万円プライスダウンとなる389万円。

ゴルフ GTI。ボディカラーはトルネードレッド。外見からは区別がつかないがMT車だ
GTIの特徴はヘッドライトの中まで通ったレッドのアクセントラインとGTIのエンブレム
グリルがハニカムデザインなのもGTIならでは
フロントバンパーの中央、ナンバープレートの下にはミリ波レーダーが備わる。そのほか6速MT車も「ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)」「リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)」といった安全装備を標準装備している
ホイールはDCCパッケージオプション装着車用の18インチ。タイヤサイズは225/40 R18
ヘッドライト消灯
ポジションランプ点灯。ライトのまわりが“U”の字状に光る
バイキセノンヘッドライト点灯
コーナリングライト点灯
標準装備のGTI専用LEDフォグランプはフロントバンパー内に用意
フロントウィンドウ上部にレーンキープアシスト用のカメラやセンサーがある
サイドスカートは目立たない黒色だが、GTIの装備となる
給油口は右後ろ。ハイオク指定
ラジオ等のアンテナはフィンタイプを後方に設置
エキゾーストエンドは左右に1本ずつ出す
リアビューカメラは後退時にエンブレムが自動的に開いて顔を出す
エンジンは直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ。最高出力162kW(220PS)/4500-6200rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1500-4400rpmを発生。6速MT車のJC08モード燃費は16.0km/L
ターボチャージャーはエンジン後方にマウントされる
コクピット。随所にGTIならではの赤い加飾が散りばめられる
ステアリングホイールにも赤色のステッチが入る
シフトレバーはゴルフだけにゴルフボールをモチーフとしたもの
ペダルは3ペダル
メーターパネル
スピードメーターは280km/h表示。ハイパフォーマンスぶりが伺える
シートはGTI独自のチェック柄
リアシートもGTIらしいチェック柄
リアシートのセンターアームレストを倒したところ
リアシートのアレンジでラゲッジスペースを拡大できる。トノボードを外してリアシートの背もたれを倒せば広大なスペースが出現。緊急用タイヤだが、スペアタイヤを搭載している
ドライブモードの切り替えが可能
ドライブモードの詳細を確認できる
カスタムモードでは各設定項目を細かく設定できる
ドライバーの運転によって環境性能を判断する機能もある
タイヤの空気圧警告灯
エアコン利用時の燃費
車両ステータス。画面内の車両にもGTIならではの赤いラインがグリルやライトに施されている
走行データも確認可能
累計走行データの確認
給油後からのデータも確認できる
FM-VICSの電波も受信できるカーナビゲーション
車両設定の詳細設定も画面タッチで設定できる

(正田拓也/Photo:原田 淳)