トピック
ノート C-Gear、モード・プレミア、NISMO。オーテックが放つ「ノート e-POWER」の3つの世界観
クロスオーバーSUVスタイルのノート C-Gear、上質さを高めたモード・プレミア、走りを極めたNISMO。あなたならどれを選ぶ?
- 提供:
- 株式会社オーテックジャパン
2018年4月26日 11:49
2017年度のコンパクトセグメントで販売台数No.1となった日産自動車「ノート」。その勢いは時折ニュースとなっているからご存じの方も多いだろう。
エンジンを発電機としてモーターの力で走るe-POWERが登場してからというもの、ノートは息を吹き返したように売れ、今ではおよそ7割がe-POWERだそうだ。こうした勢力拡大を後押ししているのが、今回取り上げる特別仕様車の存在だ。街にノートが溢れるからこそ、人と違った仕様が欲しくなるのは人情というもの。
今回は、そんな心理をうまく突いたオーテックジャパンが手掛ける3台を見てみることにする。果たしてディーラーで購入可能なモディファイドカーは、一体どんな世界を提供してくれるのか? そしてノーマルとの違いはいかなるものなのかを検証してみたい。
走行性能を高める「Touring Package」
まず、今回持ち込んだ3台に共通していることは、走りの部分においてアドバンテージが得られるノート C-Gear、モード・プレミアのe-POWERにオプション設定される「Touring Package」を装着(NISMOは同等の装備を標準採用)していることだ。これは専用アルミホイールを16インチとし、それに合わせた専用のサスペンション、電動パワーステアリングのチューニング、ボディ補強(フロントクロスバー、フロント&リアサスペンションメンバーステー、センタートンネルステー、テールクロスバー)、そしてファインレスポンスVCMを搭載。結果として、ベーシックモデルとは違うスポーティな走りを実現できているところがポイントとなる。
走り出した瞬間から確かな手応えがステアリングに伝わり、シッカリ感はかなり高く、路面状況がきちんとダイレクトに伝わってくることもあり、安心感が増しているところは好感触。高速道路やワインディングにおいてもフワついた感覚はなく、車体がフラットに突き進むところもよい。これがコンパクトカーのノートなのかと疑いたくなるほどの質感が備わっているのだ。
一方、ファインレスポンスVCMによってよりリニアにトルクが反応するようになり、力強さが増したこともTouring Packageの特徴の1つである。e-POWERならではの、どの速度レンジにおいても反応のよい世界観を存分に楽しめるのはこの仕様なのかもしれない。Sモードにおける反応の爽快感は格別だ。エコだけに終わっていないところが面白い。
Touring Packageはオーテックジャパン扱いのモデルに対して装着することが可能なのだが、こうした走りの特徴が評判らしく、3割ものユーザーがこれをチョイスするのだとか。それも十分に頷けるところだ。
都会でもアウトドアでも似合うクロスオーバーSUVスタイルの「ノート C-Gear」
こうした前提がありつつ、3タイプの全く違うクルマが準備されている用意周到さには恐れ入る。
なかでも最も新しい「ノート C-Gear(シーギア)」は、都会でもアウトドアでも似合うクロスオーバーSUVの世界観を狙っている。ダークメタリックのエアロやフェンダーアーチを備えることで、同じ車高ながらもちょっと腰高に見えるところが面白い。SUVテイストのホイールデザインも独自の世界観を後押ししている。
それはインテリアに対しても言えることで、同じ造形ながらもグリーンとシルバーを配した専用シートクロスやフロアマットによって、ずいぶんと明るいイメージにシフトしている感覚があるのだ。これにオプションの防水ラゲッジマットを装着してアウトドアに向かえば、きっと楽しみは広がるだろう。思わず遊びに行きたくなる、そんな仕立て方が実に上手い。
上質さを感じる「モード・プレミア」
モード・プレミアは、コンパクトクラスながらも上質さを諦めない仕様として評判の1台だ。ワイド感も生み出すメタル調フィニッシュの専用グリル&バンパーは、クラスを超えた存在感を実現。スエード調のコンビシートはインテリアに華やかさと質感を共に引き上げるスパイスとなっている。見ても触れてもコンパクトクラスとは思えない造り込みが光っている。
今回はグレージュとブラウンの組み合わせだったが、ブラックとブラウンのタイプもラインアップ。モード・プレミアの中でもインテリアの色調を選択することができるとは実に贅沢である。アームレストを備えたことで、優雅に乗れるところもこのグレードならではの世界観だろう。
走りはピカイチのNISMO仕様
そして最後はNISMO仕様だ。SUPER GTをはじめ、数々のモータースポーツで得たノウハウを投入したというエアロパーツを身にまとい、これまた独自の世界観を実現しているこのクルマ。フルバンパ―で交換されたことにより、空気抵抗を増やすことなく、効率よくダウンフォースを発生させているらしい。
コンパクトクラスでダウンフォースがそれほど必要なのかと首を傾げるところもあるのだが、実際にワインディングを走ってほかの2台と比較すると、同じシャシーを有しているにも関わらず、NISMOは明らかに安定性が高いのだ。フロントの操舵は濡れた路面であっても最後まで接地を確保。リアについても接地感が高い。おかげで安心感はワンランク上に位置しているといっていい。
スエード調スポーツシートが生み出すホールド感もなかなか。どこを見てもルックスだけに終わらず、実のあるチューニングが施されていることは明らかだった。
このように、オーテックジャパンが仕立てた3台は、まるで異なる世界観を構築できていることは明らかだった。同じクルマ、そして同じ仕様を基本部分では使いながらも、ここまで違う仕様が造れるものなのかと感心するばかりだ。ベースモデルとは全く異なるこの3台があるのなら、ノート e-POWERはさらに販売台数を伸ばすことになるだろう。