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日刊自動車新聞用品大賞準グランプリ受賞のマルカサービス・MIDおすすめ、最新ホイール16選!(前編)
- 提供:
- マルカサービス株式会社
2021年11月12日 05:00
数多くあるホイールメーカーの中で、マルカサービスというメーカーはご存知だろうか? マルカサービスとは歴史の古い日本のアルミホイールメーカーであり、年間で約1100万本というアフターホイール市場において10%を超えるシェアを持っているところだ。
とはいえ、商品名に「マルカサービス」の名前を使っていないので、大きなシェアを持ちながらも「名前を聞いたことがない」という人もいるだろう。そう、こちらでは社名ではなくブランド名で製品を発売していた。カスタマイズ好きなユーザーは「ファイナルスピード」「シュナイダー」「マナレイスポーツ」といったブランド名はご存じだろうが、それらが実はマルカサービス製なのである。
そんなマルカサービスが2015年よりはじめた取り組みが、低価格であることをキープしたまま、デザインや品質をこれまで以上に高めた「Maruka Intelligent Design(略称MID)」というまったく新しいブランドの展開である。
MIDでは生産工場を海外に置きながら、アルミホイール作りにおいて重要な設計、デザインは全て日本での対応としている。さらに日本のアルミホイールの安全基準であるJWLやVIA規格に合致しているかをチェックする製品試験は海外に任せっきりではなく、生産工場で試験したのちに日本にある自社工場で改めて試験を行なうという念入りの体勢を取っている。しかも試験内容は単に業界基準で行なうのではなく、JWL基準を上まわる条件の厳しさを課している「MIDスペック規定」に沿った形で行なっているのだ。海外で生産したアルミホイールであっても品質に関する不安が一切ない「安全、安心」な製品になっている、これがMIDブランドの大きな特徴である。
今回、マルカサービス製のさまざまなブランドのホイールをまとめて取材する機会があったのでご紹介したい。夏タイヤを履かせて愛車のドレスアップ目的はもちろん、スタッドレスタイヤに合わせて冬ドレスアップにも最適。ぜひ参考にして頂ければ幸いだ。
前編では、新作を中心に製品をいくつか紹介させてもらおう。最初に取り上げるのはRMPシリーズ。主に大型セダンやミニバン、そしてSUVをターゲットとしているブランドである。工法はキャストフローフォーミング鋳造1ピースで、ほかのMIDブランド同様にマルカスペックの製法が取られているので安全であり、安心なホイールとなっている。
RMPブランドではプレミアムなクラスのクルマに装着されることを前提としているので、造形およびカラーは凝った仕上げとしている。そのためポジション的には一部のコアなクルマ好きが選ぶような嗜好品に入るのだが、そこはMIDブランドなので多くの人が選びやすい価格帯に抑えている。
日刊自動車新聞用品大賞2021準グランプリ受賞のマルカサービス・MIDおすすめ、最新秋冬ホイール16選!(後編)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1354861.html
評価された「RMP」シリーズのことをもっと知る!
品質もデザインも仕上げもすべてがハイブランド品に匹敵するミドルレンジホイールの「RMP」シリーズ。新作で目立つのはカラーと切削技術である。例えば025FXでは切削に加えて、オリジナルの2トーンクリアという凝ったカラーリングが目立ち、また820Fではリム部への切削加工に加えて新色の「ピンクゴールドクリア」を組み合わせた。プレミアムクラスのクルマに「ピンク系?」と思うだろうが、そのクラスのクルマには押しの強さや高級感に加えて「艶やかさ」が盛りこまれることが多いので、820Fのようにリム部のみ、しかも品があるピンクゴールドクリアは装着するクルマがもともと持っている色気を引き立てる効果があるのだ。こうしたアイデアはデザイナーのセンスだけでなく、「こんなのがあるといいなぁ」という市場の声を聞いているから出るものだろう。
なお、ひとつお伝えしておくと、上記で紹介した中で「MID RMP 025FX」が2021年度の日刊自動車新聞用品大賞2021の準グランプリを7月に受賞している。これは製品の魅力が評価されたのはもちろんのこと、それ以前にマルカサービスが取り組むもの作りの姿勢という「大枠」が高い評価を受けてのこと。すなわち「もの作り」と「デザイン」それぞれが高い要求レベルで構成される「RMPシリーズ」全体が受けた評価と言ってもいいだろう。
オフロードテイストを極めたナイトロパワーシリーズ
SUVやオフローダー、ハイエースなどに向けたシリーズがナイトロパワーだ。このジャンルでは力強さを表現するデザインが人気で、ともすれば無骨な仕上げになりがちだが、今どきのSUVやハイエースカスタムではエクステリアにメッキ加飾パーツを取り入れる傾向が強い。そこに無骨なだけのホイールでは車体とのマッチングがいまひとつとなってしまう。そこでMIDではナイトロパワーシリーズに関して、力強さの中に華やかさを取り入れたデザインを採用している。
MID ナイトロパワー M28バレット
最初に紹介するモデルは「MIDナイトロパワー M28バレット」。写真はハイエース用の6穴タイプだ。まず目に入るのは個性的なスポーク面とリムの形状。スポークは太く力強く、そしてリムへの接合部はまるでリムに別パーツのスポークが覆い被さるような大胆な造型となっている。
こうした立体感のあるデザインはオフロードテイストをもたらすだけでなく、SUVやオフローダーが装着するブロックタイヤと合わせたときでもホイールの迫力がタイヤに負けないものとなる。これはナイトロパワーシリーズすべてに共通する表現法でもある。だからM28バレットをはじめとするナイトロパワーシリーズのホイールは、ゴツいタイヤと合わせやすいのである。
MID ナイトロパワー M10パーシング KC
ナイトロパワー M10パーシングは、アメリカンスタイルを追求した10本スポークモデルで、ポイントはリムに施されたドリルド加工。ピアスボルトのように見える円の削り込みを入れ、そこをポリッシュ仕上げとすることでオフロード用ホイールらしいイメージを演出。スポークが10本なのに対して円は15個なのでスポークと円の配置は不規則なものになるが、これは見え方に動きを感じるようにするための工夫だ。
このM10パーシングは、前出のM28バレットと比較するとシンプルなデザインではあるが、要所にピリッと効く小技を盛り込んでいるため、派手すぎず地味すぎずのちょうどいいところに位置する存在のホイールとなっている。あまり派手にしたくないと考えるユーザーの好みにも合うものだ。カラーもブラック+マシニングやダイヤモンドコーティング(DC)という装着するクルマを選ばない仕上げというのもこのホイールの優れたところだ。今回新たに軽自動車用の4穴 P.C.D.100モデルが仲間に加わり、ますますバリエーションを拡大、幅広いユーザーが装着できるようになった。
MID ナイトロパワー M27グレネード
オフロード用ホイールらしい頑丈さを感じさせる骨太のメッシュデザインを採用するM27グレネード。スポークやリムに大胆な凹凸を付けることで力強さをハッキリと表現しているのが特徴。オフロードテイストを強めに出したいと考えるユーザーには希望通りのホイールと言えるだろう。
そんなハードなイメージながらオプションとして用意されているセンターキャップはアルマイト風のレッド、ブルー、オレンジ、そしてシルバーとカラフルなラインアップ。定番はシルバーだがあえてカラフルなものをチョイスしてオフロードテイストながらこれまでにはないワンポイントの色の表現をするというのもしゃれている。オプションセンターキャップは各色とも4500円(税別)となっている。
MIDが行なう“もの作りのこだわり”は以前から高い評価を受けていた
ちなみに、日本のアルミホイールでは約9割の製品が海外での生産なのだが、そこに対してMIDブランドは日本式の生産ルールや基準、やり方を組み合わせることで、海外生産品であっても日本国内で生産したモノと同じく「品質がよく安全、安心である」と言いきれるようにした。そしてこうした取り組みで作ることに「マルカスペック」と名付けてテストされていると言うことである。
ユーザー側の意識ではデザインやカラーがまず気になることだが、MIDブランドではなによりも安心安全を優先。その土台を作ったあとにデザインがくるのだが、MIDのホイールはデザインも日本製。日本のオフィスでマルカサービスのデザイナーによってデザインされているが、これもRMPシリーズの強みとなっている。
カスタマイズ用のホイールはその時代のクルマのデザイントレンドに合わせてデザインしていくが、とても大きな販売網を持つマルカサービスは販売店などを通じて、クルマのデザイントレンドとはまた異なる“ユーザーが求めるデザインの情報”を多く入手するネットワークもあり、そのため開発時はデザイナーのセンスに加えて「生きた情報」を持ったマーケティング担当者の意見がプラスされるのだ。こうした連携によって流行のデザインであることに加えてRMP/NITRO POWERシリーズならではの特色が製品に追加されている。つまりRMP/NITRO POWERシリーズの新作は「カスタムシーンにおける時代の総意」とも言える。
マルカサービス製ブランドのホイールは、こだわりを持って作った製品でもあってもリーズナブルな価格で提供することがポイントの1つ。一部の“日本製”を強くうたうメーカー品以外、市販されているアルミホイールのほとんどは海外生産品であり、例えばデザインなどを外注で行なうところもあるが、そうした部分で発生したコストは最終的に販売価格にも響く形となる。ところがMIDは設計、強度解析、デザイン、そして試験などすべて自社で行なっており、それが安心、安全かつデザインもコストパフォーマンスにも優れたワンランク上の製品を市場に出せることにつながっているのだ。
ぜひ、この記事を読んで気になった方は、カー用品店などでMIDのホイールを見かけたときには造形やカラーリングなど細部まで観察して、作り手のこだわりを感じ取っていただきたい。また、このあと第2弾として今回紹介しきれなかったほかのMIDブランドホイールを一挙に掲載するので、そちらに登場するこだわりのホイールについても楽しみにしていてほしい。
Photo:駒杵智子