トピック

ストロングハイブリッドのスバル「フォレスター X-BREAK」で行く、冬の北海道スノーアクティビティを楽しむ快適旅

「フォレスター X-BREAK S:HEV EX」で冬遊びしてきた

とびきりのパウダースノーを求めて

 雪道を走破した、その先にあるのはアクティビティ!

 フォレスター「X-BREAK S:HEV EX」を、北海道のリアルワールドでとことん乗り倒す。さまざまな路面でその走りを検証したあとは、アクティビティを通してその魅力に迫ってみた。

 旭川市内から目指した先は、「黒岳ロープウェイ」。普通に走れば2時間弱、撮影しながらだから、4時間くらいだろうか。上川町にある層雲峡駅(標高670m)からロープウェイで標高1300mの黒岳5合目へと上がり、今年初のスキーに挑戦だ。

フォレスターでの北海道旅を満喫した、モータージャーナリストの山田弘樹。自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに転向し、現在はA.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員であるとともに、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務めている。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースを経てスーパーFJ、スーパー耐久にも参戦した経験を活かした執筆活動と同時に、レースレポートやイベント活動も積極的に行なっている
冬のスノーアクティビティを存分に楽しむための“道具”として活躍したフォレスター X-BREAK S:HEV EX。ボディサイズは4655×1830×1730mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2670mmで、最低地上高は220mmを確保
前後ワイパーは、スバル純正用品のウィンターブレードを装着。フロントウィンドウのワイパーが当たる部分には、ワイパーの凍結を防ぐためのフロントワイパーデアイサーが標準装備される
ルーフレールはX-BREAK専用となるラダータイプ
広角ステレオカメラと超広角単眼カメラの“3つの目”で運転を支援する「アイサイト」を標準装備。EXグレードではさらに高度運転支援システムで高速道路の運転をサポートする「アイサイトX」も利用可能
ドアとサイドシルを一体としたクリーンサイドシルを採用。雪道を走ったあとでも衣服が汚れたり濡れたりせずに乗り降りができる
足下の18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)には、ブリヂストンのSUV専用スタッドレスタイヤ「DM-V3」(225/55R18)を装着
最高出力118kW(160PS)/5600rpm、最大トルク209Nm(21.3kgfm)/4000-4400rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 2.5リッター直噴エンジンと、最大出力88kW(119.6PS)、最大トルク270Nm(27.5kgfm)を発生するモーターを組み合わせるストロングハイブリッドシステムを採用する。フォレスター X-BREAK S:HEV EXのWLTCモード燃費は18.8km/L
路面状況に応じてモードを選択することで、悪路でのスムーズな走りをサポートするX-MODE(SNOW/DIRT、DEEP SNOW/MUDの2モード)を採用
パドルシフトを採用し、不安定な路面状況でもステアリングから手を離すことなく加減速を変更できるのも心強い
インパネ中央には11.6インチのインフォメーションディスプレイを標準装備
インフォメーションディスプレイ下部ではエアコン操作とともにシートヒーターのON/OFFが選択可能
全席に撥水性ポリウレタンと合成皮革のシート表皮を採用
撥水シートなので、雪がシートに乗ってしまっても染み込むことなく拭き取れる
スバル純正用品として樹脂製のトレーマットをラインアップ。靴に雪が付いていても車内が濡れないので、気軽に乗り込めるのがありがたい

 タフな撮影を終えて、黒岳ロープウェイの駐車場に到着(その模様は前編で!)。日陰は雪深く、所々雪が硬く凍っていたけれど、山の上はどうだろう? 奇しくもこの日は、黒岳スキー場のオープン日だ。国内最速で、天然雪が味わえるという知らせに胸が躍った。

 そんなニュースにアドレナリンが出ていたせいもあるけれど、たっぷり走って撮影をしたあとでも筆者が元気マンマンだったのは、やっぱりフォレスターのおかげだ。ゆったり癒やし系な乗り心地と、雪道での扱いやすさで、雪道をストレスなく走ることができた。スバルのストロングハイブリッドは、ドライバーにとっても省エネ設計なのである。

さまざまな路面を走って撮影しながら黒岳に向かう

「秒速5m、約7分の空中散歩で5合目・黒岳駅へ」。Webサイトから拝借したけれど、なかなかいいキャッチフレーズだ。ゆっくりと登っていく101人乗りのロープウェイには、スノーボーダーが2人だけ。1人はバックパックにスノーシューをくくりつけていたから、7合目からさらに上を目指すのだろう。

 ゴツゴツとした山肌には深い緑の針葉樹と、白い木々。同じカバノキ科でも、平地で見るのがシラカバで、高地で見るのはダケカンバというらしい。

 5合目・黒岳駅に着いてからウェアに着替えて、そこからさらにリフトに乗って、7合目まで登った。

「初めてだったら左から降りた方がいいですね。右から降りると、ちょっと急」。レンタル受付のお姉さんはそう言ってたけれど、どちらもすごく急斜面である。どうしたものかと尻込みしていたら、小さな男の子が得意気にスーッと滑り降りたから、筆者も負けじと挑んだら、パウダースノーの中に勢いよく埋もれた。

 それでも体を少しずつ慣らしながら、スラロームの幅を徐々に狭くしていくと、リズムがつかめるようになった。斜面によってはアイスバーンが多く、ときおり足下をすくわれたけれど、木々の合間を駆け巡りながら、自分の体と対話するのがとても楽しい。鼻から吸い込む空気は、どこまでも澄み切っている。明日はきっと筋肉痛だ。

オープンしたての黒岳スキー場でまずはひと滑り
ペアリフトで黒岳7合目まで登り、大自然の中で最高のパウダースノーを楽しんだ
数本滑って黒岳駅に戻ると、その勢いで展望台への階段を上った。明日と言わずもうすでにふくらはぎがパンパンになっていたけれど、気持ちはハイだから体がよく動く。左からいま滑ってきた黒岳、桂月岳、凌雲岳、上川岳で大雪山系だ
5合目の黒岳駅からは層雲峡駅(山麓駅舎)がはるか小さく見える

 スキーを楽しんだあとは、元来た手順で層雲峡駅へと戻る。

 駐車場で帰りを待つフォレスターの後ろ姿は、とっても凜々しかった。マグネタイトグレーの渋いボディカラーに、エナジーグリーンの差し色は、ギア感たっぷり。タイヤがかき上げた泥の跡さえもがかっこいい。

 リアシートに雪の付いた上着をラフに放り込んで、運転席によじ登る。「やっぱり、足にキテるなぁ」。どかっとシートに身を投げると、クッションがしなやかに体を包み込んでくれた。

層雲峡駅の駐車場に止めたフォレスターに戻ると、黒岳ロープウェイが次の出発を待っていた
雪が似合うフォレスターのエンブレム

 今夜の宿「ホテル大雪」は目と鼻の先だったから、少しだけ遠回りしてみた。

 エンジンが温まるとEVモードに入って、車内は“しん”と静かになった。小さなアクセル開度でも、確実に雪道を進む頼もしさ。デコボコとした路面を柔軟に乗り越えるサスペンションが、疲れた体には気持ちいい。

「このタフで優しい乗り味があれば、本気でアクティビティが楽しめるなぁ。フォレスターが愛車だったら、これまでやったことがないアクティビティに、どんどん挑戦してみたくなるね」。そんなことを話していたらカメラマン氏が、旭岳まで足を伸ばせばクロスカントリースキー体験ができるという。だったらさっそく、明日行ってみることにしよう。

 そんな会話をしていたら楽しくなって、まだあと100kmくらい走れそうな気分になったけれど、同行していた編集者に止められたから日が暮れる前にホテルに入った。

路面を気にすることなく、フォレスターに乗れば乗るほど運転が楽しくなる。そんな気がした

 疲れた体を本格的に癒やすには、温泉が一番。氷点下で味わう露天風呂は、これまた素晴らしいアトラクションだった。

荷物を降ろすためにホテル大雪のレンガ造りの玄関にフォレスターを止めただけで、なんだか旅の気分が盛り上がった
ホテル大雪の広々としたロビーからは、こだわりのコーヒーや店内焼きのパンが味わえるベーカリーカフェにすぐアクセスできる。ベーカリーカフェは宿泊者以外でも利用可能なのが嬉しい
ホテル内に3か所ある大浴場はすべて源泉掛け流し。写真の展望大浴場「大雪乃湯」のほか、自然と一体化したような爽快さが味わえ、たまに鹿も訪れるという峡谷露天風呂「天華の湯」、源泉に最も近い欧風大浴場「チニタの湯」と、バリエーションに富んでいる
広々としたレストラン「HINNAの森」はビュッフェスタイルで、ドリンクバーの種類も豊富。地元の食材を使ったアイヌ料理やライブキッチンのできたて料理に加え、自分好みの食材量で鉄板焼きが楽しめる。スイーツの提供サイズが大きいのも特徴

フォレスターで広がった世界

 ということで翌日は、旭岳へ。ビジターセンターで受付を済ませると、わりとすんなり手続きが済んで拍子抜けした。初めて触るクロスカントリー用のスキー板は、細身でとても軽いので驚いた。

 クロスカントリー用のコースまではクルマで行けなかったけれど、試しにフォレスターのラゲッジに積んでみたら、リアシートをひとつ倒すだけでスキーが車内にすっぽり収まった。ラゲッジには、まだまだ余裕があった。

クロスカントリー用のスキー板を載せてみた
フォレスター X-BREAK S:HEV EXのラゲッジ容量は、VDA法で484L(サブトランク含む)。旅のスーツケースがあってもスキー板は余裕で載せられる
フォレスター X-BREAK S:HEV EXのラゲッジは撥水カーゴフロアボードなので、荷物と一緒に雪が載ってしまっても濡れることはない
フォレスター全車種にリアゲート連動式のLEDカーゴルームランプが標準装備されるのも嬉しいポイント

 初体験のクロスカントリースキーは、思った以上に難しかった。板が細いから体が支えにくく、エッジで滑ろうとすると転んでしまう。経験者であるカメラマン氏いわく、「前後にすり足させながら、その勢いで滑る」とのことで、確かにそうすると前に進めるけれど、スピードが出過ぎてまた尻もちだ。本来は森の景色を眺め、そこに棲まう生物たちを探しながらゆったり滑るのが醍醐味だと思うけれど、どうしても速く滑ることに集中してしまうのは職業病だ。

クロスカントリースキーを初体験。最初はあまりうまく滑れなくても、だんだんと上達できた

 それでも大人になって、初めてのことに挑戦するのはとても楽しい。前日のスキー以上に疲れたけれど、フォレスターなら安心だから、気にせずがっつり滑った。その証拠にまだまだ体力は余っていて、今度は1時間くらいかけて、美瑛町にある「白金青い池」にも立ち寄った。残念ながら池は“白銀”となっていたけれど、とても楽しいツーリングになった。

アクティビティに夢中になっていたら、いつの間にか天候が大雪に変わっていた。それでもフォレスター X-BREAK S:HEV EXは安定してぐんぐん走る
今回の旅の途中では、野生生物との出会いもあった

 2日間にわたる北海道の旅は、延べ398.4kmを走って、その燃費は満タン法で11.4km/Lだった。

 スタッドレスタイヤを履いて雪道を走り、市街地だけでなく峠を何度も登っては下り、高速道路までまんべんなく走った燃費としては、悪くない数字だ。スバルの水平対向4気筒エンジンは、普通の直列4気筒と比べて表面積が約2倍あるわけで、エンジン単体として見れば熱効率で少し劣る。しかしお互いのシリンダーが振動を打ち消し合う特性から振動が少なく、疲れない。その大半を高効率に制御しながらもサウンドは明らかにクリーンで心地良いから、長く走れるというわけだ。

 そして基本フルタイムの4輪駆動であることを考えれば(高速道路など、ある一定の状況ではFWDとしても走れて、燃費を向上させている)、その安全性や安定性を加味しても、コストパフォーマンスに優れていると言える。見た目の数字以上に、燃費は使い方でコスパが変わるのだ。ストロングハイブリッドを得て水平対向エンジンは、とても良いパワーユニットとなった。いやむしろ、ストロングハイブリッド車のなかでは抜群の個性派だと言えるだろう。

 今回の旅で筆者は、フォレスターが自分の可能性を大きく広げてくれるクルマだと感じた。それは単なる流行りのSUVでもなければ、単なる移動の手段でもない。優れた道具であり、使い込むほどに愛着が湧いて、相棒となれる存在だ。

 だから今や遅しと納車を待っているみなさんは、もうちょっとだけ相棒がやってくるのを、待っていてほしい。

フォレスターは心強い相棒になる

Photo:安田 剛

撮影協力:株式会社りんゆう観光、ホテル大雪