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ホンダアクセス、中津川の音楽フェスで「音楽×クルマ」のライフスタイル提案
「N-BOX スラッシュ“Ain’t Record”Style」「ヴェゼル」「ステップワゴン」で“音の匠”体験会
2016年9月30日 13:58
ホンダアクセスは9月10日~11日、岐阜県 中津川で開催された野外音楽フェスティバル「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016」に出展。実車に装着されたホンダ純正ナビゲーションシステム「Gathers(ギャザズ)」で音楽を楽しむ体験ブースを設置した。
展示車両は、9月16日発売の「N-BOX スラッシュ“Ain’t Record”Style(エイント レコード スタイル)」を含む3台。会場に訪れた音楽に敏感な若者にアピールした。
「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016」は、コンサートの運営に関わる電力のすべてを太陽光発電で賄うという野外音楽フェスティバル。今年で4回目の開催となり、2015年度の観客動員数は1万9000人。併設されたキャンプサイトを利用して、キャンプを楽しみながらの参加も可能。5つのステージのほか、ワークショップやパフォーマンスなどのアトラクションもあり、2日間にわたり80組以上のアーティストが参加する人気イベントとなっている。
ホンダアクセスは2015年の出展に引き続き、「純正アクセサリーによるホンダ車で音楽を楽しむライフスタイル」を提案。2015年はN-BOX スラッシュの純正アクセサリーで展開している「音楽レーベルをモチーフとしたカラーコーディネートアイテム」を装着した3台の車両を展示。また、新ラインアップについて来場者アンケートを実施した。今年はアンケートで人気の高かったスタイルを商品化。「N-BOX スラッシュ“Ain’t Record”Style」として展示した。
N-BOX スラッシュは現在、純正ディーラーオプションのドレスアップアイテムとして、「ホット サウンド ファクトリー」「ブルージー サウンズ」「サンセット レコード」という3つの架空レコードレーベルのコーディネートが存在する。オプション設定されているのは、N-BOX スラッシュをミュージックボックスに見立て、音楽にまつわるものからインスピレーションを得たアクセサリー。アルミホイールがレコード盤、フューエルリッドはボリュームダイヤル、フロントグリルはスピーカーをモチーフにしている。さらにインテリア、エクステリアには、前述の架空レコードレーベルのロゴをデザイン。そして今回、新たなレーベルとして「エイント レコード」が追加となった形だ。
エイント レコードで新たに追加されたのは、デカール、アルミホイールガーニッシュ、ドアミラーカバー、インテリアパネル、ルームミラーカバーの5アイテム。ほかのオプションは現行の3レーベルと同じ仕様となる。追加されたオプションパーツのカラーは「マットガンメタ」。つや消し調の落ち着いた風合いのなかに、金属光沢がある深いグレーとなっている。
内外装デザインを担当したホンダアクセス 商品企画部の隈泰行氏は、「外装品でマット系のものが少ないのでチャレンジしたいと思った。『エイント レコード』はオルタナティブ・ロックファンのレーベルという設定なので、“自由や、反骨精神というイメージ”“アンダーグラウンドなイメージ”を持たせたくて、暗い色とマットで表現した」と語る。また、一般的にクルマの内外装品でつや消しというと無塗装のものが多く、それらと同じようには見られないよう苦労したという。
今回の展示車両はボディカラーがブラックなので落ち着いた印象だが、先日の一部改良で追加された新しい2トーンカラースタイル(アッシュグリーン・メタリック&ブラック)がエイント レコードでおすすめのコーディネートとなる。
ブースにはN-BOX スラッシュのほか、ヴェゼル ハイブリッド、ステップワゴン スパーダの3台が展示された。カテゴリーの異なる展示車それぞれに、各車の車内特性に合わせた音場を専用チューニングした「音の匠」搭載の純正ナビゲーションシステム「ギャザズ」最新モデル、ハイグレードスピーカー、ピュアサウンドブースなどを装着し、これらの純正アクセサリーによる音の違いを体験できるコーナーが設けられた。
今回体験できた音の匠は、音響エンジニアリングのプロ集団「ミキサーズ・ラボ」がそれぞれの車内特性に合わせて専用の音響チューニングを行なうことで、クルマという特殊な空間のなかで「スタジオマスターサウンド」を再現したもの。サウンドエフェクト選択画面から、ボタン1つで切り替えられるようになっている。
音の匠は2015年モデルのギャザズナビにも搭載されているが、サウンドマッピングシステムを装備するN-BOX スラッシュ専用ナビには2016年モデルナビから音の匠機能が搭載された。スピーカーを交換することなくサウンドマッピングシステムに最適化されているので、音質も上がっているという。
音の匠を開発したホンダアクセス 開発部の古賀勇貴氏は、「サウンドマッピングシステムは音の解像感が高く、レベルが1ランク違う。ナビゲーションのなかのDACにバーブラウンを使っている。音響電解コンデンサなどもコストをかけ、違うものを使っている」と太鼓判を押す。
また、「N-BOX スラッシュはドアを含めてクルマ自体が補強されているので、音を出す上でやりやすかったが、ツイーターがドアについているので、前に音像を作るのが非常に難しかった。アルミコーンのツイーターを使っているのでより高域が出るが、直進性が高く引っ張られやすい。それをどう散らしていくか、ミキサーズ・ラボと一緒に重点的に調整した」と苦労した点を語った。
8スピーカー+1サブウーファー構成など、N-BOX スラッシュは標準状態からサウンドにもこだわったモデルだが、ギャザズの音の匠のコンセプトは“臨場感”や“開放感”を重視したスタジオサウンドに近い音を目指したという。
古賀氏は「若い方は高機能のイヤホンを選ぶなど音にこだわる方も多いが、イヤホンだといい音でも耳でしか聞こえない。クルマに乗ってフルレンジのスピーカーで聞いて、空気の振動も感じてほしい。この会場に来ている人は、そういうこだわりもあるのではないでしょうか」と、音楽フェスティバルへの出展の意味を語った。実際、所要時間5~6分のサウンド体験コーナー受付には長蛇の列ができて盛況だった。
車両展示とサウンド体験のほか、ホンダアクセスのブースにはカーナビやスピーカーの展示、フォトスポットなどが設置されていた。フォトスポットで撮影した写真を「#中津川フェスHonda」のハッシュタグを付け、Twitterやインスタグラム、Google+でシェアすると、撮影した写真が専用端末からオリジナルステッカーになってプリントされる。2枚がプリントされ、そのうち1枚を展示されているステップワゴンに貼るというもの。サウンド体験同様に多くのグループが撮影して、ステッカーを白い車体に貼り付けていた。
展示車両
N-BOX スラッシュ“Ain’t Record”Style
グレード:X・ターボパッケージ(サウンドマッピングシステム装着車)
主な装着アクセサリー
・インテリアパネル(インストルメントパネル/フロントドアライニング)
・デカール(ボディサイド/インテリアパネル)
・ドアミラーカバー
・ルームミラーカバー
・14インチアルミホイール MC-001
・アルミホイールガーニッシュ
・アルミホイール用ホイールロックナット
・フューエルリッド(ガーニッシュ交換タイプ)
・フロントグリル
・LEDフォグライト(12W[片側]/左右セット)
・Gathers 8インチプレミアムインターナビ VRM-175VFEi(サウンドマッピングシステム装備車専用)
・ピュアサウンドブース(エンブレム付)
ヴェゼル ハイブリッド(純正アクセサリー装着車)
グレード:Z・Honda SENSING
主な装着アクセサリー
・ホンダ純正ナビゲーションシステム Gathers 8インチプレミアムインターナビ VXM-175VFEi(「音の匠」搭載)、ハイグレードスピーカーシステム(6スピーカーセット[フロント4スピーカー+リア2スピーカー])装着