「レースマシンはものすごい速さで走っていてクレイジーに見えるかもしれませんが、実際にはライダーはすごく繊細な操作をしているんです。現在ではコーナーで64°ぐらいまでマシンが寝ていて、いつ転倒してもおかしくないような状況なので、そこでアクセルを開けるのはほんのちょっと、最初に使うパワーは原付スクーターぐらいでも十分なんです。でも、そこからちょっと大きく開けるとパワーが跳ね上がってタイヤが滑ったりします。狙って滑らせることもありますが、意図しないところで滑るとライダーはものすごく恐い思いをするので、ライダーが思いどおりに走れるようマシンを作るということをコンセプトにしています」と語る青木氏