2016ジュネーブショー

独アウディ、Qシリーズ最小サイズの新型「Q2」デビュー

ボディサイズは4190×1790×1510mm。エンジンはガソリン、ディーゼル各3種類を設定

2016年3月1日~13日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

 独アウディはジュネーブショーで、SUVのQシリーズでもっともコンパクトな新型「Q2」をワールドプレミアした。

 コンパクトSUVとして導入される新型Q2のボディサイズは4190×1790×1510mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2600mm。車両重量は1205kgで、アウディの軽量技術が用いられている。コンパクトモデルながらユーティリティも重視されていて、ラゲッジスペースは405L~1050Lと大きなスペースを用意している。

ワールドプレミアされた新型Q2。ボディサイズは4190×1790×1510mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2600mm

 エンジンラインアップは、ガソリンとディーゼルそれぞれ3タイプから選択できる。TFSIを採用したガソリンエンジンではエントリーモデルの直列3気筒 1.0リッター(116PS)、シリンダー・オン・デマンド式の直列4気筒1.4リッター(150PS)、最上位の直列4気筒2.0リッター(190PS)を用意。また、TDIディーゼルエンジンはいずれも直列4気筒の1.6リッター(116PS)、2.0リッター(150PS/190PS)の3種類が用意される。

 トランスミッションには、6速MTまたは7速Sトロニック デュアルクラッチトランスミッションを採用。ガソリン、ディーゼルともに150PS以上のモデルについては、独自のフルタイム4WDシステムであるクワトロも選択可能。

 エクステリアについては、くさび形のヘッドライトや高い位置にある八角形のフロントグリル、また大きなエアダクトが特徴になる。とくにエアダクトについては、Q2のオリジナリティを感じさせるアイテム。リアまわりでは、ルーフスポイラーやアンダーボディプロテクション、ディフューザーなどを採用することにより、エモーショナルかつ力強いデザインを追求したものとなる。

フルデジタルの「アウディバーチャルコックピット」と「ヘッドアップディスプレイ」はオプション設定
シートポジションは低めに設定されており、スポーティな印象
405L~1050Lという大きなラゲッジスペースを備える

 Q2のために用意された運転支援システムは最新のものが組み込まれ、歩行者や車両などの衝突回避を図る「アウディプレセンスフロント」を標準装備。またオプションとして、「スタート・ストップシステム」や「トラフィックジャムアシスト」「アダプティブクルーズコントロール」の各機能を用意。これらの運転支援システムは、将来の自動運転に通じるテクノロジーとして期待されるもので、「クラスのベンチマークを再定義する」とアウディは解説している。

 アウディのSUVラインアップで最小モデルとなるQ2だが、機能性は上位機種から流用されているものが多い。この新型コンパクトクロスオーバーは、欧州では2016年の秋にデリバリーを開始する予定となっている。

TDIディーゼルエンジンはいずれも直列4気筒の1.6リッター(116PS)、2.0リッター(150PS/190PS)の3種類を設定
Cピラーのボディカラーを選択できる点もQ2の特徴。ブラックとホワイトの2色がラインアップされる

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。