マツダ、安全運転支援システムを搭載したMPVとアテンザで「ITS-Safety 2010」に参加
2月25日~28日に東京都臨海副都心地区で公開デモンストレーション

ITS車載器搭載MPV




 マツダは2月17日、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)の合同実証実験である「ITS-Safety 2010」に参加することを発表した。

 ITS-Safety 2010は東京都臨海副都心地区の公道を使って行われている安全運転システムの実証実験。この内、2月25日~28日に開催される公開デモンストレーションに、マツダが開発した先進の安全運転支援システムを搭載したMPVとアテンザを提供する。

 ITSとは、最先端の情報通信技術を用いた安全運転支援のための交通システムで、道路に埋め込まれたセンサーや、他車に装着されたITSと通信を行うことで、ドライバーの死角や見えにくい場所にいる車両・歩行者を認知し、ドライバーに注意を促すことができる。

 マツダは、2006年より広島地域のITS地域実証実験に参加しており、ITS対応型ナビゲーションシステムの車載器を開発。これまでに約50台の車載器を産学官関係者や一般ユーザーの車両に搭載し、前方見通しのわるい太鼓橋や、道路を共有する路面電車など、広島地域特有の交通状況に合ったデータの収集・分析を行っている。

 また、2007年には、環境と安全により配慮したクルマこそマツダの基本であるとした「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を行い、ITSにおいてはドライバーの認知支援技術を開発することで、歩行者や自転車、他の交通機関と安全に共存できる交通環境を目指している。

マツダが開発したITS対応型ナビゲーションシステム。周囲にいる歩行者や他車を認知し、ドライバーに注意を促す

(編集部:瀬戸 学)
2009年 2月 17日