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【SUPER GT 第7戦タイ】2018年は雨季の6月開催に。GTA坂東氏「より一層おもしろいレース展開ができるよう努力する」
予選6月30日、決勝7月1日。タイでMotoGP開催による日程変更
2017年10月8日 14:56
- 2017年10月7日~8日 開催
10月8日15時(タイ現地時間)から66周の決勝レースを迎える「2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE」。当日午前には、SUPER GTを運営するGTアソシエイション(以下、GTA)代表取締役の坂東正明氏と、チャン・インターナショナル・サーキットのチェアマン ネウィン・チドチョブ氏による記者会見が開かれた。会見の要旨は以下の通り。
GTアソシエイション 代表取締役 坂東正明氏
(SUPER GTのタイでの開催は)今年で4年目となりますけども、最大限の努力をしてチャン・インターナショナル・サーキットでのSUPER GTを大事にしながら、きちっとした形で迎えることができたのは、ネウィンさんの努力と、オーガナイザーのスタッフあってのことと思います。非常に感謝しています。
SUPER GTというコンテンツが認知度を大きくしていくことで、タイでのSUPER GT、というよりも東南アジアのSUPER GTとなり、今後も認知度が上がることになる。我々GTAとしては、SUPER GTの運営を日本でも東南アジアでも広めて認知度を確保して、チャン・インターナショナル・サーキットを育て上げる。今後も常に認知度が上がるようにレースを作っていきたいと思っています。
SUPER GTの認知度は徐々にタイの中でも向上していると認識しています。タイの自動車産業の発展はめざましく、日本の自動車メーカー、関連企業の工場も多くなっている。タイのモータースポーツの発展にどのように寄与していけるか考えているが、構想のうえでは、タイでのGT300のシリーズ戦実現に向けて進めていきたい。これが実現すれば、タイでのスーパーカーレース、その他のレースのレギュレーション、スポーティング含めて、きちんとしたモータースポーツの発展につながるのではと考えています。
今年はSUPER GTのシリーズ戦にタイのチーム、PANTHER TEAM THAILANDが、GTAが作ったGT300マザーシャシーの車両で参戦しています。チームとしては、1年目はまず参加して慣れること、2年目は基本的なことをマスターしながら戦績を上げてくる、といったところが目標。今後もチーム作りをしながら頑張っていきたいと言っているので、期待したいと思います。
来年のカレンダーですけども、予選は6月30日、決勝は7月1日となっています。この日程の変更は、MotoGPのためです。MotoGPと(レースとしての)クオリティの高さ(が違うから日程を変えざるをえなかった)とかそういうことではなく、このサーキットにおいてのMotoGP、これは大事なことであります。
基本的なスタンスとして、チャン・インターナショナル・サーキットのネウィンさんが最初からおっしゃっていたのは、MotoGP(の招致が目標)。MotoGPがもしここに来ていただくことができるのであれば、そのカレンダーに対して調整を行うのは自分(GTA)の意志でもありました。
6月のタイは雨季になるわけですけども、雨季の中でのレースを今まで以上に運営としてどうやって作り上げるか、シリーズのなかでの大事な1戦となるわけですから、(ネウィン氏と)話をしながら、より一層おもしろいレース展開ができるよう努力していきます
チャン・インターナショナル・サーキット チェアマン ネウィン・チドチョブ氏
チャン・インターナショナル・サーキットは、日本のSUPER GTにいろいろ教えていただき、育ってきました。この4年間、SUPER GTシリーズに参加して、一緒にやってきたおかげで、サポートレースも増え、世界的に知られるようになるなど発展してきています。これからもSUPER GTのシリーズには参加していきたいと考えています。
2018年もSUPER GTを開催しますが、MotoGPが新たにカレンダーに加わるために、今まで10月に開催していたSUPER GTは6月の開催に変わります。MotoGPは3年契約。MotoGPをここで開催するには、サーキットが(MotoGP統括組織の)FIMの基準に則っている必要がありますが、それが可能になったのはSUPER GTで鍛えられたおかげでもあると思います。
もちろんSUPER GTは来年以降も続き、その先、将来的にF1を開催できることになるかはわかりませんが、これからもそのように発展できるよう願っています。SUPER GTは(雨季の)6月の開催になりますが、できるだけ雨が降らないようにしたいですね(会場笑)。