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JAF、車内熱中症に注意を呼びかけ。気温35℃での駐車後は「15分で人体にとって危険なレベル」に

2018年8月は子供を残してのキー閉じ込みで246件出動

2019年7月24日 発表

車内の熱中症指数の推移

 JAF(日本自動車連盟)は7月24日、2018年8月の1か月間に出動した「子供を車内に残したままのキー閉じこみ」の件数を公表。車内熱中症に対する事故予防を呼びかけている。

 発表によると、2018年8月1日~31日の1か月間でJAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子供が車内に残されたままだったケースは全国で246件。このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースが8件あった。現場での聞き取り調査によると、その原因は「子供が誤ってロックを操作した」というものが多く、「あやすためにリモコンキーを子供に持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」との事例もあったという。

 JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達したとのこと。また、クルマを日陰に駐車していたとしても、その車内温度の差はわずか約7℃とのことで、「駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要」としている。

 また、「乳幼児は体温調節機能が未発達であり、特に注意が必要です。『少しの時間だから』『寝ているから』といって車内に子供を残したままクルマを離れることは、『キー閉じ込み』のトラブルとならなくても、熱中症を引き起こす事故になりかねません。また、加齢に伴い高齢者は体温調節機能が低下するため注意が必要です」と、強く注意を呼びかけている。

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