【2008パリモーターショー】
ワールドプレミアカーが続々登場(2)

ランボルギーニの4ドアセダン、など欧州車編

会期:10月2日~19日(現地時間)
会場:フランス パリ Paris Expo Porte de Versailles

  ワールドプレミア第1弾に引き続き、気合いの入った新車やコンセプトカーを多数出展している欧州勢を中心に、第2弾をお届けする。

BMWはX1コンセプトと新7シリーズ

新7シリーズ
   BMWはX1コンセプトと新7シリーズをカンファレンスで披露した。7シリーズは「Active Hybrid」と名付けたハイブリッドコンセプトカーも用意している。


ディーゼルエンジンを搭載する730d

7シリーズ Active Hybridコンセプト。自走して登場
Active Hybridのパワートレーン。8速ATが採用されているSUB「X」シリーズの末っ子となる「X1」のコンセプトカー。走行はしなかった

Mini クロスオーバーコンセプト

  MiniはSUV風のクロスオーバーコンセプトを予告通りに展示。後ドアは左側がスライドドアとなる。

AudiはA1 Sportbackコンセプト

  AudiはエントリーモデルとなるA1 Sportbackのコンセプトカーを出展した。TFSI(直噴ターボエンジン)のハイブリッドエンジンを搭載する。また、Euro5をクリアしたディーゼルエンジンを搭載するA4 TDIコンセプトも展示されている。

A1 Sportback
A1 Sportbackのエンジンカバーには「TFSI HYBRID」と刻まれているA4 TDI コンセプト

Mercedes Benzはデザインスタディ

FASCINATION
  Mercedes Benzは4台をカンファレンスで披露。Smartブランドからは電気で走る「Smart Electric Drive」。Mercedes BenzからはSクラスベースのハイブリッドカーコンセプト「S400 BlueHYBRID」、Sクラスベースのリムジン「S600 Pullman Guard」、デザインスタディモデル「FASCINATION」(ファシネーション)の3台。

  FASCINATIONはこれからのMercedes Benzのスタイリングの方向性を示すモデル。直線基調のフロントマスクも特徴的だが、ボディ全長にわたるキャラクターラインを生かした伸びやかな造形が、シューティングブレーク(2ドアワゴン)の形状と相まって印象的。


Smart Electric Drive
S400 BlueHYBRID
エンジンルームも一見Sクラスと変わらない
エンジンとトランスミッションの間に電気モーターが入っているリチウムイオンバッテリーを搭載するS600 Pullman Guard
全長6356mm、ホイールベースは通常のSクラスより1150mm長い4315mmS600 Pullman Guardは1960年代のリムジン「600 Pullman」の再来S600 Pullman Guardのパッセンジャールーム。4人分のシートがある。運転席(室?)とは壁で区切られている

アームレストの中にワイングラス
FASCINATION
インテリアにはウッドとレザーが多用され、享楽的な雰囲気が漂うシューティングブレークだが、リヤシートの居住性も考慮されている模様

CitoroenはC3 Picasoがデビュー、コンセプトカーも

C3 Picaso
  地元開催で意気上がるシトロエンは、ミニバンPicasoシリーズの末っ子「C3 Picaso」をお披露目。コンパクトで愛嬌のあるスタイルを持ち、室内の使い勝手もよさそうだ。

  このほか、Playstation 3のゲーム「GT5」に登場するコンセプトカー「GT by Citoroen」を展示。同社にはめずらしいアグレッシブなレーサースタイルが注目を集めていた。


C3 Picaso
センターメーターレイアウトを採用
車内は天井が高くただでさえルーミーだが、さらにグラスルーフをつけると解放感が倍増
リヤシートは背もたれを前に倒すだけで、座面が沈み込んでフラットになるC3 Picasoのエンジン。これは1.6リッターディーゼル
GT by Citroenポリフォニー・デジタルの山内一典氏もカンファレンスに登場

GT by Citroenコンセプト

Hypnos

Peugeotはハイブリッドカー攻勢

  「PROLOGUE HY Motion 4」「RC HY Motion 4」「HY Motion 3」と、各種のハイブリッドコンセプトカーを展示。「HY Motion」はフランス語風に「アイ・モーション」と発音する。

PROLOGUE HY Motion 4
RC HY Motion 4

HY Motion 3

Renaultは新Megane

  RenaultはCセグメント車「Megane」をフルモデルチェンジ。先代の“アク”は消え去り、ワイド&ローのわかりやすいスタイルになった。

Megane クーペ
こちらは4ドアハッチバック
Meganeのコックピット
さっそく新Meganeベースの競技用車両も

Lamborghini、4ドアセダンを出展

Estoque
  Lamborghiniは4ドアセダン「Estoque」(エストーク)を出展。SUVのチータ以来の4ドア車だが、こちらはロー&ロングシルエットのアグレッシブなスポーツセダン。スタディモデルとのことだが、登場すればポルシェ・パナメーラのライバルになると予測される。

Ferrari、「California」実車を展示

  Ferrariは5月に写真を公開した「California」の実車をモンテゼモロ会長が披露。4.3リッターV8エンジンをフロントに積み、リトラクタブル・ハードトップを備える。

モンテゼモロ会長自ら披露Californiaもほかのフェラーリ同様ピニンファリーナの作。8月に亡くなったアンドレア・ピニンファリーナ会長の遺族をステージに上げて追悼する一幕もLanciaブースに現れたモンテゼモロ会長

URL
Mondial de l'Automobile(英文)
http://www.mondialautomobile.com/

(編集部:田中真一郎)
2008年10月3日