ニュース

ANA、引退したジャンボジェットとともに2014年度 ANAグループ入社式を開催

ジャンボジェットの機体に新入社員たちが夢を寄せ書き

ボーイング747をバックに開催された入社式
2014年4月1日開催

 ANA(全日本空輸)は4月1日、「2014年度 ANAグループ入社式」を開催した。今年入社するのはANAグループ26社1089名(男性261名、女性828名)の新入社員。入社式は3月31日に引退した“ジャンボジェット”ことボーイング747-400が置かれた格納庫内で実施された。

ボーイング747の前で講話をするANAグループ CEO 伊東信一郎氏

 式典では、ANAグループ CEOの伊東信一郎氏が代表として講話を行った。伊東CEOは講話の中で「震災から3年が経ち、依然として課題は多いが、アベノミクスの効果によって輸出産業を中心に日本は元気になってきた。航空業界では、ANAは3月30日から羽田空港国際線の大増便を行ったが、首都圏発着枠増加による外国航空会社を含む供給量の増加やLCCの成長、新幹線の北陸延伸など激動の時代に入った。ANAはこれまでも9.11やリーマンショック、大震災、787の運航停止など、さまざまなリスクによって存続の危機とも言える厳しい局面に立ってきたが、そのたびに“青い翼”をグループ全員で支えて乗り切ってきた。自分の力で将来を切り開くべく、真に強いグループを目指して改革に着手している。『強い個人、強い組織、強い会社、強いブランド、強いグループ』の5つを改革の軸とし、協力しあって会社を発展させていきたい」と語った。

 また、「私は『やらない、できない理由でなく、どうすればできるかを考えてほしい。チャレンジ第一。失敗を恐れるな』と社内で常々言っている。失敗を恐れず恥を沢山かいて、その仕事をマスターする。きっといつかはその経験が役に立ち、成長できる」「私自身が目標としている経営ビジョンは『お客様満足や価値創造で世界のリーディングエアライングループになる』ということ。これを実現するのはみなさん自身でもある」などとし、全新入社員を激励した。

 伊東CEOによる講話後は、グループ26社の職務内容を紹介。各社の名前が呼ばれるたびに、新入社員らは元気よく返事をして起立していた。紹介が終わったあとには新入社員代表による決意表明が実施されて閉会となった。

新入社員による決意表明
「Let's make history!!」と書かれた横断幕を手に記念撮影

 閉会後は、新入社員の代表者によってボーイング747への寄せ書きも行われ、長い仕事を終えた機体に新入社員らが思い思いに自分たちの夢を書き込んでいた。

新入社員代表らによるボーイング747への寄せ書き
最後の仕事を終えたボーイング747

(清宮信志)