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東京国際空港ターミナル、拡張した羽田空港国際線ターミナルを3月30日から供用開始
駐車場は2層増築により収容台数が約2300台から約3000台にアップ
(2014/3/14 14:03)
東京国際空港ターミナル(TIAT/Tokyo International Air Terminal)は3月13日、3月30日から拡張される東京国際空港 国際線旅客ターミナルの一部を報道陣に公開した。
2010年10月21日に開業した国際線ターミナルは、首都圏の国際航空需要に対応するため2012年から増築工事に着手。この3月30日から拡張部分の供用を開始し、9月末までに順次オープンすることになった。
拡張概要
現行 | 増築・改修後 | |
---|---|---|
延床面積(駐車場除く) | 約15万9000m2 | 約23万6000m2(3月30日以降共用部除く) |
固定スポット | 10スポット | 18スポット |
チェックインカウンター | 4アイランド(96ポジション) | 6アイランド(144ポジション) |
出発保安検査場 | 1カ所 | 2カ所 |
バスゲート | 4ゲート | 9ゲート |
到着ターンテーブル | 5基 | 7基 |
駐車場 | 7階(約2300台) | 9階(約3000台) |
祈祷室 | - | 1カ所 |
新しいターミナルは現行部分を北側に延長すると同時に、環状八号線と首都高速を結ぶ道路に沿ってサテライトエリアを新設、「T」の文字のように直角で交わる構造となる。現行ターミナルの延長部分にはお土産や雑貨などを扱う商業施設やフードコートがオープンするほか、空港直結となる「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」が9月末に開業する予定となっている。
拡張部分のメインとなるサテライトエリアには、141~148の8つのスポット(駐機場)が新たに設けられ、3階がコンコース、2階がゲートラウンジの2層構造になっている。移動のための導線と待合スペースを分離することで、ゆったりと過ごせるように設計されているワケだ。
また、壁面は大きなガラス張りとなっているため開放感が高く、天気がよければ東京タワーやスカイツリー、富士山まで眺めることができるという。もちろん、航空機の眺めも抜群で、A滑走路とB滑走路の両方を一度に見ることが可能。一般の見学者が立ち入ることはできないエリアだが、海外旅行で利用する際はぜひ端から端まで歩いてみて欲しい。
そのほか、見えない部分ではあるものの、屋根に太陽光パネルを数多く設置することで、メガソーラー並の1000kWの出力を実現するなど環境対策に注力しているのも特長となる。
最後に、CarWatch的なトピックスとして駐車場の拡張にも触れておきたい。
国際線ターミナル開業時は7階建てで約2300台収容だったが、実は最初から9階建てで設計されており、今回の拡張ですべてが利用可能になる。収容台数はこれまでより700台あまり増加して約3000台となり、ゴールデンウイークなど繁忙期以外は十分に対応できる収容能力になる。駐車料金はこれまでと同じく1500円/日で変わらず、エクストラフィーを払うことで事前に予約できるエリアも継続。このあたりはクルマ好きには嬉しいニュースといえそうだ。