日本自動車タイヤ協会、東名高速におけるタイヤ点検調査の結果を公表
28.3%がタイヤ整備不良、空気圧不足が最多理由


 日本自動車タイヤ協会は8月7日、東名高速道路・浜名湖SA(サービスエリア)で7月24日に実施したタイヤ点検とアンケート調査の結果を公表した。

 この点検は、タイヤ整備不良による自動車事故を未然に防ぐことを目的に、東名高速の開通時から実施しているもので、今年で41回目を迎える。実際に点検を行った車両は乗用車148台、大型バス40台、トラック88台の計276台。

 整備不良に該当した車両は78台で、不良率は28.3%という結果が出た。車種別の不良率を見てみると、「トラック」が最多で47.7%、次に「大型バス」27.5%、「乗用車」16.9%。

 整備不良の理由として挙げられた項目は、1位が「空気圧不足」で14.2%、次いで2位の「偏摩耗」が13.8%、3位の「タイヤ溝不足」が7.2%と続いた。「空気圧不足」は対前年比で2.1ポイント、「偏摩耗」は8.2ポイントそれぞれ増加しており、この2つが他項目に比べて高い不良率になっていると言う。

 そのほか、乗用車のドライバー126名に対してアンケートも実施した。項目は「主に誰がタイヤ点検を行いますか?」「それはどの位の頻度で行いますか?」「何を点検しましたか?」の3点。

 タイヤ点検の実施者は「ドライバー本人及び家族」が計44名(30.6%)でトップ、2位の「ガソリンスタンド」が計43名(29.9%)、3位の「カーディーラー」が計34名(23.6%)、「タイヤ販売店」「整備工場」がそれぞれ計11名(7.6%)と続いた。

 タイヤの日常点検の頻度については、「2~3カ月に1回」と回答したドライバーが計43名(34.4%)で最多となり、「年2回程度」が計39名(31.2%)、「月に1回以上」が29名(23.2%)だった。

 具体的に何を点検したかという項目では、最初の質問で「ドライバー本人及び家族」と回答した人を対象にしたもので、1位は38件の「空気圧」(33.9%)。2位は37件の「タイヤ溝」(33.0%)、3位は20件の「外傷」(17.9%)という結果が出た。

(編集部:小林 隆)
2009年 8月 7日