4月14日開通直前、新東名高速道路「NEOPASA駿河湾沼津」を公開
新東名で唯一海を見渡すことができるサービスエリア

NEOPASA駿河湾沼津(上り線)

2012年4月12日公開



 NEXCO中日本(中日本高速道路)は4月12日、新東名高速道路にて4月14日15時よりオープンするSA(サービスエリア)「NEOPASA(ネオパーサ)駿河湾沼津」を公開した。

 NEOPASA駿河湾沼津は静岡県沼津市根古屋に位置し、東京方面からは新東名で最初のSAとなる。今回はその上下線両エリアが公開された。上り線は地中海の港町をイメージした外観。地上2階建ての商業施設と、3階部分には展望台も備え、高台から遙か遠方の駿河湾を一望できるのが特徴。

 1階にはフードコートエリアのほか、コンビニ、土産物や地元の食材を扱ったショッピングエリア「ロコファーム」などを設置。2階はレストランエリアとなっており、女性がゆったりと過ごせることをコンセプトにしたプレミアムトイレも設置されている。

 下り線エリアは、上り線よりもやや低い場所に位置し、こちらからも駿河湾が一望できる。1階建ての施設で、デザインコンセプトは眼下に広がる海をモチーフにしたと言う。特にフードコートは眼下に庭の緑と駿河湾を眺望可能な開放的なデザインとなっており、屋外には広いテラスも用意され、ゆっくりくつろぎながら景観を楽しむことができる。

 そのほか、上下線ともシャワールームやコインランドリーなどの施設を利用可能な「ドライバーズ・スポット 天神屋」やドッグランなども備えている。

上り線エリア

地中海の港町をイメージした外観正面入り口案内図。15の店舗が出店している
エントランス1階フードコートには4店舗が出店
「かもめの台所」。和食が食べられる北欧の港町食堂をイメージしたと言う。蕎麦や定食、丼物が中心。24時間営業「自家製うどん地粉屋」。地元の粉や食材にこだわったといううどん店。営業時間は9時~21時「一滴屋」。豚骨と丸鶏、富士山麓涌水仕込みの醤油をベースとしたラーメン店。営業時間は9時~21時。
「サマサ水産」。沼津港で直接買い付けをした食材を使った海鮮食堂。営業時間は9時~21時ショッピングエリア「ロコファーム」では地域の特産物を中心に取り扱っている
商品はまだ置かれていなかったが、農産物直売所も設置されていたロコファームでは「まぐろ解体ショー」も実施される
1階には「ドライバーズ・スポット 天神屋」も出店。軽食やお弁当などを販売するほか、シャワールームやコインランドリー、リフレッシュコーナーなどの利用も可能シャワールーム。利用料金は200円/10分
自由に利用可能な2階中央のテラス2階テラスからの眺望
2階にあるレストラン「ソラノテラス」。地元の食材を使った洋食メニューが中心。営業時間は10時~21時ソラノテラス側のテラス
2階のカフェレストラン「Le Cafe de Gaspard et Lisa」。絵本のキャラクター「リサとガスパール」をモチーフとしたカフェ。キャラクターをあしらったデザートやキャラクターグッズも販売する。営業時間は10時~21時
2階に設置されたプレミアムトイレ入り口。特に女性を意識した作りとなっている女性用トイレのパウダールーム鏡も凝ったデザイン
男性用トイレもシックなデザインでまとめられている
展望台の外観。展望台は3階に位置し、2階のテラスから上がることができる展望台展望台からの眺め。このSAでもっとも高い場所からの景観だ
小型車駐車場。駐車スペースは98台電気自動車の充電スペースも備える
上り線から下り線のSAを望む。上り線側は下り線よりも少し高い位置にある休憩スペース。公園のような作りだ
本線への案内看板大型車駐車場への案内版大型車駐車場。駐車スペースは75台

下り線エリア

NEOPASA駿河湾沼津(下り線)。海をモチーフにしたデザインという館内の案内図
中央エントランス。砂浜と波をイメージしている。写真左側はショッピングコーナー「ロコマルシェ」フードコートは海が一望できる開放的なデザイン
フードコートの外は「オーシャンビューテラス」として解放されているテラスからの眺め
「MOKUOLA Dexee Diner」。沼津初出店の店舗でハワイアンローカルフードが中心。営業時間は9時~22時ロコモコ(780円)ハンバーガー ポテトセット(680円)
「かき揚げ蕎麦 酒井」。揚げたてのかき揚げに特科したメニューが中心。営業時間は7時~22時桜海老かき揚げ蕎麦(630円)海鮮かき揚げ蕎麦(590円)
「麺屋 道神」。魚介系醤油ラーメンを中心としたラーメン店。営業時間は9時~22時「特製つけ麺」(980円)と「道神餃子」(290円)「上島珈琲店」。営業時間は7時~22時
レストラン「しおや」。牛タン専門店。24時間営業「特上しおや定食」(1980円)
小型車用駐車場。駐車スペースは98台電気自動車(EV)の充電スペースとITSスポット大型車用駐車場。駐車スペースは76台
屋外には子供用の遊具やドッグランも

完全無人運用される「長泉沼津料金所」
 完全無人運用される料金所「長泉沼津料金所」も公開された。

 長泉沼津料金所は、東京方面からは新東名高速道路で最初の料金所。完全無人運用を前提に設計されており、常駐の係員は存在しない。ETC以外での料金支払いは、コインパーキングのように現金自動支払機が設置され、そこで料金を支払うことになる。ETCカードの期限切れなどトラブル発生時は基本的に統括料金所からの遠隔対応となり、料金などは後日請求という形式になると言う。

長泉沼津料金所現金用支払い端末
現金用支払い端末には、カメラとディスプレイが設置されており、トラブル時などに係員と連絡を取ることができる現金用の端末が無いETC専用レーンはすっきりとした印象

(清宮信志)
2012年 4月 13日