GMジャパン、装備を充実させた「SRX クロスオーバー」発表会 デザイン変更のほか先進安全装備を多数採用 |
ゼネラルモーターズ・ジャパン コミュニケーションズ/R&Dサイエンスオフィス ディレクター ジョージ・ハンセン氏(左)と、セールス・マーケティング ディレクター グレッグ・セデウィッツ氏 |
2012年11月28日開催
499万円(ラグジュアリー)
625万円(プレミアム)
ゼネラルモーターズ・ジャパンは11月28日、ラグジュアリー・クロスオーバーSUV「SRX クロスオーバー」の改良モデルを発表した。グレードは従来どおりで、ラグジュアリーが499万円、プレミアムが625万円。前者は2013年1月12日から、後者は2013年3月から発売する。いずれのモデルもステアリング位置は左のみ。
同日、SRX クロスオーバーの発表会を、オープン間もない東京 六本木の「キャディラック・カフェ」で開催。発表会にはゼネラルモーターズ・ジャパンのコミュニケーションズ/R&Dサイエンスオフィス ディレクター ジョージ・ハンセン氏とともに、セールス・マーケティング ディレクター グレッグ・セデウィッツ氏が出席してSRX クロスオーバーの概要を説明した。
■先進安全装備、新インターフェイス「CUE」を採用
SRX クロスオーバーは2003年に初代モデルがデビュー。現行モデルの2代目は、2009年に米国で発表され、2010年に日本に導入している。
今回の改良ではエクステリアデザインの一部を変更したほか、衝突回避や被害軽減を目的としたさまざまな先進安全装備や、先に発表されたエントリースポーツセダン「ATS」にも導入した、オーディオ、エアコン、ハンズフリーフォンなどを操作できる「CUE」(キャディラック・ユーザー・エクスペリエンス)と呼ばれるインターフェイスなどを採用した。
ボディーサイズやパワートレーンに変更はなく、スリーサイズは4855×1910×1690mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2810mm。搭載するV型6気筒DOHC 3リッター直噴エンジンは最高出力198kW(269PS)/6950rpm、最大トルク302Nm(30.8kgm)/5100rpmを発生し、6速ATを介して4輪を駆動する。JC08モード燃費は7.7km/Lで、燃料は無鉛レギュラー仕様となる。
SRX クロスオーバーは、デザインにこだわるユーザーをターゲットにしたモデルで、短い前後オーバーハング、クーペモデルのような後下方に傾斜させたルーフライン、鋭く傾斜するボディーサイドのキャラクターラインなどが特徴となる。今回の改良では、フロントのアッパー&ロアグリルをシャープな造形に変更するとともに、サイドベントにウインカー機能を追加。さらに、LEDを採用した縦型のフロントヘッドランプ&テールランプなどを採用している。
撮影車はラグジュアリー。ボディーカラーはプラチナアイスで、このほかセーブルブラック、ラジアントシルバー、クリスタルレッドの計4色を設定。ボディーサイズは4855×1910×1690mm(全長×全幅×全高) | ||
LEDを採用した縦型フロントヘッドランプ。ラグジュアリーはハロゲン、プレミアムはHIDとなる | フロントのアッパー&ロアグリルはシャープな造形に変更となった | サイドベントにウインカー機能を追加 |
ラグジュアリーは18インチアルミホイールを標準装備。プレミアムはクロームの20インチアルミホイールとなる | V型6気筒DOHC 3リッター直噴エンジンは最高出力198kW(269PS)/6950rpm、最大トルク302Nm(30.8kgm)/5100rpmを発生 |
キャディラック伝統の縦型テールランプ |
インテリアでの大きな変更点は、先に述べたCUEの採用。CUEは8インチのタッチパネルを採用し、エアコンやオーディオなどの操作や、iPodなどの携帯メディアプレーヤー、USBメモリ、SDカードなどを接続して音楽を再生することができる。ディスプレイはスマートフォンやタブレットPCのように、タッピング、スワイプ、ドラックといった操作が可能。ディスプレイの裏側は物入れになっており、USBコネクタも備わってる。
また、先進安全装備についてはカメラ、レーダー、超音波センサーを使い、自車の後方を横切る車両や人がいた場合に警告する「リア・クロス・トラフィック・アラート(後退時安全確認警告機能)」と、ミラーの死角に他の車両がいることを知らせる「サイド・ブラインドゾーン・アラート」をラグジュアリー、プレミアムに標準装備。
さらにプレミアムは、自動的にスロットルとブレーキを必要に応じて作動させる「アダプティブ・クルーズ・コントロール(全車速追従機能)」、前方衝突の危険を検知するとドライバーに警告する「フォワード・コリジョン・アラート(前方衝突事前警告機能)」、ウインカーを作動させずにレーンを外れると警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告機能)」、衝突の危険がある場合に自動的にブレーキが作動する「フロント&リア・オートマチック・ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ、前進/後退)」、衝突の危険がある場合に、シートクッションの左右に内蔵されたバイブレーターにより警告する「セーフティ・アラート・ドライバーシート(警告振動機能付き」」を標準装備。
セールス・マーケティング ディレクター グレッグ・セデウィッツ氏 |
発表会でセデウィッツ氏は、SRX クロスオーバーについて「ファッションに敏感な方に乗っていただくためのスタイリングを採用した。ワイドなスタンスでタイヤ4隅に配置するとともに、クーペに近いルーフラインや、キャディラック伝統の縦型のフロント&テールランプを採用している」とその特徴を述べたほか、CUEについては手をシステムに近付けるとそれを感知してライトアップされたり、各種スイッチ類に触れると画面から振動が伝わったりする仕組みを有することを紹介。
また、先進安全装備についてはセーフティ・アラート・ドライバーシートを中心に説明し、「セーフティ・アラート・ドライバーシートはさまざまな安全装備と連携しており、例えば車線をはみ出た場合にシートからバイブレーションが伝わってくる。左に寄った場合はシートの左側から、右に寄った場合は右側からバイブレーションが伝わるので、何が起きているかがナチュラルに分かる」と、その特徴などについて説明した。
(編集部:小林 隆)
2012年 11月 28日