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自工会、東京モーターショー前に無料イベント「お台場モーターフェス」開催

自工会が9月度定例記者会見を実施

豊田会長、名尾副会長兼専務理事の2人が会見に出席
2013年9月19日開催

 自工会(日本自動車工業会)は9月19日、9月度の会長定例記者会見を開催。集まった記者との質疑応答のほか、同日に開催を発表した2種類の自工会主催イベントについての説明などを行った。

誰でも無料で参加できる「お台場モーターフェス」

 「第43回東京モーターショー(11月20日~12月1日)」の開催に先立つ11月16日、17日とモーターショーの開催期間中を通じて行われる「お台場モーターフェス」は、モーターショーの会場となる東京ビッグサイトがあるお台場エリア一帯を使って実施されるイベント。若者やファミリー層などを含めたより多くの人にクルマとバイクの魅力を感じてもらうことをテーマとしており、各所で行われるイベントをすべて無料で体験できることも特徴となっている。

 イベントの開幕を飾るオープニングとして、11月16日、17日にはお台場周辺の公道を2・4輪の歴史的名車やレース車両などがパレード走行する「ODAIBAモーターパレード」が行われ、2日間のメインイベントと位置付けられた2・4輪マシンのダイナミックな走りをサーカス仕立てで披露する「シルク・ド・モビ」を開催。さらに、体感イベントとして、車庫入れにかかるタイムを計測して競う「車庫1グランプリ」やD1ドライバーが操るマシンに同乗試乗できる「ドリフト同乗体験」、バイクの楽しさを紹介する「親子バイク教室」「免許なしスクール」などが行われる。また、モーターショー開幕後の11月23日、24日にも、D1デモラン・同乗試乗、ラリーカー展示(23日)、自衛隊車両展示(23日)、痛車展示・走行会(24日)などが実施される。このほかにも期間中を通じて、お台場エリア一帯でクルマとバイクに関連したさまざまな車両展示、体感イベントなどが実施予定となっている。

自動車メーカー8社の首脳陣が講演する「大学キャンパス出張授業」

 「大学キャンパス出張授業」では、東京都、京都府にある8大学に国内自動車メーカーの社長や役員などが足を運び、大学生を相手に講演や意見交換などを実施。基本的には各大学の学生を対象に行われるが、一部は一般の来場者も受け入れる予定となっている。

開催スケジュール

トヨタ自動車 豊田社長 @明治大学
日時9月26日18時~19時30分(開場17時30分)
会場明治大学 駿河台キャンパス アカデミーホール
講演者豊田 章男 代表取締役社長
テーマ「明大生×アキオトヨダのガチトーク、ゆるトーク」
対象明治大学生限定
富士重工業 吉永社長 @中央大学
日時10月9日13時20分~14時50分(開場12時50分)
会場中央大学 多摩キャンパス 8号館8304教室
講演者吉永 泰之 代表取締役社長
テーマ「個性を活かして生きようよ」
対象中央大学生※一般の来場可
日産自動車 中村常務 @女子美術大学
日時10月11日13時20分~14時50分(開場12時50分)
会場女子美術大学 相模原キャンパス 2号館2階224教室
講演者中村 史郎 常務執行役員 チーフクリエイティブオフィサー
テーマ「グローバルなクリエーターをめざす人へ」
対象女子美術大学生※杉並キャンパス及び提携大学学生の来場可
三菱自動車工業 益子社長 @早稲田大学
日時10月11日18時15分~20時(開場17時45分)
会場早稲田大学 早稲田キャンパス 大隈記念小講堂
講演者益子 修 代表取締役社長
テーマ「自動車業界を通して見た世界経済と環境対応」
対象早稲田大学生※一般の来場可
マツダ 金井副会長 @東京大学
日時10月16日18時30分~20時(開場18時)
会場東京大学 本郷キャンパス 伊藤謝恩ホール
講演者金井 誠太 代表取締役副会長
テーマ「マツダのクルマづくり~SKYACTIVとそのココロ~」
対象東京大学生限定
本田技研工業 伊東社長 @京都大学
日時10月16日16時30分~18時(開場16時)
会場京都大学 吉田キャンパス 時計台記念館大ホール
講演者伊東 孝紳 代表取締役社長執行役員
テーマ「『自由な移動の喜び』と『豊かで持続可能な社会』の実現」
対象京都大学生限定
ダイハツ工業 三井社長 @京都産業大学
日時10月23日13時15分~14時45分(開場12時45分)
会場京都産業大学 神山ホール
講演者三井 正則 代表取締役社長
テーマ「ものづくり 人づくり 夢づくり ~ダイハツ社長のここだけの話~」
対象京都産業大学生限定
スズキ 鈴木副社長 @同志社大学
日時10月24日18時25分~20時(開場18時)
会場同志社大学 寒梅館 ハーディーホール
講演者鈴木 俊宏 代表取締役副社長
テーマ「スズキのものづくり ~小さなクルマを 世界中に~」
対象同志社大学生※一般の来場可

東京オリンピックで“東京を、日本をリボーン”

「日本経済のジェネレーターである自動車がこれからも先頭に立って走れるよう、ぜひとも車体課税の軽減、廃止が実現されるよう、全員で心をひとつにして取り組みたい」とコメントする豊田会長

 記者会見冒頭の挨拶で豊田章男会長は、発表を行った2種類のイベントについて解説したほか、先日決定した2020年の東京オリンピック開催について触れ、祝福の言葉を贈るとともに「我々自工会としても、オリンピックが成功するよう精一杯努力する」と語った。

 記者との質疑応答では、まずオリンピックの開催に関連して「私自身も2つのオリンピックを見られる世代の1人になるわけですが、当時の東京がオリンピックを経て大きく変化したことが思い出されます。その意味で、これから東京がさらに“リボーン”して新しいイノベーションが生まれる。単なるスポーツの祭典ではなく、日本国民が世界に復興に対する思いと未来に向けた夢を発信できるいいチャンスになると思います。また、このオリンピックを経済対策のおける“第4の太い矢”にすべきだと考えます」と語り、さらに「オリンピック開催まで7年というロードマップができたことがキーになって、いろいろなイノベーションが生まれたり、そこでは実現しなくても、その後に続くものが必ずできると思います」とコメントした。

 また、来年から始まるといわれている消費税の増税について、自工会の立場を「条件付きで賛成」と表現。やはり日本の車体関連諸税が高すぎで、これが適正化されないまま消費税が引き上げられれば日本国内の自動車販売が落ち込み、日本経済に悪影響を与えるとの考えを明らかにした。自工会による試算では、新車販売台数が93万台減り、GDPの約1.3%に相当する6.3兆円の生産波及が減少。27万人が雇用を失うとしている。

 このほか、“アベノミクス”の登場以降、毎回のように質問が繰り返されてきた賃上げに対する考えについては、これまでの否定的な立場から変化が見られた。まだ積極的な内容ではないものの、賃金は企業に持続的成長と競争力の維持、労働者個々の充実を課題として労使交渉で話し合って決めていくものと述べつつ、「日本の自動車産業は7~8割が中小零細の部品メーカーによって支えられている面があり、日本のものづくりを守る、競争力を維持できるレベルでの賃上げがどういったものであるべきかを考えていく必要がある」という考えかたを示した。

名尾副会長兼専務理事

 TPPについての質問は名尾副会長兼専務理事が回答。TPPは環太平洋地域の貿易投資の自由化に向けたルール作りとして期待していると表現。関税の撤廃に関しては決定したものの、撤廃時期は韓国との兼ね合いもあるようで、できるかぎり早期の撤廃を実現してほしいとの要望を政府に出していると紹介。交渉のなかで「日本市場が閉鎖的である」という主張に対しては、制度的にも実体的にも閉鎖的という部分はなく、根拠がない誤解を解消してもらいたいと政府に対して要求しているとコメントした。また、TPPに関する交渉が行われるたびに関係団体に対する説明会が行われ、守秘義務に触れる部分以外の情報を得ていると説明している。

(編集部:佐久間 秀)