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【CEATEC JAPAN 2013】自動車関連ブースリポート
EV向けのバッテリや充電技術などを展示
(2013/10/4 19:51)
IT・エレクトロニクス技術の総合展示会「CEATEC JAPAN 2013」が、10月1日~5日までの会期で千葉県の幕張メッセで開催されている。4K/8KテレビやスマートフォンといったIT関連技術が目立つ展示会だが、自動車関連技術についても電気自動車などを中心にさまざまな展示が行われている。ここではそうした情報を中心にリポートしていく。
トヨタ自動車
トヨタブースは、愛知県豊田市で実施中の都市交通システムの実証実験「Ha:mo(ハーモ)」を中心とした展示内容。同実験内で行われている小型EVシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」に来年から投入予定のコンセプトカー「i-ROAD」を日本初公開した。このほか、ビッグデータを使用した交通情報サービスの「マルチモーダルルート案内」、トヨタホームによるスマートハウスの展示なども行っている。またホール7では1人乗りモビリティ「Winglet(ウィングレット)」の試乗会も開催している。
TDK
TDKは先進車両用の電子部品を実車サイズのモックアップに搭載して展示。開発中のワイヤレス充電器やチャージャー電源、バッテリーの電気を12Vに電圧変換する世界最小コンバータなどが展示されている。
三菱電機
三菱電機は準天頂衛星システムなどの航空宇宙分野に関連した展示に大きなスペースを割いている。準天頂衛星システムは「日本版GPS」とも呼ばれ、日本のほぼ真上に位置する衛星を利用するため死角が少なく、衛星からGPSの誤差を補正する信号を送信するシステムなので測位誤差が数cmに収まるようになる。日本のほぼ真上に衛星が位置する状態を保つため、複数の衛星を打ち上げ、そのいずれかが常に日本の真上に位置するようにする。初号機である「みちびき」は2010年に打ち上げが完了し、2017年に3機を追加して4機体制とする予定で、最終的には7機で日本の上空をカバーすることになる。衛星を使った自動運転支援などの用途も期待されている。
デンソー
デンソーブースには、新開発の「定置型DC普通充電器 ENERGY TUBE」「LEVピコグリッドシステム ENERGY HUB」を展示。「定置型DC普通充電器 ENERGY TUBE」はPHVやEV用の据え置き型DC普通充電器で、DCで直接充電できるため充電器の車載が不要になるというもの。「LEVピコグリッドシステム ENERGY HUB」は小型EVを電力源として使用できるもので、災害時の非常用電源などにも活用できる。
富士通
富士通はドライバーを見守る技術として眠気検知技術を参考出品。クリップタイプの光学センサーを耳たぶに取り付けることで、血液中のヘモグロビンの動きなどを検知して心拍数などを測定。ドライバーの眠気を感知できる。
アルプス電気
アルプス電気は車載向けのインプットデバイスとして、ドライバーの視線検知などさまざまなセンサーを利用して車内機器の操作を補助する様子をモックアップでデモンストレーション。ワイヤレスで接続されたスマートフォンをモーションセンサーを使って身振り手振りで操作したり、非接触センサーによってドライバーの体調まで調べることが可能。