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2014年のSUPER GTは、新しくなったGT500が岡山国際サーキットでコースレコード超えを連発

3月16日まで開催の公式テストで1分21秒台車が続出

岡山国際サーキットで開催中のSUPER GT公式テスト
2014年3月15日~16日開催

 3月15日から16日まで、岡山国際サーキットで「ファン感謝デー&SUPER GT 2014公式テスト」が開催中だ。このイベントは、例年シーズン前に行われる公式テストに一般の観客も入場可能としたもので、入場料は各日2000円(女性および中学生以下[保護者同伴に限り]は入場無料)。パドックフリーのイベントとなっており、ピットウォークも追加料金なしで参加できる。

 日本のモータースポーツで最も人気のあるSUPER GT。2014年のGT500は、SUPER GTを運営するGTAとドイツのレースシリーズであるDTMが共同で策定した新しい共通車両規則が導入され、レクサス(トヨタ自動車)、日産自動車、本田技研工業のすべてが新車両を投入する。

 すでに鈴鹿サーキットのファン感謝デーなどで、一般ファンの前でのデモ走行はすましている各車だが、本気のタイムを刻むのはこの岡山国際サーキットのファン感謝デーが初めて。走行セッションは、15日(土曜日)、16日(日曜日)とも2回予定されており、15日の初回のセッションからその速さをファンの前で見せつけていた。

 岡山国際サーキットのSUPER GT GT500におけるコースレコードは、2004年4月3日のGT選手権 第1戦でミハエル・クルム選手がZ(Z33)で記録した1分22秒404。ところが2014年型のGT500車両は、午前のセッションからこの記録を塗り替えるタイムを記録していた。

 初日となる15日の総合結果は、トップタイムが39号車 DENSO KOBELCO(レクサス RC F)の1分21秒072、以下12号車 カルソニック IMPUL GT-R(日産 GT-R)の1分21秒103、23号車 MOTUL AUTECH GT-R(日産 GT-R)の1分21秒122、100号車 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(ホンダ NSX CONCEPT-GT)の1分21秒362と続く。公式テストのため、どの程度本気で走行しているか分からないものの、GT500車両の多くは1分21秒台を記録しており、公式戦でのコースレコード超えは確実な状況だ。

39号車 DENSO KOBELCO(レクサス RC F)
12号車 カルソニック IMPUL GT-R(日産 GT-R)
100号車 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(ホンダ NSX CONCEPT-GT)

 一方、GT300車両も、トップは31号車 OGT Panasonic PRIUS(トヨタ プリウス)の1分27秒847。GT300のコースレコードは、2012年3月31日のSUPER GT第1戦で横溝直輝選手がポルシェ 911GTR3で記録した1分28秒975なので、これも1秒近く速いことになる。また、そのほかのGT300車両もこれまでのコースレコードを超えており、天候次第ではあるものの、第1戦でコースレコードは更新されるだろう。

 とくにGT500車両は、2.0リッター直列4気筒 直噴ターボエンジンの排気音を響かせながら、これまでとは異なる速さで走行中だ。ファン感謝デーは、明日(16日、日曜日)も岡山国際サーキットで開催しているので、春の日差しの中を快走するSUPER GT車両を見に訪れていただきたい。レースは行われないものの、第1戦前の本気走りを目撃できるだろう。

 SUPER GT第1戦は4月5日、6日に岡山国際サーキットで開催される。

(編集部:谷川 潔/Photo:高橋 学)