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メルセデス・ベンツ、新開発9速ATや“部分自動運転”を採用した新型「CLS」

最新型「COMANDシステム」はWi-FiテザリングやGoogleマップに対応

新型「CLS」のシューティングブレーク(左)とクーペ(右)
2014年11月中旬ごろから納車開始予定

CLS クーペ:1224万円~1847万1000円

CLS シューティングブレーク:1275万4000円~1880万8000円

 メルセデス・ベンツ日本は、4ドアクーペとシューティングブレークをラインアップする新型「CLS」を発表。注文の受付を開始した。価格はクーペが1224万円~1847万1000円、シューティングブレークが1275万4000円~1880万8000円。

CLS クーペ

モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
CLS 550V型8気筒 4.7リッター直噴ツインターボ9速AT2WD(FR)左/右12,240,000円
CLS 63 AMG SV型8気筒 5.5リッター直噴ツインターボ7速AT18,317,000円
CLS 63 AMG S 4MATIC4WD18,471,000円

CLS シューティングブレーク

モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
CLS 550 4MATIC シューティングブレークV型8気筒 4.7リッター直噴ツインターボ7速AT4WD12,754,000円
CLS 63 AMG S 4MATIC シューティングブレークV型8気筒 5.5リッター直噴ツインターボ18,808,000円

 新型CLSではハイビーム状態の配光を制御して先行車や対向車を眩惑しない「マルチビームLEDヘッドライト」を全車に標準装備。片側24個の独立したハイパフォーマンスLEDを4つのコントロールユニットで個別制御しており、配光の制御にはフロントガラス内側の「ステレオマルチパーパスカメラ」を使用。この眩惑を回避する制御に加え、走行中のコーナー進入時と脱出時に、あらかじめロービームが進行方向に最大12°動いて視認性を拡大する「アクティブライトシステム」も備えている。

 また、ステレオマルチパーパスカメラや、前後バンパー側面に内蔵された25GHzの短距離レーダーなどを利用する安全運転支援システムの「インテリジェントドライブ」もさらに進化。カメラやレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させ、高度なアルゴリズムで解析して先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出。この情報を活用し、車両が状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする「部分自動運転」を実現しているという。

 全車に標準装備されている純正ナビの「COMANDシステム」は視認性が高い8インチ大型ディスプレイを新たに採用したほか、従来のBluetoothに加えてWi-Fiでのテザリング機能を追加。高速データ通信が可能になり、「COMANDオンライン」での情報検索や目的地周辺の確認などがスピードアップしている。これに加え、オンラインマップである「Googleマップ」と内蔵地図を切り替えて利用できるようになり、目的地検索時には「Googleストリートビュー」を活用して目的地周辺の画像確認もできるようになった。

 このほかにパワートレーンでは、クーペのCLS 550のトランスミッションを新開発の9速AT「9G-TRONIC」に変更。従来の7速ATより多段化したことでなめらかで上質な加速を手に入れるほか、1速から9速までの変速比幅が大きいことによってエンジン回転数を抑制し、エネルギー効率も向上させている。

8インチ大型ディスプレイを採用する純正ナビの「COMANDシステム」は全車標準装備。オンラインのGoogleマップと内蔵地図の切り替え、Wi-Fiでのテザリング機能などに対応した
リアシートがセパレートタイプになるクーペ(写真)は4人乗り、ベンチタイプのシューティングブレークは5人乗りとなる

(編集部:佐久間 秀)