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BMW、2シリーズの新型4人乗りオープンモデル「220i カブリオレ」

クラス唯一のFRレイアウトで約50:50の前後重量配分を実現

2015年4月11日発売

525万円~566万円

 ビー・エム・ダブリューは3月25日、2シリーズの新型コンパクトオープンモデル「220i カブリオレ」を4月11日に発売すると発表した。価格は525万円~566万円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
220i カブリオレ Sport直列4気筒DOHC 2.0リッターツインパワーターボ8速AT2WD(FR)5,250,000円
220i カブリオレ Luxury5,440,000円
220i カブリオレ M Sport5,660,000円

 2008年3月に発売された1シリーズ カブリオレの後継車両となるこのモデルは、2014年2月から販売されている2シリーズ クーペをベースとした4シーターのコンパクトオープン。パワートレーンは最高出力135kW(184PS)/5000rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッターツインパワーターボエンジンと8速スポーツATを組み合わせて採用し、駆動方式はクラスで唯一となる2WD(FR)。ステアリング位置は全車右のみ。

 装備品などに違いによって「Sport」「Luxury」「M Sport」の3グレードをラインアップし、ボディーサイズは「Sport」と「Luxury」が4440×1775×1415mm(全長×全幅×全高)、「M Sport」が4470×1775×1405mm(全長×全幅×全高)となり、ホイールベースの2690mmと車両重量の1620kgは全車で同一というスペック。また、JC08モード燃費は15.8km/Lで、「平成27年度燃費基準+10%」と「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」をともに達成。4月から開始される新エコカー減税によって自動車取得税が40%減税、重量税が75%減税となる。

220i カブリオレ Sport
ウインカー内蔵のドアミラー。ボディー側のベース部分に空力パーツを備える
Sportの装着タイヤは225/45 R17。アルミホイールは「スタースポーク・スタイリング379」
220i カブリオレ Luxury
Luxuryの装着タイヤは205/50 R17だが、展示車にはオプション(13万6000円高)となる245/35 R18サイズのタイヤと「Vスポーク・スタイリング387」アルミホイールを装着
排気口は車両左側に配置
リアコンビネーションランプはL字型のデザイン
Luxuryはキドニーグリルの縦桟やバンパー下部の開口部にシルバー加飾を採用
Sportのフロントマスクではバンパー下部の開口部にシルバー加飾のフィンを設置
ソフトトップはブラックが標準装備。会場には「デビューパッケージ」専用オプションのブラウンソフトトップの装着車も置かれていた
トランク容量は、ソフトトップ展開時(左)が335L、ソフトトップをトランク上部に格納したとき(右)は280Lとなる
直列4気筒DOHC 2.0リッターツインパワーターボエンジンは最高出力135kW(184PS)/5000rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpmを発生。8速スポーツATを介して後輪を駆動させ、0-100km/h加速は7.5秒となる
Sportのインパネ。レザーステアリングは全車標準装備
メーターパネルは大型の2眼式。スピードメーターは260km/hスケール
ステアリングスポークに純正オーディオやハンズフリーフォンの操作スイッチを用意。全車で標準装備するシフト・パドルは右手側がシフトアップ、左手側がシフトダウンになる
パーキングブレーキのレバーをセンターコンソールに設置
8速ATのステップトロニックはシフトセレクターの前後操作でにギヤチェンジ可能
アクセルペダルはオルガン式を採用
Sportのインテリア。標準装備するシートはトラック・クロスで、展示車はオプションのダコタ・レザーシートを装着。シートカラーは写真のコーラル・レッドのほか、茶系のテラとブラックを設定する
ハイグロス・ブラック・トリム/マット・コーラル・レッド・ハイライトのドアトリムを標準採用
Luxuryのインテリア。ダコタ・レザーシートを標準装備し、シートカラーは写真のオイスター/ダーク・オイスター・ハイライトに加え、茶系のテラとブラックの3種類から選択できる
Luxuryのドアトリム。ファインライン・ピュア・ウッド・トリムはオプション品
クラス唯一という4シーター仕様。リアシートの空間もしっかり確保されている
フロントシートは運転席/助手席ともに電動式
後席のシートバックを前方に倒す「スルー・ローディング・システム」でトランクスルーを実現
トランク側から見た「スルー・ローディング・システム」の開口スペース。シートバックのロックを解除するレバーをトランク内の助手席側に設置
センターコンソール後方にリアシート用のエア・アウトレットを設定。リアシートの座面中央にはドリンクホルダーも用意されている
フロントシートの背面にネットポケットがある

 発表当日に東京 丸の内のBMW Group Studioで開催された製品説明会では、ビー・エム・ダブリュー マーケティングディビジョンの清水恵子氏からニューモデルについて解説。清水氏は同社がコンパクトカーのバリエーション拡大を推し進めており、近年で5モデルをすでに市場投入。2000年以降のデータでプレミアムコンパクトセグメントがボディサイズ別のシェアを高めており、今後も右肩上がりの成長が続くという市場予想を紹介。新しい2シリーズのカブリオレが、2008年にデビューしてこれまでに世界で13万台以上を販売したという1シリーズ カブリオレの後継モデルになると語った。

 また、「サイズを拡大して、デザインや走行性能、テクノロジーを革新。さらに魅力を高めた2シリーズ カブリオレは、美しいデザインと革新的なテクノロジーによる高次元のドライビングダイナミクス、高い安全性や機能性を備えており、プレミアムコンパクトセグメントにおける唯一のオープントップモデルです」と清水氏は語っている。

ビー・エム・ダブリュー マーケティングディビジョン 清水恵子氏
2シリーズ カブリオレは、累計で13万台以上を販売したという1シリーズ カブリオレの後継モデル
ニューモデルのプロダクト・ハイライト。エレガントで美しい外観、理想的な前後重量配分によるハンドリング、ADASなどの充実した装備品といった3点を紹介
1シリーズ カブリオレから全長が70mm、全幅が25mm、全高が20mm、ホイールベースが30mm拡大している
電動のフルオートマチック・ソフトトップは、車両中央のボタン操作1つで20秒で開閉動作を完了。50km/hまで操作可能となっており、気軽にオープンエアドライブが楽しめる
トランク容量は、1シリーズ カブリオレからルーフを閉じた状態で30L、ルーフを開けた状態で20L拡大した
フルオートマチック・ソフトトップの開閉シーン
前後のタイヤにバランスよく荷重がかかる約50:50の前後重量配分が、機敏なハンドリングと最適なトラクションを実現
スポーティなハンドリングを手に入れるべく、車両のフロント側のボディー剛性を20%高めているとのこと
1シリーズの120i カブリオレから最高出力を8%、最大トルクを29%高めたほか、燃費も23%向上させている
高効率な8速ATも燃費向上に貢献。俊敏な加速性能とクルージングによる燃料消費の抑制を両立させる
フロントバンパーのタイヤ前方に開口部を設け、フロントタイヤ横の乱流発生を抑制して空力性能を高める「エア・カーテン」を1シリーズ カブリオレから踏襲。そのほか各種パワートレーン制御とも合わせて燃費を高めている
車内装備もプレミアムコンパクトらしく充実しており、BMWモデルでおなじみとなったiDriveのナビゲーション&コントローラー、ハンズフリーフォンなどを全車標準装備
iDriveコントローラーは上部を指先などで操作できるタッチ・パッドタイプ
インパネ中央上部に8.8インチのワイド・コントロール・ディスプレイを装着
フロントウインドーに設置するカメラで車両前方の状態を把握する「ドライビング・アシスト」を採用。ステアリングを振動させて問題を知らせる「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、約10km/h~60km/hで走行中にほかの車両や歩行者などとの衝突を回避・被害軽減する「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などを持つ
ステアリングの右側下に「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」などのON/PFFスイッチを設定

(編集部:佐久間 秀)