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9月と10月は「自動車点検整備推進運動」の強化月間。Webを中心に啓発活動を展開

女性や若者に点検整備の重要性を知ってもらいたい

2015年9月1日開催

 国土交通省と自動車点検整備推進協議会は9月1日、9月と10月の2カ月間を「自動車点検整備推進運動」の強化月間として、インターネットなどを通じて日常点検や定期点検整備の重要性について啓発活動を展開していくと発表した。

国土交通省 自動車局 整備課 板崎龍介課長

 同日、記者会見が開かれ、国土交通省 自動車局 整備課 板崎龍介課長が挨拶して「自動車は便利で国民の生活に欠かせないものでありますが、事故や公害といった負の面もあります。年々、交通事故による死者数は減ってきていますが、1年間で約70万人の死傷者があり、そういった被害を減らすためにも点検整備が大事」と述べた。

 加えて、板崎課長は「近年、大型車のタイヤの脱輪なども増えています。大型車のタイヤは1本100kgもあり、人に当たってしまうと悲惨な結果となります。道路運送車両法にも、自動車のユーザーは点検整備をしてクルマを安全な状態に保たなければならないという義務があり、点検整備をすることはユーザーの義務であることを皆様に知っていただきたい」と話した。

 今回、2015年度の「自動車点検整備推進運動」における重点事項としては、「点検整備の必要性」「大型車に対する具体的な点検方法」「きちんと整備することで環境保全につなげる“エコ整備”」の啓発が挙げられた。

 板崎課長は「これまでうまく伝わっていない、女性や10代~30代の若い方、クルマを長期保有されているユーザーなどを集中的に、多くの方に点検整備の重要性を知っていただきたい」と、この活動の狙いを話した。

 会場では、女優の清野由佳理さんが登場して、検索サイトやSNSなどインターネットで展開されるプロモーションを体験する一人芝居を披露して、同活動の取り組みを紹介。

 清野さんは、2014年に展開された「Peeping Life×自動車点検整備推進運動」のアニメーションに登場するバカップル“まちゃひこ”と“ゆきぴょん”で、ゆきぴょん役の声優を務めて同運動に参加していたが、清野さんは「こうやって楽しいアニメーションで、少しでも多く方に自動車点検を知ってもらい意識してもらえると、私もゆきぴょんの役をやっていて世の中の役に立てるんだなとすごく嬉しく思います」と感想を話した。

女優の清野由佳理さんが登場してWebで展開される啓発活動を体験
Peeping Life × 自動車点検整備推進運動
Webで展開する活動について船井総研の大山広倫氏が登壇。検索サイトやSNSなど1日に何度も目に触れる機会を設ける広告展開をすることで、効果的に自動車点検整備推進運動の認知拡大を目指す方針が示された
フォトセッション
定期点検動画「教えて☆てんけんくん」

(編集部:椿山和雄)