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スバル、東京モーターショー2015で「ヴィジヴ フューチャー コンセプト」「インプレッサ 5-DOOR コンセプト」を世界初公開
WRX STIのSTIコンプリートカー「S207」、WRX S4限定車「スポルヴィータ」など10台を展示
(2015/10/7 11:00)
- 2015年10月7日発表
スバル(富士重工業)は、10月29日~11月8日(プレスデー:10月28日~29日、プレビューデー:10月29日、一般公開日:10月30日~11月8日)の期間に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催する「第44回東京モーターショー2015」の出展概要を発表した。
今回の東京モーターショーでは、スバルの将来ビジョンを具現化した「SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT」(スバル ヴィジヴ フューチャー コンセプト)と、次期インプレッサのデザインスタディモデル「IMPREZA 5-DOOR CONCEPT」(インプレッサ ファイブドア コンセプト)という2台のコンセプトモデルを世界初公開する。このほか、10月28日に発表を予定するWRX STIのSTIコンプリートカー「S207」や、WRX S4に500台限定で設定する特別仕様車「SporVita」(スポルヴィータ)など10台を参考出品する。
高速道路での自動運転や全方位での衝突回避を実現する「スバル ヴィジヴ フューチャー コンセプト」
世界初公開されるスバル ヴィジヴ フューチャー コンセプトのテーマは「ワクワク」。スバル車を持つことでユーザーの生活が便利に、おもしろくなるといったワクワクするようなストーリーを紹介するために製作された車両で、「スバルらしいデザイン」「スバルらしい安全と自動運転」「スバルらしい環境対応の方向性」という3点を訴求要素としている。
デザインでは、スバルのデザインフィロソフィーである「ダイナミック&ソリッド」を内外装で表現。外観では力強いソリッドボディーとして、張り出したフェンダーと硬質な面質によって「どこにでも行けるAWD性能」を表現。内装ではセンターからシンメトリカルに広がる躍動感あるモチーフを用い、力強い骨格による安心感とドライビングへの期待感を表現。色遣いはベージュと黒を基本に、アクセントカラーとしてオレンジを使ってアクティブなライフスタイルを想起させるものとしている。
パワートレーンでは「セグメントトップの正味熱効率を実現する」という小型・軽量な次世代直噴ダウンサイジングターボエンジンを車両フロント部分に搭載し、XV ハイブリッドで市場導入したシステムを全面的に進化させた次世代ハイブリッドシステムを設定。これに加え、リアアクスル同軸上にシングルモーターを配置して、プロペラシャフトを使うことなく4輪を駆動させる「シンメトリカルモーターAWD」を構築。力強さを感じさせる内外装に見合った走破性や走りの楽しさを持たせつつ、燃費性能も高次元で両立することを目指している。また、シンメトリカルモーターAWDではコーナーリング時にリアタイヤの駆動力を高め、ベクタリング作用を使って運動性能を高める。
このほか、ステレオカメラを使った先進運転支援システム「アイサイト」をさらに進化させ、「V2X」(車車間通信、路車間通信)やテレマティクス技術を融合。車両の四隅にレーダーを配置する「全方位レーダー」やテレマティクスで手に入れる高精度地図データ、V2Xによる相互通信などを活用して自車の周辺状況を把握。高速道路での自動運転、自宅や商業施設などの駐車場での自動駐車、右左折時などを含む全方位に対しての衝突回避などを実現する。
新中期経営ビジョン「際立とう 2020」発表後の第1弾モデル「インプレッサ ファイブドア コンセプト」
もう1台の世界初公開となる車両はインプレッサ 5-DOOR コンセプト。2014年5月に発表した新中期経営ビジョン「際立とう 2020」の公開後に一新される第1弾モデルとなる次期「インプレッサ」のデザインをイメージして、5ドア車両のデザインコンセプトとして公開される。
デザインフィロソフィー「ダイナミック&ソリッド」を本格採用した車両となり、スポーティさや先進性によってドライビングに対する期待感を向上させ、安心感を高める機能価値を凝縮。前後を絞り込むボディー造形と軽快な走りを予感させるフェンダー造形を採用し、徹底した空力処理を施すことで、クラスを超えた価値を表現するデザインになっているという。
イタリアの老舗革メーカーとコラボした専用内装で“大人のスポーツセダン”を演出する「WRX S4 スポルヴィータ」
10月28日に発表を予定するWRX S4 スポルヴィータは、イタリア語の「Sportiva(スポーツ)」「Vita(人生)」を組み合わせた名前を持つ500台限定の特別仕様車。外観では特別設定する「ラピスブルー・パール」のボディーの要所をシルバーアクセントで彩り、インテリアにはイタリアの老舗革メーカー「マリオレヴィ」とのコラボレーションによる専用本革シートを用意。
日本メーカーとして国内初採用するマリオレヴィの本革シートカバーは、タンカラーを大胆に配してWRX S4のインテリアを大きくイメージチェンジ。これに合わせ、ステアリングやシフトブーツ、アームレスト類などもタンカラーに変更。また、インパネ加飾やドアトリムスイッチなどはツヤのあるブラック塗装として、上質でエモーショナルな室内空間を演出している。このほかにも、通常はオプション設定となっている245/40 R18サイズのハイグリップタイヤ、安全装備のアドバンスドセイフティパッケージなどを標準装備して走行性能を充実。WRX S4が持つ個性を強調した“大人のスポーツセダン”として仕上げられている。
これらのほかにもスバルブースでは、レガシィ B4をベースとしたスポルヴィータ仕様のコンセプトモデルとなる「レガシィ B4 スポルヴィータ」、STIが手がけるWRX STIのコンプリートカーである「S207」などをはじめ、SUPER GTで活躍している「SUBARU BRZ GT300」、大幅改良を受けての発売を待つ「フォレスター」「XV」といった市販モデルなど計10台を展示する。