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ちょっと写真で見る スバル「XV ハイブリッド 日本仕様 プロトタイプ」

ボディーサイズはガソリンモデルと同一となるXV ハイブリッド

 4月18日に日本仕様のプロトタイプが公開されたスバル(富士重工業)初のハイブリッド車「XV ハイブリッド」。その技術的な概要などは関連記事でお届けしたとおり。本記事では、ちょっと写真で見ると題して、各部写真をお届けする。

 なお、写真は日本仕様のプロトタイプとなっており、初夏と発表された市販時には変更点が生ずる可能性がある。また、先進安全技術「EyeSight(アイサイト)」非搭載車となる。

 XV ハイブリッドのボディーサイズは4450×1780×1550mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2600mm。エンジンは、最高出力110kW(150PS)/6000rpm、最大トルク196Nm(20.0kgm)/4200rpmとパワースペックは変わらないもののハイブリッドに最適化された水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターエンジンを搭載する。FB20ベースとなるが、ハイブリッド最適化エンジンの型番は未発表であった。

 モーターは、最高出力10kW、最大トルク65Nm。ガソリンエンジンとモーターのトルクをハイブリッド用エクストロニックCVTで制御。アクティブトルクスプリットAWD機構を持つ4WDシステムで、前後輪にトルク配分を行う。搭載バッテリーはパナソニック製のニッケル水素電池0,6kWh。燃費はJC08モード20.0km/Lを達成し、重量税・取得税は免税になる。なお、ハイブリッド化により、車重は120kg増加したものの、モーターのトルクをアシストトルクとして使用することで、2.5リッターエンジン以上のトルク感を得られていると言う。

【お詫びと訂正】記事初出時、車重は1470kgから1590kgへ120kg増加と記載しましたが、この重量はいずれも燃費計測に用いるIW(イナーシャウエイト)クラスになります。一般的に車重(乾燥重量)はIWより軽くなるため、現在未公開のXVハイブリッドの車重は1590kg以下になると思われます。ガソリンモデルとの車重差は120kgです。

ボディーカラーはハイブリッド専用色のプラズマグリーンパール
ハイブリッド用に最適化されたFB20エンジン。FB20HVという型番にでもなるのだろうか?
エンジンカバーに「HYBRID」の文字が刻まれる
エンジンカバー下には、XV ハイブリッド用に追加されたベルトテンショナー「DTR」が見える
エンジンフード裏には、従来車と異なる遮音材が取り付けられている。より静音性に配慮したものだ
エンジンルーム両側に1つずつ鉛バッテリーを搭載。右の55D23L鉛バッテリーは、ガソリン車と同様に通常使用する電力を供給
左の鉛バッテリーは、エンジン再始動用に用いるISS(アイドリングストップシステム)用N55R鉛バッテリー。通常タイプの鉛バッテリーより過酷な充放電サイクルに対応する
ガソリン車同等の容量を持つラゲッジルーム。フルフラットになる
カバーをめくると、バッテリーユニットの保護部が現れる
ラゲッジルームに下に三角表示板や、ちょっとした小物が収納可能なスペースが用意されている
ヘッドライトの点灯パターン。ハイブリッド車のクリアランスランプは、ホワイトバルブを採用し、インナーレンズがブルーカラーになった
リアコンビランプは、アウターレンズにクリアを採用。ストップランプにはLEDを採用した
新デザインの17インチアルミホイール。タイヤサイズは225/55 R17
タイヤはヨコハマタイヤ(横浜ゴム)の低燃費タイヤ「BluEarth E70」を装着。ハイブリッド車用の高荷重対応設計となっている。標準装着タイヤはこの1種類
BluEarth E70のトレッドパターン
シート中央部の素材は、シルバーのアルカンターラ。ハイブリッド車用の特別装備
パンク修理キットは、助手席下に装備。ラゲッジルームの容量を稼ぐためと思われる
コクピットまわり
ハイブリッド専用のブルーメーターパネル
MFDに加わった、エネルギーモニター
FUEL SAVE画面もハイブリッド用に変更された
ステアリングに用意されるオートクルーズ関連のスイッチ。EyeSight非装備車のため、ハイブリッド協調制御用の「ECO-C」スイッチがない
エアコンダイヤルがシルバーリングとなった
セレクトレバー、マニュアルモードを用意
エンジンスタートスイッチもハイブリッド専用カラーに。CVTの油圧を立ち上げる関係で、スタートスイッチを押すと、エンジンはかかる
ハイブリッド車になって装備されたアンダーパネル。欧州仕様のXVでも装備されていたが、ハイブリッド車用に作り直してある

(編集部:谷川 潔/Photo:高橋 学)