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写真で見る 三菱自動車「アウトランダーPHEV」
(2015/6/18 13:00)
三菱自動車工業「アウトランダーPHEV」は、アウトランダーをベースにしたプラグインハイブリッドモデル。直列4気筒2.0リッターのMIVECガソリンエンジンに加え、フロントとリアにそれぞれ最大出力60kWの電気モーターを搭載。エンジンとモーターを組み合わせた4WDシステムを採用しているのが特長だ。
同車は2014年4月にも質感向上を目指した“一部改良”が行われており、今回の改良はそれに続くもので、前回と同じくベースそのものは従来モデルから変わっていない。だが、発表資料などではあえて“新型”と表記している。というのは、フロントデザインを一新するだけにとどまらず、インテリアはもちろんパワートレーンやボディー、さらにはシャシーまで手が入れられているからだ。
これまでのフロントデザインは、丸みを帯びた“ふわっと”した癖がなく優しい印象を与えるものだった。だが、ユーザーがアウトランダーPHEVに求めていたのはSUVらしい力強さ。前述した一部改良でもバンパーデザインの変更を行っているものの、まだまだ物足りなさが残る内容だった。そこで同社は大規模なデザイン変更に着手、2014年のパリショーにおいてフェイスリフトを行った「アウトランダーPHEV Concept-S」を発表した。その市販バージョンとなるのが、今回の新型というわけだ。
一新されたフロントフェイスは歴代「パジェロ」のデザインを継承・進化させた「Dynamic Shield」の考え方を元に、スマートさとともに存在感のあるデザインを採用。さらにLEDヘッドライトや専用形状のバンパーエクステンション、フロント&リアにはスキッドプレート状のカバーも装着されるなど、随所にSUVらしいダイナミックさを感じさせるエッセンスが加味されている。
インテリアにも手が加えられた。特に大きく変わったのがドアトリムやシート表皮といった手が触れて、目に見える部分。ステッチやシートのパイピング、ブラックウッド調の加飾なども追加や変更が行われており、見た目にも相当に上質な印象を感じさせるものとなった。
そのほかボディー剛性の強化やショックアブソーバーシリンダーの大径化などによる操縦性、乗り心地の向上。吸音材や遮音材、制振材など30点余りのパーツの追加による静粛性の向上、プラグインハイブリッドEV制御の最適化などによる燃費や走行性の向上といった改良も行われている。
グレード構成は「M」「G Safety Package」「G Navi Package」「G Premium Package」の4タイプ。価格は順に359万6400円、388万2600円、423万3600円、459万円。発売は7月9日から。なお、ガソリン車も同時に変更が加えられており、こちらはひと足早く6月18日から発売される。