まるも亜希子の「寄り道日和」

入場無料の「プレミアムワールド・モーターフェア」から生配信

ツインメッセ静岡の南館で開催された、「プレミアムワールド・モーターフェア」は10周年を迎え、梅宮アンナさんや蝶野正洋さんという豪華ゲストのトークショーなど、盛り沢山の内容で楽しませてくれました。中にはお値段8000万円という、超レアモデルも展示されていて、そうしたプレミアムカーが間近で見られる機会がもっともっとたくさんあるといいなぁと感じた次第です

 今年で10周年を迎えた「プレミアムワールド・モーターフェア」が、10月16日~17日にツインメッセ静岡で開催されまして、いつにも増して豪華なゲストやブースが盛り沢山だったんですが、光栄なことに私もそのお仲間に入れていただくことができました。なんと、16日の11時と15時の2回、会場から吉田由美さんと2人でYouTube「クルマ業界女子部チャンネル」の生配信をするという大役を仰せつかったのでございます!

 朝一番で会場に到着すると、すでにそこは魅惑のプレミアムカーたちが所狭しと並ぶ、非日常空間。フェラーリやランボルギーニ、マセラティにメルセデス・ベンツと、11ブランドから50台以上が一堂に会する圧巻の光景となっていました。昨今、東京モーターショーですら出展されない輸入ブランドが多い中、こんなにもよりどりみどりで、入場無料で見放題、写真も撮り放題、ドアを開けて室内に座ってみることもできちゃうイベントは、なかなか珍しいんじゃないでしょうか。

 しかも今回、私たちも初めて実車を見るというほど超注目のニューモデル、BMW「iX」が展示されていてビックリ! 本社から専門のスタッフも来場し、iXのすべてを余すところなく解説してくれるというのも贅沢です。もちろん、私たちもアレコレと根掘り葉掘り聞いてしまい、すっかりiXの虜に(笑)。なんだか得した気分でした。

こうしたイベントで公開されるのは、東京に続いて2カ所目だったというBMW iX。現在、プレオーダー受付中のBMWの新しい電気自動車です。お客さんがひっきりなしにドアを開けて乗り込んだり、写真を撮ったりと大人気。私も実車を目にするのは初めてだったので、内外装から充電のことまでいろんなヒミツを根掘り葉掘り聞いてしまいました

 さて、肝心の生配信はまず、11時からの回で会場の約半分をまわることに。ブラブラとブースを見ながら、私たちが気になるモデルや業界的に注目のモデルのよもやま話をご紹介するのに加えて、スーパーカーやクラシックカーの知識は業界随一ではないかと尊敬している、モータージャーナリストの嶋田智之さんも飛び入りで(というより強引に引っ張り込んで)参加してくださり、ワイワイガヤガヤと会場を練り歩いていきました。

 途中、ブースのスタッフさんにもコメントをいただこうと思っていたのですが、ちょうど熱心なお客さまのご対応をされていて、「今はダメです」と目線で合図されたり(笑)、たまたまブースを留守にしていたりと、生配信ならではのドタバタもありつつで、臨場感たっぷりのレポートになったのではと思います。

 そして15時からの回では、直前にトークショーを行なっていた梅宮アンナさんが、そのまま会場であちこちのクルマを見ていらしたので、私たちはここぞとばかり、生配信中に突撃取材を決行! ランドローバーから降りてきた梅宮さんをキャッチして、お話をさせていただいちゃいました。梅宮さんは18歳くらいのころにはジムカーナをやっていたくらい、クルマが大好きだそうで、すごくクルマに詳しいんです。私が「クルマを運転する男性で好きな仕草はありますか?」といきなり女子トークを振ってしまっても、とても気さくに答えてくださって大感激。梅宮さんの回答は生配信のアーカイブに残っていますので、よかったら見てみてくださいね。

 こうして会場をくまなくまわり、印象的だったのはやはりSUVの多さ。ご家族連れのお客さんが多かったこともあるのか、SUVはひっきりなしに内外装をチェックする姿が途切れないのです。今回、EVコーナーができていたのですが、そこに展示されていたのもiXをはじめ「I-PACE」「EQA」「XC60」のプラグインハイブリッドと、圧倒的にSUVが多いことにも改めて気付かされました。

 また、このプレミアムワールド・モーターフェアでは、クルマのブースのほかにも、グルメや雑貨、インテリアなどのブースがあり、世界各国を旅するような気分になれたのも印象的でした。もちろん、地元静岡で人気のグルメなどもあり、特に驚いたのは静岡県内のいろんなところに出没するという、ピザ窯を積んでいるキッチンカー! 大きなブルーの車体に描かれた「空飛ぶクジラ」が目印で、サイドウインドウから見える赤々と燃える炎を見てもう、思わず声をかけずにいられませんでした。「中にいて暑くないんですか?」と(笑)。よくぞ聞いてくれたとばかりに、すかさず「暑いですよ~! 夏なんて50度くらいになるんです~」とのお答え。しかも、ピザ窯だけで重さが1tもあるというからすごいですよね。今回は残念ながら、お弁当を食べちゃったあとだったのでイタリアンコーヒーだけいただきましたが、香りもよく苦味と酸味がちょうどバランスよくてとても美味しいコーヒーでした! 今度遭遇した時には、ぜひ焼きたてピザをいただきたいです。

見てください、窓ガラス越しに見える、赤々と燃えているピザ窯の炎! 思わず目が釘付けになってしまったのが、このブルーのキッチンカー「LA BALENA VOLANTE~空飛ぶクジラ~」です。注文すると、その場でピザ窯に入れて焼き立てを出してくれるという、なんとも贅沢な「走るピッツェリア」。静岡県内に出没するそうなので、ぜひFacebookやインスタグラムで日時や場所をチェックしてみてくださいね。私も次回は絶対、焼き立てピザをいただきたいです!

 そんなこんなで私たちは、10時~17時までのイベントをすっかり満喫。見れば、同じように最初から最後まで会場にいるお客さんもたくさんいて、クルマ好きたちの憩いの場にもなっているのがうれしいところでした。2021年はオートサロンもモーターショーも中止になってしまい、なかなかこうしたイベントが少なかったので、久しぶりに「やっぱりクルマのイベントは楽しいな」と実感。これから徐々に、またイベントが増えてくれることを願うばかりです。

静岡といえば「お茶」とイメージする人も多いと思いますが、今回ブースで見つけたのは想像を超えるお茶でした。創業明治35年という高柳製茶が特許出願中だという、プレミアムペットボトル「牧之原の雫茶」。なんとお値段、化粧箱入りの3本セットで2700円なり! ヒェ~ッ。もったいなくてまだ飾ってありますが、かなり美味しいと評判です。そして、とろけるような柔らかさと自然な甘味にハマる人続出という高級食パン、「やさしく無理して」も静岡で大人気なんだそう。こちらはさっそくいただきましたが、確かにほんのりと口の中に広がる甘さと、ふわふわな食感は病みつきになりそう……。プレーンの「ソフトリー」で2斤880円となっています。最新の静岡グルメ、すごいですね
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Zなど。 現在は新型のスバル・レヴォーグとメルセデス・ベンツVクラス。