まるも亜希子の「寄り道日和」

お値段4000万円超え! ランボルギーニ「ウラカンSTO」に荷物が置けるかチェック!

まさに公道を走れるレーシングカー、ランボルギーニ・ウラカンSTOに試乗することができました。「STO」は、Super Trofeo Omologataの頭文字。怖くて開けられませんでしたが(笑)、フロントのボンネットはガラス側から前に開くタイプで、あの往年のスーパーカー「ミウラ」をモチーフにデザインされているんだそう

 2月に入って、「なんかいつもより輸入車の記事が多いかな?」と感じている皆さんはスルドイです。2021年はコロナ禍により中止となってしまいましたが、もう長いこと毎年2月1週目にはJAIAという、輸入車が一堂に会する大試乗会が開催され、多くのメディアやジャーナリストたちが参加しているので、必然的にアップされる記事も増えるというわけなのです。

 それぞれのブランドが今回の推しモデルをズラリそろえてくれて、60台以上の中から事前申し込みで好きなモデルに試乗できるのですが、申し込みが集中すると第2希望、第3希望のモデルになることも。なのでいつも、試乗車が決定するまでドキドキでお知らせを待っています。

 そんな中、今回ものすごく貴重なモデルを引き当てることに成功! それはもう、おそらくここで乗っておかないと、このあと一生乗るチャンスはなくなってしまいそうな、ランボルギーニ・ウラカンSTO! そうです、バイクでいうところのレーサーレプリカのような、ナンバーが付いているけど中身はほぼほぼレーシングマシン、といえるモデルです。技術的には競技用マシンであるウラカン スーパートロフェオの公道走行が認められたものという位置付け。外観からして、カーボン製の大型リアウイングが付いているどころか、リアにまわったらテールパイプが丸見えだったり、思わぬところにエアインテークがバリバリ入っていたりと、ただならぬ迫力なんです。

リアから見ると、ほとんどがスケスケ。テールランプかと思いきや、大きく穴が空いて中の排気パイプが手で触れるほど丸見えになっています。大型リアウイングの向こうには、V10エンジンが納められているリアフードがあります

 さぞやアクセルをベタ踏みしたらものすごいことに……と想像してしまいますが、なんたってJAIAは一般道での試乗。どれだけパワーがあろうと、最高速が出ようと、「ちょっとそこまで」的なノリで試乗する感覚です。

 ということで、今回は吉田由美さんと2人で参加したので、まずチェックしたのは荷物が置けるかどうか(笑)。フロントボンネットの内部にあったはずのトランクルームは廃止され、代わりにエアを流すダクトが組み込まれているとのことで、さぁ困ったと思ったんですが、室内をよく見てみると、シートの後ろに文庫本が置ける程度の棚のようなスペースがあり、そこに私のバッグは収まりました! そして座ってみるとシートをかなり前にスライドすることになったので、シートの後ろにも荷物を置けて荷物問題は解決。スーパーで買い物した荷物を置くのは厳しいので、助手席の人が抱えることになると思いますが、2人乗りの場合はホンダ「S660」よりは荷物が運べるのではと思います。

 驚いたのはシートの座り心地がとてもいいこと。ほぼ競技用というとゴツゴツしたバケットシートを想像していたのですが、カーボンのスポーツシートは表皮がアルカンターラなので、肌触りがよく太ももから膝裏にかけてのカーブがちょうどいい感じにフィットして、足までしっかりホールドしてくれている感覚でした。確かに、軽く250km/hオーバーの速度域にいくわけですから、そのくらいのホールド性がないと不安かもしれないですね。

 そして、リアに搭載される5.2リッターのV10の自然吸気エンジンを目覚めさせると、空気の振動とともにフォオーンといい音色が響き渡りました。これぞリアル、これぞ内燃機関の醍醐味。もしサーキットなら、0-100km/h加速がわずか3秒という怒涛のダッシュを試すところでしょうが、一般道なのでソロソロと走り出します。もちろん乗り心地は乗用車に比べたら硬く、低く、ノイズも遠慮なしに室内に入り込んでくるのですが、50km/hくらいに達したところでクルージングしていると、不思議な何か、目に見えないもののチカラで路面に吸い付いているような感覚が、ステアリングなどからかすかに伝わってくる気がしました。安定感バツグンです。後方視界がほとんどないのだけが、一般道を走る時にツラい点ですが、あとは思ったよりずっと、走りやすいところが意外でした。

 最後に気になるお値段は……、ヒョエーっとのけぞってしまう4125万円から。試乗したモデルはオプションがたっぷり付いていて、実に5700万円オーバーとなっておりました~~。いやほんと、試乗できてラッキーでした。今後、ランボルギーニも電動化への道を歩んでいくのかと思うと、内燃機関が長い年月をかけてたどり着いた究極のドライビングプレジャーが、ここに詰まっているのかもしれないですね。

市販されたランボルギーニモデルとして初めて、ピレリ以外のタイヤが装着されたというのもトピック。なんと、専用開発されたというブリヂストン・ポテンザスポーツが足元を飾っておりました。一般道でもそれほど不快な乗り心地ではなかったのは、このタイヤの恩恵もあるのでしょうか
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Zなど。 現在は新型のスバル・レヴォーグとメルセデス・ベンツVクラス。