イタリアで暮らす友人と観た「メディア4耐」

2022年12月に開催された「第33回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」で優勝したのは、夫が参加するTipoチーム。ゴール後に、ドライバーズシートに座ってみた友人は、「背の高い人はどうやって前を見ているの？」と素朴な疑問（笑）。自分の愛車とちがって助手席がなくロールバーが入っている様子も、興味津々だっだようです

　新年も5日となりました！　そろそろ、お正月ののんびりモードから通常運転に戻らなきゃなぁと思っているところですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか？

　今年、今からすごく楽しみにしていることが1つありまして、ずっとイタリアで暮らしている友人が、日本にある実家をシェアハウスにリノベーション中で、それが7月ころに完成するというのです。友人はそこを拠点に、日本へ行きたいイタリア人と日本の架け橋になるような仕事をしたいということで、何か私もお手伝いできたらいいなと思っています。

　とくに、友人のご主人はイタリア人で、ものすごくクルマ好き。以前、このコラムでもご紹介したことがあるのですが、マツダ・ロードスター（ND）をイタリアで購入して、大事に乗っています。日本にきた時には、夫のユーノス・ロードスター（NA）に試乗させてあげたり、広島までマツダの工場見学に行ったりと、日本ならではのクルマ趣味を楽しんでいるのです。もしかすると、これから友人のシェアハウスを訪れるイタリア人の中にも、日本車好きな人がいるかもしれないので、うちにあるクルマでよければ乗せてあげたり、もしレースを見に行きたいという人がいれば案内してあげたり、なにか日本とイタリアのクルマ好きたちが交流を持てるような場ができたらいいなと、漠然と夢を描いています。

　実は2022年12月に筑波サーキットで開催された、ロードスター・メディア対抗4時間耐久レースに、ちょうどタイミングよく日本を訪れていた友人たちを呼ぶことができました。自分がイタリアで乗っている愛車が、20台以上もレーシングカーとして並び、サーキットで熱いバトルを繰り広げている光景に、友人のご主人は大興奮。しかも、うちの夫がドライバーとして参戦していたTipoチームは優勝争いをしてるとあって、とても楽しんでくれました。

　またこのメディア4耐は、開催する数ヶ月前から毎月リモートで参加チームの代表者とマツダとが協議を重ね、日本のクルマ文化を盛り上げるための意義あるものにしていこう、という取り組みが行なわれてきました。そのため、マツダとメディアとが協力して来場者とのふれあいタイムを設けたり、同乗試乗会が行なわれたり、優勝チーム予想クイズをやったりして、いろんな人がレースを楽しめるような工夫があったのです。ピットにトヨタのMIRAIや三菱自動車・アウトランダーPHEVを置いて、電源をそこから供給しているチームがあったりして、友人はそんなところもバシバシと写真を撮って、面白がっていました。

サーキットもアウトドアなので、大容量バッテリを積んだクルマたちは電源として大活躍。リニューアルした誌面を来場者にPRするブースを作ったり、各メディアが趣向を凝らしてお客さんを楽しませていました

こちらは燃料電池車のMIRAIを電源として使っていたチーム。昔はそれこそ、コンロでお湯を沸かしたりカレーを煮込んだりしていたものですが、近年はサーキットのピット内が火気厳禁となっているので、こうした電動車両たちを使って電気ポットでお湯を沸かしたり、暖房器具を使ったりしているチームも増えてきました

　きっと私たち日本人には当たり前の光景でも、外国人から見ると珍しいこともたくさんあると思うので、もっともっと、いろんな人たちに日本のクルマやイベントなどを見てもらえたらいいなと思います。今年はそんなことを頭に入れつつ、自分自身も楽しんで仕事をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！