まるも亜希子の「寄り道日和」
私のくいしん坊!が止まらない
2023年7月27日 00:00
このところすっかりお出かけしやすくなって、がぜん、私の食いしん坊虫が大暴走しはじめています。コロナ禍でずっと、自炊とテイクアウトを続けてきた反動が出てますね、完全に。とくに、ドライブの途中で美味しいお店に立ち寄るのは、何よりのご褒美。お肉も好きですが、海のそばでいただく海鮮という、雰囲気までひっくるめたご馳走を探し、いいものを探し当てた時の満足感といったら!
今回、私の中ではそんな「海鮮&スイーツの東西対決」的な大満足グルメを見つけちゃいました。東西対決といっても、東京都を挟んで西は静岡、東は千葉、というスケールの小ささでスミマセン(笑)。
まず西で見つけたのは、「海鮮丼が食べたい!」とフラリ立ち寄った、日本有数の規模を誇る静岡県の沼津港にて。ここは何軒もの海産物屋さん、食事処、お茶屋さんなどのお店がズラリと並んでいて、あちこちから呼び込みの声がかかり、活気がありますね。海鮮丼のお店もたくさんあったのですが、その中で鼻をきかせて入ったのが、表通りからは奥まった路地裏で隠れ家的に営業していた、「いなろ食堂」。沼津飲食店街のお店では珍しい、食事もデザートもコーヒーも休憩も、オールインワンで楽しめるお店というコンセプトだそうで、1F・テラス席はペット同伴もOKとなっていました。観光や買い物に疲れたら、ここでゆったりと座って休んでほしいという願いが込められているのだとか。
たくさんのメニューがあって悩むなか、選んだのは本日のオススメという海鮮丼。出てきて目を見張ったのが、なんと14種類もの海鮮がズラリとご飯を覆っていたこと。店員さんが1つずつ説明してくれたのですが、とても覚えきれない(笑)。でもどれも、しっかりと脂がのっていて食感もよく、ほんのりとしたお米の甘みとよくあって、あっという間にペロリとたいらげてしまったのでした。駐車場は、沼津港にいくつかあるコインパーキングを利用してくださいね。
さて、お次は東、千葉県が誇る海辺の町といえば、九十九里です。実は九十九里は、水温や塩分濃度が最適な黒潮が流れ込んでおり、餌になるプランクトンも豊富で絶好のイワシの漁場。そのため江戸時代から「イワシの町」として栄えてきたのだそう。それを聞いたら、絶対にイワシが食べたい! ということで地元の人に教えてもらったのが、「お食事処まるに」です。片貝海岸の目と鼻の先にあるので、海沿いをドライブしたあとに立ち寄れるのがまずいいですよね。
そして店内には有名人の色紙がズラリとあって期待が高まりますが、チョイスしたイワシの刺身定食はもう、厚みのあるイワシの切り身がテッカテカに脂がのってて、噛むとジュワッと口の中に広がるよう。どんどんご飯がすすんじゃいます。テーブルの上には焼き網もあるので、千葉県発祥だというホンビノス貝や、ホタテ、ハマグリなどその時のお好みで浜焼きも楽しめますよ。無料駐車場もあります。
では、食後のお楽しみ、スイーツ東西対決! 西は同じく沼津港で見つけた、深海スイーツという謎の響き。ここは深海をモチーフにしたスイーツ専門店で、見れば青いプリンに青いモンブラン、青いソフトクリーム!? これは一度試してみなければと、深海モンブランと深海ソフトをオーダーしてみました。見た目はちょっと……斬新なのですが、素材にこだわって職人が丁寧に作るというだけあって、お味の方はちゃんとモンブラン。細くウネウネとした食感が新感覚で、みんなでワイワイ言いながら食べたいスイーツです。
そして東のスイーツは、千葉県の富津で見つけました。和菓子工房・野口製菓ですぐに売り切れてしまうほど人気の「バカ最中(もなか)」。貝の形をした皮から、ビヨーンとベロが伸びているようなユニークな最中なんです。富津はバカ貝の集積地だということで、このような遊び心あふれる最中ができたそうなのですが、甘さのちょうどいいあんこのお味と、求肥でできているベロの部分の柔らかい食感のハーモニーがクセになるんです。夏の間はかき氷も人気で、店先のテントの下で休みながらいただけます。
私はあまりの美味しさにバカ最中を再び買いに行ったところ、すでに売り切れで、仕方なくレーズンサンドを購入してみたら、これまたものすごく美味しくてファンになっちゃいました。和菓子好きさんだけでなく、洋菓子好きさんにもオススメです。
いや〜、思い出していたらまた食べたくなるものばかり。グルメとの出会いを求めて、この夏もあちこち走り回りたいと思います。
【お詫びと訂正】記事初出時、「いなろ食堂」の地名に誤りがありました、お詫びして訂正させていただきます。