まるも亜希子の「寄り道日和」
クルマとともに進化する調光機能
2023年7月20日 00:00
現行型のハリアーに世界で初めて採用された調光パノラマルーフが、レクサス初のBEV専用モデル、RZにも採用されましたね。先日試乗して、あらためてその素晴らしさを感じました。とくにこの猛暑の時期には、一般的なガラスルーフとの差がハッキリと分かります。
というのもウチのMINIクロスオーバーにはその一般的な、UVカットガラスとシェードがセットになっているガラスルーフが装備されているのですが、愛車となって初めての夏に、シェードを閉めて日差しを遮っていても、炎天下を走行中に自分の頭を触るとかなり熱くなっていたことがありました。これはマズいと車内でも帽子を被ったり、サンルーフ用の断熱シートを見つけてシェードとガラスの間に挟んだり、といった対策をしてなんとか熱をしのげるようになりました。
でもそれだと、せっかくの頭上の開放感が台無し……。なんのためにガラスルーフがあるのか、かなりもったいないですよね。そんなネガなところをクリアしているのが調光パノラマルーフで、そのままでも99%以上のUVカットと65%程度の赤外線カット性能を持ち、透明の状態と白濁した不透明の状態を瞬時に切り替えることで、日差しや視線を遮断。さらに遮熱・断熱機能も実現しているので、炎天下で運転していてもまったく頭に熱さを感じることはなかったんです。しかもシェードがあると、どうしても天井が低くなってしまって、私のような座高番長にはタイトに感じるので、シェードがいらないところもイイ! すごく理想的なルーフだなと感心したのでした。まだまだコストは高いのでしょうけど、もっといろんなモデルに採用されるようになってほしいですね。
さて、調光つながりということでもう1つ、ドライブにおすすめなモノをご紹介させていただきます。最近、視力が以前より低下してしまったので、運転用のメガネを新調したんです。とても親身になってくれるメガネ屋さんで、私の仕事のことを話し、長距離ドライブが多いことやいろんな路面、天候の中を走ることなどを相談すると、それならばとおすすめしてくれたのが、「偏光調光レンズ」というもの。
これまで、サングラスには偏光レンズを使っており、そのよさは実感していたのですが、クルマによってはメーターの文字などが見えにくくなったり、ガラスが歪んで見えたりすることがあるのが気になっていました。
そして紫外線を浴びるとレンズの色が濃くなって、眩しさを緩和してくれるという調光レンズは、いちいちメガネとサングラスを掛け替えなくても、1本でどちらにも対応できるところが特徴。でも、最近の車内は紫外線がほとんどカットされているので、色が変わりにくいということと、調光レンズは一度色が濃くなると、戻るのに時間がかかるというところが気になる点でした。トンネルが続くようなシーンでは、暗くて見えにくくなることもあるということなのです。
それが偏光調光レンズというものになると、紫外線だけでなく可視光でも色づき、運転中のフロントガラス越しの光にも反応するので、眩しさを和らげてくれるそう。しかも、屋外のギラギラとした照り返しや乱反射をカットする偏光性能もあるので、クリアな視界が確保しやすいという、偏光レンズと調光レンズのいいとこ取りをしたようなレンズになっているとのこと。
さっそく使ってみたのですが、晴れた日の運転中はトンネルでも視界が保たれる程度に淡いトーンで色づき、屋外に出るとすぐに濃い色に変化。室内に入るとまたすぐに透明に戻ってくれて、とっても快適に過ごせました。これならサングラスとメガネを掛け替えなくてもいいし、すごく気に入っています。いろんなフレームを掛け替えて楽しみたい人もいると思いますが、1本のメガネで1日ずっと過ごしたい人には、とってもオススメです。いろんな調光機能、進化しているんですね。